佐々木希、“性嗜好障害”の妻役「愛おしいと感じた」
2017-09-09 10:00 eltha
◆「愛おしいと感じた役。挑戦させていただきたいと伝えました」
――なぜこの役を演じようと思われたのでしょうか?
「今作の脚本を手掛けている野島伸司さんにお声をかけて頂いたことが凄く嬉しくて、是非チャレンジしてみたいと思いました。そのあと台本を読ませて頂いて、立木彩(たちきあや)という役に対して愛おしい感情が芽生えたんです。この役は大変かもしれないけど頑張って演じてみたいと思ったので挑戦したいと事務所の方に伝えました」
――もともと女性誌の読者モデルだった「彩」は“少女の可憐さをにじませる美人”ですが、心に深刻なエラーを抱えていますよね。彩のどういう部分に愛おしさを…?
「凄くはかなくて、いつか消えてしまいそうなところや夫である信夫に一途な思いを寄せているところに愛おしさを感じました」
――役を演じるにあたりセックス依存症(性嗜好障害)という病気について調べたりされましたか?
「言葉は知っていましたが、この作品に携わってから調べたり勉強したりして、こういう病気で女性も男性も悩み苦しんでいる人が大勢いると知りました。症状について表立って人に言えなかったり相談できないというのは辛いですよね」
――撮影中に泣いてしまったこともあったそうですね。
「台本には“涙を流す”とは書かれてなかったのですが、なぜだか勝手に涙が出てきたんです。今回は、そんな風に感情に任せて演じるようにしています。彩は子供のように怒ったり泣いたり笑ったり、コロコロと気分が変わる性格なので、撮影中は集中力を切らさないように気をつけています」
――不安定な感情を持つ女性を表現するのはとても難しいのでは?
「そうですね。目が泳いでいるお芝居をしてみるなど、不安定な感じを少しでも出せるように色々と考えて演じています。人の目を見て話せる時もあれば、全然人の目を見ることができない、そんな風に動作で不安定な感じを出してみたりしました。でも、やはり今まで演じてきた役とは異なるので難しいです」
◆理想は強い絆で結ばれている夫婦
――玉山鉄二さん演じる夫の信夫との夫婦シーンの撮影はどのような雰囲気なのでしょうか?
「彩が信夫と2人で過ごしているシーンを撮影している時は、私自身もとても優しい気持ちになれるというか、和やかな雰囲気の中で撮影しています」
――客観的に見てこの夫婦をどう思いますか?
「とても危うい一本の糸で繋がっている夫婦ですが、その糸は実はかなり太いんじゃないかなと思います。お互いに葛藤しながら良いことも悪いことも一緒に乗り越えることで、夫婦の絆が強まっているのかなと思います」
――ご自身は夫婦の絆というのはどのようなものだと思いますか?
「誰かを愛すると、つい相手に見返りを求めたくなってしまいますけど、そうではなくて信頼して無償の愛を与えることができるのが絆なんじゃないかなと思います。彩と信夫もお互いに無償の愛を与え合っている。そういうこともこのドラマでは描かれています」
――佐々木さんの理想の夫婦像とは?
「やはり、彩と信夫のように何があっても強い絆で結ばれている夫婦というのは素敵だなと思いますし理想ですね」