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炭酸の効果を左右する「炭酸の質」とは?

2014/07/30

炭酸コスメにささやかれるウワサ

炭酸コスメが流行する一方で、インターネットなどで調べてみると「炭酸コスメに効果はない」といった意見を見かけます。中には、専門家による発言すら見かけるので、炭酸コスメについて懐疑的になってしまう方もいるようです。

しかし、実際のところ炭酸コスメに効果があるのか、その真意はよくわからないというのが現状です。

以前、このコラムでもお伝えしていますが、人工炭酸泉がもたらす効果効能は医療の現場でも広く認められています。それでは、なぜ炭酸コスメは効果がない…という意見が出てくるのでしょうか?その理由は、炭酸泉に含まれる炭酸とコスメ製造における“炭酸の質”が大きくかかわっています。

濃度を強調する炭酸コスメ

炭酸コスメの宣伝でよく見かけるのが「高濃度配合」や「4000ppmの高濃度!」など、炭酸濃度を表しているものです。炭酸による効果効能の大きなポイントとなるのは、たしかに炭酸の濃度にあります。

人工炭酸泉において、炭酸濃度による数値は重要視すべき点ではあります。しかし、炭酸コスメにおいては「驚きの10000ppm!」といったメーカーの訴求や売り文句は、信頼性に欠ける問題があるのです。その問題とはまさに炭酸の質の違いによるものなのです。

炭酸泉とコスメ、炭酸の質の違いとは?

ここでは人工炭酸泉にふくまれる炭酸とコスメに含まれる炭酸を比較して、質の違いを解説していきます。

<炭酸泉>

医療現場でも効果効能が認められている炭酸泉は主に2種類、天然の温泉と人工的に炭酸を溶け込ませた人工炭酸泉があります。大きな特徴は、炭酸が“溶け込んでいる”という点です。天然の温泉は自然に溶け込んでいますが、人工の炭酸泉は炭酸を溶け込ませるための特殊な装置を使っています。

<コスメ>

化粧品の場合、製品によって炭酸をふくませるための方法がいくつかあります。スプレータイプの化粧水を例にあげると「水+美容成分+炭酸ガス」の組み合わせです。炭酸はガス圧をかけてふくませています。また、もうひとつの場合では、炭酸水素ナトリウムとクエン酸をまぜて、炭酸を発生させるジェルなどもあります。
※化粧品によってどのように炭酸を加えているかが変わります。

以上のように、炭酸泉とコスメでは、炭酸を含ませる手法に大きな違いがあります。

効果効能が認められているのは“溶け込んだ炭酸”

医療現場で効果効能が認められている炭酸泉は、水に炭酸が「溶け込んでいる」のに対し、多くの炭酸コスメは、水に炭酸ガスを「加えている」ということ。どちらも似ているようで、大きな違いがあり、これこそが、“炭酸の質”を左右しているのです。

炭酸ガスを注入して加えたコスメに、全く効果がないとは言いきれませんが、炭酸が溶け込む(溶解)からこそ、炭酸が持つ効果効能が得られるということがわかります。次回は、溶解した炭酸について、詳しくお届けしたいと思います。

四谷三丁目皮膚科 院長  山田美奈

東京女子医科大学大学院卒業(医学博士号取得)、東京女子医科大学皮膚科学教室に入局し、皮膚科学全般を学ぶ。在籍中に同愛記念病院、済生会栗橋病院勤務を経て、現在は四谷三丁目皮膚科院長。シミ、ホクロ、脱毛のレーザー治療、ケミカルピーリングなどの美容皮膚科治療に対して、その名称がついた当初からの長い実績がある。



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