日本ロレアル、今年も若き“リケジョ”を支援
2014-07-04 09:00 eltha
世界最大規模の化粧品会社ロレアルグループが、国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部の協力の元、1998年より世界規模で展開している同賞。“日本奨励賞”は、その国内版として05年より創設され、これまでに32名の有望な若手女性科学者が受賞。選出者たちは現在、そのキャリアを開花させ国内外で活躍している。
睡眠障害・ナルコレプシー症状発症メカニズムの解明に貢献した田淵さんは、「科学には新しい発見が満ち溢れています」と科学の奥深さについてコメント。ひとつの分子を2つの金属に挟み、物質の新しい性質を引き出すことで触媒や電子デバイス材料への応用に貢献した中住さんは、今後の抱負について「何がなんでも新しい科学を掴まえる気持ちで頑張りたい」と意気込みを語った。
女性科学者の鏡として特別賞を受賞した進藤さんは、「ここまでの道のりは1本でも平坦でもありませんでした」と人生を振り返りながら、「私の願いは、世界一健康な母国日本から、世界に健康を広げること。この賞をいただいたことで、私の願いを多くの人々と共有することができたと信じてやみません」と語り、さらなる高みを目指していた。
また、授賞式には“働く女性”の代表として衆議院文部科学委員長の小渕優子氏も出席。「科学の世界と同じく、私がいる職場も男性の方が多くて…」と笑いを誘いながら、「女性が持つたくましさや明るさ、優しさなどは、今後どの分野においても大切なのではないかと思います」と持論を展開。「残念ながらそうした女性の頑張りに、日本の社会も政治も制度も追いついていないのが現実。早くみなさん方が元気いっぱいに力を発揮できるよう、もっと良くしていかなければ」と働く女性に向けエールを贈りつつ、自身の襟も正していた。