シワやシミは加齢や紫外線だけではなく、内臓の不調などが原因の場合もあります。このような内側からの肌トラブルの解消に役立つのが漢方。上手に使えば、エイジングケアにも活用できるのです。美容におすすめの漢方をご紹介します。
まずは自分の体質を見極める 原因から改善を目指す漢方症状の改善を目指す西洋医学と比較し、東洋医学のひとつである漢方は、植物や鉱物などの生薬を体質に合わせて処方します。たとえば、ニキビひとつをとっても、脂性肌が原因の場合と腸内環境の乱れによるものではアプローチが異なりますし、太りやすい、疲れやすいといった体質によっても処方が異なるのです。
また、シミなどの症状に働きかける生薬もあれば、血流改善や免疫力を向上することで美肌に導くものもあります。さらに、老化の原因となる活性酸素を除去する生薬など、女性のキレイを内側からサポートする漢方は多数。美容に取り入れたいなら、まずは漢方に精通した医師や薬剤師に相談して、体質を見極めることからはじめましょう。
デトックスやニキビに
「清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)」防風(ぼうふう)とはセリ科の植物で、根を生薬として用います。発汗やかゆみの防止にも効果があるとされ、これを含んだ漢方「清上防風湯」は、皮膚疾患の改善に使われることが多いです。
デトックス作用のある桔梗(ききょう)も含まれており、ニキビ治療に使用することも。赤ら顔の改善にも効果があるといわれていますが、ひどい冷え性や虚弱体質、胃腸の弱い人には注意が必要です。
体のむくみをとる
「五苓散(ごれいさん)」五苓散とは、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ)、沢瀉(たくしゃ)、桂皮(けいひ)を使った漢方。体のむくみを取る効果があり、体内の水分バランスを調整してくれます。