おなかがなると恥ずかしい! そう思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。実はそれ、健康やアンチエイジングのために必要な、体からの貴重なお知らせかもしれません。空腹がどのような効果をもたらすのか、そのメカニズムをご紹介しましょう。
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■空腹が健康へと導く?ありがたいことに、日本は飽食の時代。おなかが空けばすぐに何かを口にすることができるでしょう。でも実は「空腹」は健康やアンチエイジングへの近道であることをご存知ですか?
その理由は、マサチューセッツ工科大学やハーバード大学でも研究されている「サーチュイン遺伝子」にあります。この遺伝子は、空腹を少し我慢して一時的に飢餓状態を作り出すことで、肌、血管、脳など、さまざまな器官の細胞が「頑張ろう」「修復しよう」と動き出すスイッチを入れる役割を果たすそう。そのため、老化予防やアンチエイジングに期待ができる遺伝子と言われています。
■サーチュイン遺伝子を活発化させるポイントそれでは、どれくらい空腹を我慢すればいいのでしょうか。
昔から「腹八分目に医者いらず」といいますが、おなか一杯食べてしまう状態をいつも作っていては、サーチュイン遺伝子が目覚めることはありません。サーチュイン遺伝子を活性化させるためには、次のような食べ方や状態を作り出すことが効率的です。
・食事や間食を少しずつこまめに分ける。
・食事と食事の間をあけて、適度な空腹時間を作る(お腹がすいてもすぐに食べない)。
・おなか一杯になる前に、やめる。
あまり難しいことはありませんから、今日からすぐにでもできそうです。
俗に言う小腹がすいた状態で、ものを食べずに空腹を感じるまで延長してみましょう。お腹がグーッとなっても、少し我慢する時間を作ることで、健康や美容に役立つかもしれません。
(高城あすか)
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