台所に立つのも寒い季節。コトコト煮込んだり、干したり、漬けておくだけで美味しくなる保存食は、忙しいアラフォー世代にとってもうれしいメニュー。1年の始まりに、旬の食材を使った保存食作りをスタートしてみませんか? 最近は簡単にできる保存食のレシピブックも豊富。なかでもおすすめの5冊をご紹介します。
『私の保存食ノート いちごのシロップから梅干しまで』(文化出版局)
佐藤雅子明治42年生まれの著者が、40年にわたって家族のために作り続けたレシピをまとめた、保存食本の先駆け的な存在。梅干しや奈良漬け、味噌などの定番から、コンデンスミルクを缶のまま煮て作るキャラメルクリームなど興味深いメニューも。
料理だけでなく、母や姑、子どもの頃や西ドイツを旅した思い出話なども書かれていて、読み物としても楽しめます。写真はモノクロで文字が多めなので、少し想像力を働かせながら作ってみるのも一興。発売されてから45年、今でも愛される1冊です。
『季節の仕事』(天然生活ブックス)
松田美智子料理家・松田美智子さんが雑誌『天然生活』に2年に渡って連載されていた、季節の保存食レシピをまとめた1冊。約40の保存食と、それを使ったアレンジレシピが紹介されています。ひとつひとつの工程が丁寧に写真で紹介されているので、わかりやすいのが特徴。
ぬか漬けやらっきょうなどの基本的な保存食だけでなく、スモークや干し豚、酒かすといった他の本には載っていないようなレシピも魅力です。