1月7日は“七草がゆを食べる日”というのは知っていても、由来についてはよく知りませんでした。
実は、1月7日は「人日(じんじつ)」という、ひな祭りや七夕と並ぶれっきとした五節句の式日のひとつ。
もとは中国の新年の運勢を見る占いの日が奈良時代に日本に伝わり、年の初めに若菜を摘んで食べる「若菜摘み」などの風習と結びつき、人日の節句には七草がゆとして定着していったそうです。
お正月のご馳走に疲れた胃腸をいたわる、冬場の青菜不足の栄養補給に、という効用もあることから、現代の暮らしのなかでもしっかり根づくようになったんですね。
イチからお粥を炊かなくとも、ご飯と菜ものセットで作れば手間も時間もかかりません。
省ける手間は省いて、気軽に歳時記の食を暮らしに取り入れる… 、そんなスタイルもいいですよね。
■ごはんで作る七草がゆ調理時間20分 143Kcal
レシピ制作:料理家、フードジャーナリスト 崎野晴子
<材料 2人分> 七草がゆセット 1パック
ご飯 160g
水 640ml
梅干し 2個
<作り方>1、七草はよく洗い、分量外の塩少々を加えたたっぷりの湯でサッとゆでて冷水にとる。水気をきって細かく刻む。
2、鍋にご飯と水を入れて中火にかけ、沸騰し始めたら軽く混ぜて弱火にし、時々混ぜながら10分ほど煮る。
ヒント! 混ぜる時はぐるぐる混ぜると粘りが出るので、やさしくふた混ぜ程度に。
3、ご飯が柔らかくなったら刻んだ七草を加え、やさしく混ぜて器によそい、梅干しをのせる。
(2)でご飯が固まっているときは、火にかけて柔らかくなってからやさしくほぐすようにしましょう。
(フジノアサコ)