鈴木杏、女優としての“殻”を破り号泣「すごく幸せ」
2011-05-23 06:10 eltha
同作は芥川賞作家・中上健次氏の最後の長編作を実写化した、2人の男女の生々しくもひたむきな愛を描いた純愛物語。夜の街で欲望のままに生きる男・カズ(高良)は、歌舞伎町でダンサーとして生きる真知子(鈴木)と恋に落ちる。カズの故郷で新たな生活を始めた真知子だが、深まる2人の愛に反するかのように巻き起こる周囲からの“軽蔑”により、辛く儚い運命に翻弄されていく。
最初にオファーを受けた際「高良くんと監督とお仕事をさせていただくことがわかったとき、ぜひ参加したいと思って。そこで覚悟は決まっていた」と振り返る鈴木は、ポールダンスの練習では全身アザだらけ、筋肉痛になりながらスキルを修得。本格的な共演は初となる高良については「ガチンコでしっかり向きあってくれたので、ものすごい安心感がありました」と感謝の言葉を送った。
およそ4年ぶりに廣木監督とタッグを組んだ高良は「廣木組にたっていることで、廣木組に求められてることは芝居の上手い下手じゃなくて、僕自身から何が生まれてくるか。芝居だから嘘なのかもしれないけど、嘘はつきたくなかった」と真摯に役柄に挑戦。スクリーンを通し、ともに“愛情”を振りまいた鈴木には「毎回、杏ちゃんに『ああ、足引っ張った』って感じでした…」とタジタジだった。
舞台あいさつにはほかに中上氏の長女で作家の中上紀氏も登壇し、廣木監督に感謝を込めた花束を贈った。映画『軽蔑』は、6月4日(土)より全国公開。