「加齢臭」というと男性特有のものと思われがちですが、女性でも悩む人はいます。
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女性ホルモンの減少とともにニオイが強くなり、皮脂腺の多いところから発生しやすいそう。その原因や対策について紹介します。
■加齢臭のメカニズム加齢臭は油のようなニオイで、「ロウソクのようだ」といわれることもあります。このニオイの原因は「ノネナール」という物質。加齢とともに皮脂腺から分泌されやすくなり、頭やTゾーン、ワキ、デリケートゾーンなどから発生することが多いのだとか。
活性酸素が多く発生すると、加齢臭も強くなる傾向があります。ストレスや喫煙、紫外線、大気汚染など、私たちのくらしには活性酸素の原因が多数。そのうえ、女性のほうが加齢臭に悩まされる期間が長くなりやすいといいます。
■肉食ファミリーは要注意食生活の欧米化も、加齢臭の原因といわれています。肉や揚げもの、スナック菓子など、高脂肪で高たんぱく質の食事は、体臭を強くしてしまうそう。ニオイを指摘されたり、気になりだしたら、和食中心の食生活がおすすめです。
また抗酸化作用の強い食べものを摂取することで、加齢臭のリスクを減らすことができます。
抗酸化作用の強い食べもの
・カボチャやアーモンドなどのビタミンEが多い食品
・ビタミンCが多い食品
・緑黄色野菜(βカロテンが豊富)
・ポリフェノールの多い食品(緑茶のカテキン、ブドウのアントシアニンなど)
・青魚
■乾燥は加齢臭の大敵!食生活の見直しはニオイの悩みを解決する手段となりますが、すぐに効果を期待するのは難しいものです。加齢臭が発生してしまったら、頭皮やボディケアの見直しを。
皮脂腺の多い箇所をていねいに洗うことはもちろん大事ですが、意外と忘れがちなのが保湿です。皮脂は乾燥することによっても分泌されるので、うるおいをチャージしてあげましょう。
とくに頭皮はこれからの季節、紫外線によるダメージを受けて乾燥しやすくなります。頭皮用の保湿ローションを使ってケアしたいものです。
■衣類のニオイケアもお忘れなく加齢臭が強くなると、枕や衣服にニオイがうつってしまうことがあります。時間がたつほど通常の洗濯や消臭スプレーでは太刀打ちできなくなりがちで、毎日洗っているのにニオイがとれないことも。
ニオイをしっかり落とすには、衣服などに付着した皮脂汚れを落とすこと。水ではなく、お湯を使ったほうが落ちやすくなります。
ガンコなニオイにはつけ置き洗いで対処を。それでもニオイがとれない場合は、クリーニング店で相談してみましょう。
ここまで強いニオイが付かないようにするためにも、こまめな洗濯はもちろん、肌着の着用がおすすめです。おしゃれ着を漂白剤などにつけることはためらわれますが、洗いやすい肌着にニオイがうつるようにすれば、被害を最小限にできるでしょう。
加齢臭は自分では気づきにくいものです。脱ぎたての衣服や、耳の後ろなどをふき取ったティッシュやコットンのニオイを確認することは、セルフチェックにも役立ちます。それでもわかりにくいので、家族に協力してもらうのが確実かもしれませんね。
(丸部りぃ)