本格的な紫外線シーズンを迎えるにあたり、UVケアをはじめている人も多いのでは。肌のUVケアは完璧でも、意外と忘れがちなのは「髪」。実は、髪や頭皮が受ける紫外線量は、肌の3倍以上ともいわれているのです。あとで後悔しないためにも絶対にしておきたい、「髪のUVケア」についてご紹介します。
髪に対する紫外線の怖い影響髪は「ケラチン」というタンパク質を主成分に、アミノ酸が結合しあってできています。このアミノ酸の結合(シスチン結合)はパーマなどでなければ切断できないほど強いものですが、紫外線はそれを簡単に切断して髪の強度を弱めてしまうのです。また、キューティクルにもダメージを与えてしまうので、ハリやコシ、ツヤが低下したり枝毛・切れ毛を引き起こします。
さらに、紫外線は髪の内部にあるメラニン色素(髪を黒くしている色素)も分解するので、髪が焼けたような色に変わってしまうことも。ヘアカラーなどをしている場合は、傷んだ部分から染料が流れでていくため、カラーの持ちが悪くなったり発色が悪くなってしまうそう。
髪だけの影響を考えても深刻ですが、頭皮が受けるダメージも相当なもの。紫外線によって毛髪をつくる細胞が破壊され抜け毛や薄毛を引き起こしたり、毛根にある髪を黒くする細胞を損傷し白髪の原因になるといわれています。頭皮は自分で確認するのが難しくダメージを受けていることに気づきにくいため、より注意が必要でしょう。