自給自足で山を歩き、海にもぐる…「美容より健康、元気、活力」大自然に生きる野生派美魔女
2020-04-01 eltha
“美魔女”というと、「自分の美容にばかり気をつかっている」というイメージを抱かれがちだが、まったくそれに当てはまらないにも関わらず、『第10回 国民的美魔女コンテスト』(2019年/雑誌『美ST』主催)でレジェンドの一人として登壇した女性がいる。それが、前田文香さん、47歳。地元・奈良で観光客に日本文化の魅力を伝えるほか、海外・国内で大自然を相手にした旅のアドバイザーとして活躍。40歳の頃に離婚を経験し、「たった一人になったのだから、どんなことでもチャレンジしよう」と、社会復帰のために動き出した。モットーは「美容より健康、元気、活力」、そんな自然派な“美魔女”の素顔とは?
「40歳で離婚して、これからどうやって生きていくのか」
自分のための人生をゼロからスタートするために、何ができるか。社会復帰を果たすべく挑戦したのが、知人に紹介された『関西美魔女collection』(朝日放送/2012年)という番組への出演。それがきっかけになり、『第3回 国民的美魔女コンテスト』に飛び入り参加すると、見事準ブランプリを獲得した。
「たった一人になったのだから、どんなことでも思い切りチャレンジしよう。そんな思いがありました。人生の転換期、まずは社会復帰して立て直そうと考え、番組やコンテストに出場したんです。まさにどん底であり、スタート。リセットされたワクワクもありつつ、新しい人生を生きていこうという覚悟を決めました。当時は美魔女ブームのピークでしたが、私としては浮かれている場合じゃないですから(笑)。一歩踏み出す時だったので、とにかく全身が活性化して目覚めている感じがしていました」
日焼けも何のその、7日間250キロを自給自足して歩くサバイバル
趣味は、スキューバダイビングにトレッキング。ダイバー雑誌でモデルをしたり、リポートを書いたりすることもあった。大自然を相手にしたネイチャートリップが好きだと言うが、その旅の仕方は生半可なものではない。なかでも、コンテストの翌年に挑戦した『白山ジオトレイル』は強烈だ。7日間、高所の山々をめぐる250キロの道のりを地図を片手に自給自足しながら歩く…というもの。必要な装備、食料、サバイバルグッズはすべて背中のザックに詰め込み、その重さは13キロにも及んだ。
「山の水を飲んだり、雷を避けて隠れたりと、まさにサバイバル。想像を絶する厳しさでしたが、生きることに向き合うことができました。このトレイルの第1回目に参加したので、まだ整備しきれていないところもあり、けっこう危ない場面もありました(笑)。6回目の大会までスタッフとしてサポートさせてもらいましたが、やはりこのような旅は絆や、大きなものを残してくれると実感しました」
美魔女といえば、つねに美容に気を配り、肌劣化を招く日焼けを避けて…と考える人も多いだろう。だが、前田さんはそんなイメージを覆すほど、むしろ常人には追い付けないほどのアクティブさ、自然派なのだ。
美容より健康、元気、活力!「太陽の下で思いっきり笑うのが私にとっての美」
「日本とハワイを行き来しているので、いつも真っ黒になって帰ってくるんです。そんなのが美の世界に行かせてもらって、なんだか申し訳ないです(笑)。でも、私にとっては美容より健康、元気、活力! 海や山で、太陽の下で思いっきり笑うのが、私にとっての美です」
いくら肌を気にしていても、仕事や家事、子育てで忙しい一般女性たちが完全に日差しを避けることは難しい。だからこそ、前田さんの発言は勇気をくれるだろう。
「太陽を浴びないと、ホルモンバランスや自律神経を整えるビタミンDが作れない。あまり神経質になりすぎず、太陽を嫌がらないことが大事だし、うまく取り入れる方法を伝えたいと思います。とはいえ、私も奈良で着物を着て仕事をしているから、本当はあまり焼けてはいけないんですけれど(笑)。美白効果が高いゆずを摂取したり、代謝を良くしたりすることを心がけています。30代、40代になると、頑張っている人ほど体調を崩したりしがち。私自身、大自然に癒され何度も命を吹き込んでもらったようなところもあるから、身をもって体験したことで、そんな方々を元気づけたいと思っています」