サラダのドレッシング、メイン料理のソース、ディップ、隠し味など、いろいろな楽しみ方ができるマヨネーズは食卓に欠かせない存在。ただ、カロリーやコレステロールが気になってしまう人もいるのでは?
そこで今回は、家庭で簡単につくることができる「豆乳・豆腐マヨネーズ」の作り方を紹介します。卵不使用なので、卵が食べられない子ども向けのメニューにも使えます。
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■豆乳マヨネーズの作り方今回紹介する豆乳マヨネーズはサラッとしたタイプなので、サラダのドレッシングにおすすめ。材料を容器に入れてシャカシャカとシェイクする工程が楽しく、子どもと一緒にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
<材料>無調整豆乳、酢、塩、オリーブオイル
<作り方>1、密閉容器に豆乳・酢・塩を入れてシェイクする
2、1にオリーブオイルを数回にわけて加えてその都度シェイクし、なめらかになったら完成
<分量の目安>豆乳1/2カップに対し、オリーブオイル1/4カップ、酢大さじ2/3〜1、塩ふたつまみ程度を目安に、好みに応じて調節しましょう。塩は少なめにして、最後に味を見て足す方法でつくると、塩辛くなるのを防ぐことができます。
我が家では、この豆乳マヨネーズをボトル状の容器で作って、残ったらその容器のまま冷蔵庫へ。ただ、市販品ほど日持ちしないため、作ったマヨネーズは5日程度を目安に、できるだけ早く食べきるようにしましょう。
■豆腐マヨネーズの作り方もっと市販のマヨネーズに近い食感を目指したい! という人には、豆腐を使ってつくるマヨネーズがおすすめです。
<材料>木綿豆腐、酢、塩、砂糖、ハチミツ(メープルシロップでもOK)、マスタード、オリーブオイル
<作り方>1、木綿豆腐をキッチンペーパーで包み、重しをして2時間ほど冷蔵庫に入れておき、しっかりと水気を切る。キッチンペーパーで包んだ豆腐を耐熱皿にのせ、ラップなしで3分程度加熱して冷ますと、短時間で水気を切ることが可能
2、1の豆腐と、ほかのすべての材料をフードプロセッサーにかけ、なめらかなクリーム状になったら完成。泡だて器を使って手で混ぜてもOK。その場合は、水切りした豆腐を裏ごししてからつくると、なめらかに仕上がる
<分量の目安>木綿豆腐1丁に対し、オリーブオイル1/4カップ、酢大さじ1と1/2、砂糖・塩・マスタード小さじ1が目安。ハチミツ(メープルシロップ)は数滴垂らす程度で十分です。さらに油控えめで作りたい場合は、オリーブオイルの量を多少減らしても問題ありません。
大人向けにつくる場合は、仕上げに黒コショウ少々を混ぜ込んでもおいしいです。できあがったマヨネーズを味見すると、豆腐の風味が少し強く感じられるかもしれません。しかし、野菜などの食材と合わせると「マヨネーズだ!」という味に。豆腐があまり好きではない人も、おいしく食べられると思います。
■アレンジのヒント味を自分好みに調節できるのも、自家製マヨネーズの大きな魅力。たとえば、酢の替わりにレモン・スダチなどの果汁を使用すると、よりさわやかなマヨネーズドレッシングに。白ワインビネガーや梅酢を使うと、米酢とはまた違った風味を楽しめます。
醤油・味噌などを少量加えて和風マヨネーズにしてもOK。冷蔵庫にあるものを使って、いろいろなアレンジにトライしてみましょう。
■豆乳・豆腐マヨネーズの使い方豆乳・豆腐で作ったマヨネーズは、とにかく生野菜との相性が抜群。市販されている卵を使ったマヨネーズにくらべるとコク・食べ応えはやや劣るものの、アッサリしている分、野菜そのものの味が引き立ちます。
また、今回紹介した豆乳マヨネーズはサラッとしているので、ほかの食材と混ぜやすいのも大きな魅力。わが家ではよく、ツナ缶(オイル不使用のもの)を汁ごと混ぜ込んでドレッシングを作り、生野菜サラダにかけて食べています。
もちろん、一般的なマヨネーズと同様に、サラダ以外にもさまざまなメニューに使えます。たとえば、マヨネーズ料理の王道「ポテトサラダ」。いつも通りに作って、味付けを自家製豆乳&豆腐マヨネーズに替えてみましょう。しっとりおいしいポテトサラダになります。
サラッとしている豆乳マヨネーズは、パスタソースとしても使いやすいので、クリームソース系のパスタをつくるときに加えてもOK。マヨネーズならではの酸味が、特に魚・鶏肉などの具材とよく合います。
コツさえつかめば、あっという間にできる自家製マヨネーズ。素材の味を引き立たせてくれる調味料として、作り方を覚えておくと何かと便利です。
(森川ほしの)