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「歯」は身体の取り扱い説明書!歯と栄養バランスの関係とは

2014/02/27

美しい肌は食事でつくる

みなさん、こんにちは。「アトピーくらぶ れのあ」の代表・笛木です。今回はいよいよ本物の美しい肌の作り方をお伝えしていきます。

私は最新医療や薬で改善しなかった多くの重度のアトピーさんを、食事と生活改善で美肌に導いてきました。そう言うと「食事でなんか治るはずがないじゃないの、病気は薬でなくちゃ良くなるはずがない」という方が今も多くいらっしゃるのですが、薬や過度な化粧品というのはあくまでも局所的な応急処置、あるいはショック療法のようなもの。傷に絆創膏を貼るとか、雨の日に傘をさしているような状態です。

その証拠に、薬を使う人は結局薬をずっと使いつづけないと良い状態をキープできなくなります。あるいは、Aという薬で良くなったけど、少ししたら今度は違うトラブルが出てBという薬を使うようになります。

そうやって何年か過ごしていると、気がつけばだんだん状態が悪化しています。これは、根本の問題を解決しないで、薬で応急処置を続けているから起こることです。

また、食べ物による健康法でも「たまねぎを食べれば治る!」「グリーンスムージーで美肌!」のような単品食によるものは、やっぱり応急処置の方法です。人間の体は60兆個の細胞が集まってできています。そのひとつひとつに血液や体液がめぐって、つながっているのです。だから、一部分だけを見ていてもダメです。

逆に人間の根本である細胞のひとつひとつが元気なら、代謝能力も高いし免疫力もあるので、細胞の集合体である体は健康で、お肌もきれいです。それは当たり前のことですね。
では、その「当たり前」は、どうやって作るのでしょう。

前回、「食べたものからでしか体は作られない」ということはお伝えしました。とはいえ「良いものをバランス良く食べる」とか、そんなばくぜんとした言い方では困りますよね。ハッキリ「こう食べたらいい!」という方法をぜひ知りたいものです。

ご安心ください。実は、人間の体の取り扱い説明書が、私たちの体のある部分にあるのです!人間の体は本当によくできていますね。自然物にはムダがありません。

歯に示された、食べ物の種類と割合

何をどう食べたらいいのか。それをハッキリ示してくれている場所というのは、歯のことなのです。

人間の大人の歯は32本。そのうち、穀物をすりつぶすのに最適な臼歯は20本(全体の63%)。野菜を噛み切るのにいい切り歯は8本(全体の25%)、肉を噛み切るのにいい犬歯は4本(全体の12%)あります。

なので、その割合のとおり、「穀物を6割以上」「野菜を25%」「肉を12%」くらい食べれば良いのです。とっても分かりやすくて明解ですね。

肉がNGで、小魚がOKの理由

ここでいう肉は、日本人の場合、魚のことです。そして、理想は小さなお魚です。
長い歴史の中で、日本人が牛肉や豚肉を常食し始めたのは近年のこと。海に囲まれた日本では、動物性たんぱく質といえば魚介でした。

ちょっと料理をした後のフライパンを思い出してください。肉を焼いた後、冷えたフライパンの中で脂が白く固まって、強力な洗剤をつけないと、水ではなかなか落ちないでしょう。

あれと同じことが体の中で起きているのです。牛や豚の体温は人間より高いので、人間の体の中では脂が流れづらいのです。肉の脂は熱いお湯と洗剤なら落ちますが、体温は36度しかありませんし、ましてや体内に洗剤はありません。

魚の脂もぬめりますが、冷えても肉のように真っ白い塊にはなってこびりついたりしません。魚の体温は人間より低いので、多少の量なら人間の体の中で魚の脂が固まることもないのです。

それでもどうしても肉が食べたい場合は、鶏肉をオススメします。古来より、人間は基本的に自分より体の小さい生き物を食べてきました。なので、胃腸のつくり的にも小さい生き物を消化するほうが楽なのです。

どちらにしろ、肉を食べる量は全体の12%だけ。毎食ならほんの一口、メインディッシュにするなら10日〜1ヶ月に1回で十分です。

「それじゃ、エネルギーやたんぱく質が足りないじゃない?」そういう声が聞こえてきそうですが、いえいえ、「エネルギーやたんぱく質を肉で摂る」という考え方がそもそも近年の概念で、生活習慣病のもとなのです。

本来、人間のエネルギーのもとは、「ひとつのもの全体を食べる」という一物全体の食べ方にあります。生物の全体を食べるから、体の全体に必要なエネルギーや栄養がバランス良く摂れるのです。では、全体を、たくさん食べれるものは何か?それが穀物=玄米なのです。

美肌の基本は野菜ではなく、穀物!

白米や小麦粉は、皮や胚芽を取り、栄養素の多くを剥ぎ取ったカスのようなものなので、いくら食べても栄養がありません。最近、「炭水化物が悪の元凶だ」という論がもてはやされていますが、それは白米や小麦粉の話です。

皮ごと食べれば、皮と実の間にきれいに腐ることができる(消化できる)酵素がありますが、皮を剥いてしまうと、うまく腐る(消化)ことができません。白米を消化する(エネルギーにする)には、たくさんのビタミンやミネラルを使うので、たくさんおかずを食べなければならず、食べるほどに消火器系は疲れてくるのです。

それにひきかえ、皮も胚芽もついた玄米は栄養豊富。たんぱく質、脂質、糖質、灰分、カルシウム、リン、鉄、ナトリウム、カリウム、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、マグネシウム、フィチン酸、亜鉛、マンガンなどが含まれています。そして、玄米に足りないリジンは、味噌汁(豆)で補います。

味噌は、豆という一物全体をたくさん使い、発酵させたパワー食品です。日本人が昔から食べている玄米に味噌汁の組み合わせで、必要な栄養素がほぼ補える完全メニューになるのです。

これを基本食にして、あとは漬物と野菜で支えるイメージが美肌づくりの根本になります。美肌=ビタミン(野菜、果物)と思いがちなのも、大きな誤解。野菜ももちろん大切なのですが、そのほとんどが水分。家の土台作りの中心にするには弱いのです。

美肌の基礎は、骨や内臓づくりが最初になります。そのためには、しっかりした栄養とエネルギーが欠かせません。さまざまな栄養素を持った小さな一物全体食(玄米)を食事の6割以上摂って、強い土台を作りましょう。

人間の唾液と胃液には、炭水化物を消化する酵素が備わっています。生き物の中で、炭水化物を消化する酵素を2段階も持つのは人間だけです。いかに人間の体に炭水化物は昔から必要とされてきたかが、そこからも分かります。そして、昔から食べてきた炭水化物は玄米です。そこをよ〜く覚えてくださいね。

食養指導士  笛木紀子

赤坂溜池クリニックにて食養指導、神奈川大学陸上競技部統括健康管理指導を行う。岡山大学名誉教授田中英彦氏・倉敷芸術化学大学副学長教授川上雅之氏らと共同研究を行うなど活躍中。著書多数。自身や息子のアトピーの改善から、食養指導などを通しアトピーで苦しんでいる人を改善へと導く活動を行う。



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