体によい栄養素がたっぷり詰まったトマトは、ぜひとも積極的に食べたい野菜。しかし、生のトマトサラダばかりでは飽きてしまうし、加熱調理は下ごしらえが大変。
それなら、
「トマトジュース」を活用してみるのはいかがでしょうか? トマトの栄養・おいしさがギュッと詰まっているので、簡単にトマト料理を楽しむことができます。
(c) sakura - Fotolia.com
■トマトジュースの種類と選び方トマトジュースには有塩と無塩があります。塩分の摂りすぎが気になる人は、できれば無塩を。有塩のものを使用するときは、調理する際に塩を減らすなどの工夫をしましょう。
また、市販のトマトジュースには、有塩/無縁以外にも「濃縮還元」「ストレート」という2つのタイプがあります。濃縮還元タイプは搾汁後に一度水分を抜いてから、再度水分を加えて元の濃度に戻すという工程を経たもの。最終的にジュースに含まれる栄養成分はストレートタイプと変わらないそうです。
■ボンゴレ=アサリ、ロッソ=トマトという名のパスタトマトジュースを使って作る、お手軽トマト料理を紹介していきます。まず一品目は、トマトジュース&アサリの水煮缶で作るパスタ「ボンゴレ・ロッソ」。
<作り方> 約2皿分
1.フライパンにオリーブオイル(大さじ1程度)を熱し、みじん切りにしたニンニク(1片)を入れて香りがたつまで炒める。
2.薄切りにしたタマネギ(中1/2個)を加えてしんなりするまで炒めたら、アサリの水煮缶(1缶/汁ごと)・酒(少々)・トマトジュース(1カップ)・トマトケチャップ(大さじ2)を加えて軽く煮詰める。
3.塩・コショウ・顆粒コンソメ(各少々)で調味し、茹でたパスタ(160〜200g)を絡めたら完成。
有塩/無塩によって調味料の量が変わりますので、味見をしながら少しずつ足しましょう。
■即席で作るスペインの冷たいトマトスープ続いては、スペインの冷製スープ「ガスパチョ」。本来はトマトなどの野菜やパンをミキサーにかけて作るスープですが、今回はトマトジュースで簡単に作る「即席ガスパチョ」を紹介します。
<作り方>
トマトジュースにオリーブオイル・酢・すりおろしたニンニクを加えてよく混ぜ、冷蔵庫でしっかり冷やす。
これで完成です! 無塩のトマトジュースを使用する場合は、塩を少々加えて味を調整します。
荒くみじん切りにしたタマネギ・キュウリ・パプリカ・パセリなどの野菜を加えると、より食べ応えのあるスープになります。
■チキンのトマトジュース煮込み最後は、立派なメインメニューとして使える煮込み料理です。
<作り方>
1.一口大に切った鶏もも肉(2枚分)に塩・コショウ(少々)で下味を付けてから、全体に薄力粉をまぶしてフライパンで軽く焼き色がつくまで炒め、皿に取り出す。
2.同じフライパンにオリーブオイル(大さじ1)を入れて熱し、ニンニク(1片/みじん切り)を炒め、さらにタマネギ(中1個/薄切り)を加えてしんなりするまで炒める。
3.1の鶏肉、トマトジュース(1カップ)、固形ブイヨン(1個)を加え、煮汁にとろみが出て鶏肉に火が通るまで弱火で煮詰める。最後に、塩(少々)で味を整えたら完成。
煮込む際に唐辛子・ローリエを加えると、香りよく大人の味に仕上がります。旬のキノコを一緒に煮込んでもOKです。
そのまま飲んでもおいしいトマトジュースは、料理にも活用できる「便利な食材」。賞味期限が長い商品もあるので、常備しておくと忙しいママをサポートしてくれそうです。
(森川ほしの)