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肝が冷える、車道に飛び出す子ども…”交通ルール”どう教える?「家庭・学校での教育に加え、地域の声掛けが必要」

2023-09-30 18:20 eltha

 車を運転していると、子どもがいきなり道路に飛び出してヒヤッとすることがあります。赤信号に気づかず道路を渡ろうとしたり、歩道からはみ出して歩いたり、「危ない!」と何度伝えても、幼い子どもに交通ルールを理解させることは難しい側面もあります。エッセイ漫画を配信する串子さん(@kushiko_yasu)は、運転者の立場としてこれを経験し「あらためて他人事ではないんだなと強く思いました」と当時を振り返ります。我が子にどのように伝えるべきか、考えを聞きました。

串子さんの車の前に飛び出してきた男の子

串子さんの車の前に飛び出してきた男の子

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■驚きのあまり震えが止まらず…逃げるように去った男の子

 車で買い物に向かった帰り道、片側一車線のY字路で、串子さんが運転する車の前にはもう1台の車が。2台で信号待ちをしている状況でした。横断歩道が青になりましたが、そこには、なかなか渡ろうとしない男の子が立っていたと言います。

 「友達と待ち合わせしているのかな?」と不思議に思いつつも、前の車が動き出したので串子さんも車を動かすことに。その瞬間、子どもが串子さんの車の前に飛び出してきました。

 あわてて急ブレーキを踏んだので、ぶつからずに済みましたが、串子さんは驚きのあまり震えが止まらず、心臓もバクバク状態に。交差点で徐行運転していたことが幸いでした。男の子は運転席で震える串子さんの顔を見て「ヤバい!」という表情で、逃げるように去っていきました。

 串子さんは「テレビの衝撃映像などで見るような出来事が実際に自分の身に起きてあらためて他人事ではないんだなと強く思いました」と当時を回顧。完全に憶測ですが、その子どもは「車と車の間を走り抜けたかったのではないか」と推察。「子育てをするなかで度々出くわす、”悪いことだとは分かっているのにイタズラをしている時のような顔”に見えてしまいました」。

 後部座席には当時小学5年生だった娘さんを乗せていましたが、「飛び出してきた子は同じクラスの子だよ」と言われ、「5年生でもこんなに危ない飛び出し方をするのか」と心底驚いたと話します。

「私の投稿を読んでくださる方はお子さんがいらっしゃる方が多いので、漫画を通して自分の子どもと飛び出しについて考える機会を持っていただきたいと思って描きました。子どもは予想外の行動をします。学校の友達と下校している様子を見ると楽しいのか周りが見えていない子も多いと感じるので、可能な限りいつでもブレーキが踏める意識を持って車を運転しています。また、信号待ちで車がズラリと並んでいる横を通る際は車間から子どもが飛び出してくるかもしれないと毎回自分に言い聞かせながら運転しています」

■「他人の子に注意なんて…」と無意識に思っていた

逃げるように去っていった

逃げるように去っていった

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 串子さんは、子どもの飛び出しに遭遇した後、3人のお子さんには”車の怖さ”を徹底して話して聞かせたと言います。以前、車道に飛び出した子どもを平手打ちで叱った親のしつけの様子がSNSで拡散されたことがありますが、その方法にはたくさんの賛否の意見が集まりました。あらためて、危険があることを子どもに理解させるためには、どのような声掛け、家庭教育・学校教育が必要なのでしょうか。

「うちでは、よく通る道を親子で一緒に歩いて、危険な場所や行動を確認、エンジンのかかってない車の運転席に座らせて、ドライバーからはこう見えている、見えていないという話をしたり。学校では交通安全教室の実施やクラス皆で危険行動の話し合いなどができる機会があればいいなと思っています」

 串子さんは、危ない場面で他の家の子にどこまで注意ができるのか考えるきっかけにもなっていると話します。

「娘の同級生がとても危ない行動を車道近くでしていたので学校に報告をしたときのことです。先生からは『こちらでも話をしますが、もしよろしければ見かけた際に本人に声掛けや指導をお願いします』とお返事を頂いて、無意識に『よその家の子どもに注意なんてできない…』と思っていたことに気づきました。現場を見ていない先生に注意してもらうより、その場にいる私が声を掛けるべきだったと反省しました。家庭・学校での教育に加え、地域での声掛けというのも必要だと知りました(これは地域によると思いますが)」

「今も昔も子どもの悩みって尽きないと思う」と串子さん。

「私の失敗談などを漫画にしたいと思っています。クスッと笑ってもらったり私と同じ失敗をせず最短で解決するための参考にしてもらえたら嬉しいなと思っています」



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