今年の水着トレンドは「ネオンカラー」「ワイヤーバンドゥ」 大花柄も復権
2013-06-29 11:08 eltha
◆ファッションの流れを汲んだ今年の水着トレンド
今年の春ファッションでキーカラーになっていた“蛍光色”が、2013年水着トレンドの主役に躍り出た。東レが挙げている注目色は「大人っぽく力強いメッセージ性のあるピンク」。三愛は、ここ数年定番化しているペイズリー柄などのエスニックテイストでも「ビビッドカラーと組み合わせたものが人気」と語る。インパクトのある発色だけに尻込みしてしまう人も多そうだが、膨張色であるパステルカラーと比べると、ボディラインがシャープに見える点はポイントだ。
そのほか、今年のファッショントレンドであるアロハシャツのようなヤシの葉柄も支持されているほか、レースやニットなど、水着らしからぬ素材感も注目に。ショートパンツやタンクトップ、パレオなどがセットになった水着もさまざまなデザインが展開されており、「エレガントな腰に巻くパレオが洋服感覚のキャミソールにも変化するといった商品も登場している」(東レ)という。浜辺のみならず、そのまま海辺近くのコンビニまで行けるような、普段着感溢れるアイテムや素材、デザインが増加している点は、今年の特徴のひとつといえるだろう。
◆ワイヤー入りで進化した「バンドゥビキニ」、日焼け防止対策アイテムも充実
また、3社が揃って今年のトレンドとして挙げているのは、ここ数年支持されている「バンドゥビキニ」のワイヤー入り製品。「バンドゥビキニは胸の大きな人が着るとバストの位置が安定しなかったり、押しつぶされてしまう点がありましたが、ワイヤーが入ることでキレイなラインを作ることができるようになりました」(三愛)。パルコもバンドゥビキニが売れ筋だといい、「フリンジ付き等のデザインも豊富に出てきている」と説明。どんなバストサイズでも安心して着用できるようになった点や、デザインが豊富になったことが、購入者数を押し上げる一因になっているという。
そのほか、「PA++++」の登場で注目を集める紫外線対策も、袖口が手の甲まで隠れるラッシュパーカー、ストレッチ性・速乾性・UV効果・耐久性といったマルチな機能を持つものなど、アイテム、素材ともに充実。「夏らしい遊びがしたいけれど、日焼けはしたくない」というニーズに応えている。
なお、25日に気象庁が発表した三か月予報によると、7〜9月の平均気温が平年より高くなる確率は、北日本、東日本が50%、西日本で40%。また、7月の天気は全国的に平年並みが多いものの、8月の北・東・西日本では晴れの日が多くなると見込んでいる。猛暑と晴天に恵まれ、夏レジャーはもちろんのこと、水着市場も活性化するか注目だ。