最近、アンチエイジングを気にかける人から注目を集めているのが、フィトケミカルの一種である
「スルフォラファン」。フィトケミカルとは、野菜や果物に含まれる化学物質で、
抗酸化作用があり、
免疫力アップを助けてくれるといわれています。今回は、スルフォラファンの働きや効果的な摂り方をご紹介します。
病気や老化から体を守る「スルフォラファン」スルフォラファンは、ブロッコリーやカリフラワーといった
アブラナ科の野菜に含まれ、病気や老化に対する体の防御力を高めてくれるといわれているものです。世界的にも注目が高まっている成分で、多くの研究機関や医療分野での研究が進められています。
特長のひとつが、
がん予防に効果があること。先ごろ、スルフォラファン研究の権威であるアメリカのジョンズ・ホプキンス大学のジェド・ファヒー博士が来日。スルフォラファンに皮膚がんの予防や自閉症スペクトラム障害(ASD)に対する効果があるという、最新の研究成果を説明してくれました。
また、筑波大学の谷中昭典博士によれば、スルフォラファンが
ピロリ菌を抑制したり、小腸で
腸内細菌のバランスを整えたりするという研究結果もあるそうです。
さらに、
アンチエイジング効果も嬉しいポイントです。体内で糖とタンパク質が結びつくと
AGEという物質ができ、これが病気や老化を加速させるといわれているのですが、スルフォラファンにはAGE化を抑える作用があるといわれています。久留米大学の山岸昌一博士の実験では、スルフォラファンを多く含む食べ物(※実験ではブロッコリースーパースプラウト)を2カ月間食べ続けた人は、血中のAGEが有意に低下するという結果が出たそうです。