年間の行方不明者は約8万人、「スマートプロダクツの力で行方不明者をなくしたい」メーカーの試み

　オリジナルのスマート家電を手掛け、世界中のIoT製品を販売するBBソフトサービス株式会社のプラススタイル事業が、２月9日、新商品に関する記者発表会を開催した。当日は、同社取締役執行役員で、プラススタイル事業本部長の近藤正充氏が登壇。＋StyleのGPSトラッカー／紛失防止Tagの新製品を紹介し、「スマートプロダクトの力で行方不明者をなくしたい」と熱い思いを語った。

■従来品をブラッシュアップした「＋Style　まもサーチ3」を発表

　登壇した近藤氏は、まず照明、スマート家電、カメラ／センサーなど同社の商品ラインナップを説明。それに続いて「今回新しい商品を2つほど発表します」と切り出した。

　まず近藤氏は、令和3年における行方不明者が約8万人(※令和4年6月、警視庁生活安全局人事安全・少年課発表)で、10〜20代の若年層は犯罪被害や事故遭遇など、70〜80代の高齢者は認知症などで行方不明になるケースが多いとのデータを示した。

「こうした状況を、我々のようにITの力を使って商品を作っているメーカーが何とかしたい、スマートプロダクトの力で行方不明をなくしたい、という思いから今回発表させていただきます」と「＋Style　まもサーチ3」を発表。以下の３つの基本機能を持つGPSドラッカーだ。

（1）お子様の行動を専用アプリに表示
お子様がどこにいるのか、どんな路を通ったのか、アプリの地図上に表示。
（2）指定したエリアから出ると通知
よく行くエリアを登録すると、エリアから出入りするとスマホにお知らせ。
（3）お迎えや帰宅を教える「現在地発信」
お子様から「いまここ」を発信。居場所がすぐにわかる。

　同社には元々「まもサーチ２」という従来品があったが、「まもサーチ３」はそれをさらにブラッシュアップしたもの。「まもサーチ2のユーザーにアンケートをとったところ、『価格』『位置情報の精度』『バッテリーの持ち』の評価が高かった。この３点をさらにブラッシュアップしたものが、今回のまもサーチ３になります」

　中でも『バッテリーの持ち』、は最大のアピールポイントだ。１回の充電（３時間ほど）で、最長２ヵ月の稼働が可能。「まもサーチ２」は最長１ヵ月だったが、それと比べて実に２倍の持ち時間になった。「開発の際はかなり苦労しましたが、省電力モジュールや高密度のバッテリーを活用することで持ち時間２倍を実現しました」

■「まもサーチ3」1万台を自治体、学校などに無料提供

　価格は5,980円（税込）だった「まもサーチ２」から700円ダウンし、5,280円（税込）と求めやすい価格となった。（※通信料は月額528円／年額5,500円（税込））

「お求めやすい価格で、安心・安全を提供できます。より多くの方に使っていただいて、行方不明者をなくすことに貢献できればと思っております。GPSの精度に関しては、我々は大きなノウハウを持っていますので、常にブラッシュアップしていきます」

　本体デザインは「まもサーチ2」よりも丸みを帯びた可愛らしいタイプへと変更。さらにアクセサリーとして専用ソフトカバー10色が用意され、カラーバリエーションも豊富だ。

「赤・白・黒だけでは、今どきの小学生の皆さんは納得しないだろうと思い、10色を用意させていただきました。これだけあれば、お子様のランドセルに合った色を見つけていただけるのではないかと思っています」

　もう一つ、「＋Style まもサーチTag」も紹介された。これは家の鍵や財布、かばんなど身近なものに付けて紛失防止タグとして使える商品で、端末価格は3,480円（税込）。

　これら両商品は、2月9日（木）より3月31日（金）23時59分まで「発売記念キャンペーン」を実施中。「まもサーチ3」は5,280円→3680円、「まもサーチTag」は3,480円→2,780円と大幅値引きのキャンペーン価格で販売される。（※在庫がなくなったらキャンペーン終了）

　さらに「使っていただいてなんぼの商品ですから、より多くの方々に使っていただきたい」との思いから、まもサーチ3を1万台、自治体、学校などに無料提供する。

　最後に近藤氏は、「年内にあと2商品ほど出そうと思います。今年度も来年度も数多くの商品を皆さんにお届けして、より生活を快適にできる商品ラインナップを増やして行きたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします」と挨拶した。

（取材・文／水野幸則）

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2023-02-10