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花咲き誇る墓地も!五島列島・頭ヶ島周辺の文化遺産巡りモデルコース

2019-06-20

2018年6月に世界遺産に登録され、今ホットな五島列島の教会群ですが、その中で特に上五島の「頭ヶ島天主堂」が脚光を浴びています。なぜなら五島本土から隔絶された島にポツンと佇むその孤高のロケーションや、白浜やキリシタン墓地など教会を取り巻く集落と自然が、独自の世界感を形作っているから。五島という地に適応して生まれたキリシタン文化の一端を垣間見る旅へ出かけましょう!きっとそこには感動が待っているはず!

有川港から頭ヶ島まで!絶景の上五島空港線を走ろう

写真:土庄 雄平

今回紹介する「頭ヶ島」が位置するのは、上五島・中通島の北東部。長崎や佐世保からフェリーやジェットフォイルで有川港まで移動するのが一般的ですが、野母商船のフェリー「太古」を使えば深夜便で五島入りすることもできます。アクセスが便利なのが有難いですね。
船を降りたら、港から頭ヶ島へ移動しましょう!一般的にはタクシーやバスが便利ですが、車や自転車など自ら移動する交通手段が断然オススメ!その理由は、まさに景色の素晴らしさにあります。

写真:土庄 雄平

頭ヶ島へ続く上五島空港線。その一本道を進めば進むほど、リアス式海岸の入り組んだ地形の先に、驚くほど青い海が広がります。高台の開けたポイントは、まさに絶景です!
そんな上五島空港線でぜひ寄り道して欲しいのが「ハマンナ」。黒崎園地展望所から少し東に行った道の分岐を下りていけば、圧倒的に美しいビーチが広がります。その美しさに感動すること間違いなし!
<ハマンナの基本情報>
住所:長崎県南松浦郡新上五島町赤尾郷
アクセス:有川港から車で20分

孤高の頭ヶ島集落!人目を忍ぶように展開する佇まいは圧巻

写真:土庄 雄平

そのまま上五島空港線を走り、友住集落で北東へ分岐。頭ヶ島と上五島・中通島をつなぐ橋を渡れば、いよいよ目的地までクライマックスです。しかし島の中央部まで上りがあるので、電動自転車のレンタサイクルの方は無理をしないようペース配分に注意してくださいね!
そして島の中央部まで上りきれば、そこには隔絶されながらも美しい「頭ヶ島の集落」の眺望が広がります。スカイブルーの透き通った海を正面にする集落のロケーションも堪りません!

写真:土庄 雄平

以前「頭ヶ島の集落」へアクセスするには、景観保全のため、その入り口付近に位置する上五島空港でバスに乗り換える必要がありました。
しかし、2021年3月にパーク&ライド(上五島空港⇔天主堂)によるシャトルバス送迎終了に伴い、4月から頭ヶ島・白浜集落まで車の乗り入れが可能となっています。駐車場につきましては、頭ヶ島天主堂近くにある栽培漁業センター跡地をご利用ください。

五島の新天地!世界遺産の集落が放つキリシタンの独自世界

写真:土庄 雄平

それではいよいよ、世界遺産「頭ヶ島の集落」を巡りましょう。まずはやはり、その代名詞的存在である「頭ヶ島天主堂」から!
正面の石畳を歩けば、独特の石造りの外観が飛び込んできます。数世帯しかいないこの孤島に、これほど立派な教会が現存していることに驚くことでしょう!実は、この天主堂は頭ヶ島で採れた石材を利用して作られており、当時経済的に余裕のなかったキリシタンたちが自らの信仰を守るために適応してできた教会の形なのです。
<頭ヶ島天主堂の基本情報>
住所:長崎県南松浦郡新上五島町友住郷頭ヶ島638
電話番号:0959-42-8118
アクセス:有川港から車で約20分

写真:土庄 雄平

そんな立派な天主堂を取り巻く周囲の雰囲気も素晴らしいのが、頭ヶ島の特筆すべき点でしょう。まず教会の横に展開するキリシタン墓地です。キリシタン文化が根付く長崎では珍しくない景色ですが、実はこの墓地、4月〜6月の期間にはピンク色のマツバギクが咲き誇り、唯一無二の鮮烈な風景を見せてくれます。その光景はまさに、最果ての地でキリシタンたちが信仰を守り抜いてきたことを讃えているようです。

写真:土庄 雄平

そして前述のキリシタンの営みを取り巻く自然が美しいのもポイント!集落の目の前には、スカイブルーと白のコントラストが美しいビーチが展開します。穏やかに吹く潮風と波が心地よく、底まで見えるほど透き通った海に魅了されること間違いなし!豊かな自然と独自の文化が凝縮した場所。それこそ、この世界遺産「頭ヶ島の集落」なのです。
<白浜の基本情報>
住所:長崎県南松浦郡新上五島町友住郷
アクセス:有川港から車で約20分

上五島のもう一つの世界遺産!友住集落の石積景観

写真:土庄 雄平

実は先述の「頭ヶ島」を含めて、上五島・中通島の北東部の崎浦地域には、五島石が豊富に摂れることから、石材業が発展しました。今でも至る所に採石場の跡が垣間見られ、この一帯の集落には独自の石積景観が広がります。

写真:土庄 雄平

「頭ヶ島」へ行く手前にある「友住集落」では、それが顕著に見られます。道を構成する石畳から、家を囲う石塀、そして家の基礎部分など至る所に五島石が使われており必見です!どこに五島石が使われているか探すのも面白いですよ。
これも当時のキリシタンたちがこの地の自然に順応した証拠と言えるでしょう。五島のキリシタンが、かつて同じく石積文化をもつ長崎の外海から移住してきたことを考えれば、外海と五島の文化的な繋がりを紐解けるかもしれませんね!
<友住石畳の基本情報>
住所:長崎県南松浦郡新上五島町友住郷
アクセス:新上五島空港から車で10分、有川港から車で30分

豊かな歴史文化と自然が共存!世界遺産「頭ヶ島の集落」一帯

五島の世界遺産の顔となっている「頭ヶ島の集落」一帯には、本当に美しい自然と、その中で適応しながら暮らしてきたキリシタンたちの営みを垣間見ることができます。五島の世界遺産の良いところは、登録されているそのもの単体のみならず、それを含む地域全体がしっかりと保存されているということ!当時の営みを想像しながら、目の前に現れる壮観な文化的景観や、圧倒的な自然風景を感じてみてくださいね。
2021年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
頭ヶ島の集落|教会を訪れる|長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産(見学事前予約)
http://kyoukaigun.jp/visit/detail.php?id=16
頭ヶ島天主堂|教会めぐり|【公式】長崎観光/旅行ポータルサイト ながさき旅ネット
https://www.nagasaki-tabinet.com/junrei/721/

【トラベルjp・ナビゲーター】
土庄 雄平

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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