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スイス在住母が初めて和食の朝ごはんを用意、夫と子ども達の反応に140万回再生「こんなに美味しいって言われたら嬉しい」

2022-09-20 eltha

 日本で生まれ育ち、現在はスイスで暮らす3児のお母さん。この日は初めて和食の朝食を子ども達に提供しようと、焼き魚や卵焼き、ご飯に浅漬け、お味噌汁を用意。改めて日本食は手間がかかると実感したというが、とても美味しそうに食べるスイス人の旦那さんや子ども達の姿がYouTubeで公開されると、「こんなに美味しいって言われたら嬉しい」「素敵すぎて泣ける」「とてもほっこりする家族の風景」「本当、世のお母さんってすごい」などのコメントが寄せられ、約140万回再生の反響があった。日本とは全く違う環境で、3人の子どもを育てるお母さんの日常を聞いた。

日本食は手間がかかる…実際作ってみて感じた「日本のお母さんの素晴らしさ」

――『【検証】初めて朝食を和食にした結果』の動画に大きな反響がありましたが、この動画を撮影しようと思われたきっかけは何ですか。

スイス移住後、年に1、2回は必ず日本に帰っていて、その度に和食の朝食を思う存分食べていました。そのため特に恋しいと思った事はなかったのですが、コロナが始まり3年以上帰れていないせいか、最近は特に日本の全てが恋しくなっていました。そんな中、スイスで和食の朝食を準備した事なかったなと気づき、海外生活で日本が恋しいにも関わらず、なぜ避けてしまっていたのか、考え直すきっかけに動画にしてみようと思いました。
――実際に和食を作ってみて、いかがでしたか。

和食の朝食はスイス式の朝食(パン食やシリアル)に比べると、ご飯に一汁三菜が定番で、作り置きをしたとしても食器も沢山使うので、どうしても準備からお片付けまで手間と時間がかかってしまいます。その手間を考えると、特に子ども達が生まれてからはバタバタする朝食に手間のかかるものは避けるようになっていました。

実際作ってみて感じたのが、日本のお母さん達の素晴らしさです。毎朝家族の誰よりも早く起き、手のかかる朝ごはんやお弁当を準備しては片付けてくれていました。勿論子どもの頃は、母が毎日準備してくれるご飯を当たり前のように食べ、家事をする母を当たり前のように感じていたので気づきもしませんでしたが、今母と同じ立場になり、改めて、母という存在がいかに尊く温かい存在なのかという事に気付かされました。
――動画にも写されていましたが、娘さんや旦那さんの反応はいかがでしたか。

とても良かったです!主人は日本食が大好きですが、正直「朝食も毎日和食でも良い」と言う言葉には驚きました。子ども達も日本料理は好きですが、朝から白米は食べ慣れていないので嫌がるかなと思いましたが、とても喜んでいました。

――その後も、和食はよく作られていますか。

元々昼食や夕食には一汁三菜を作ったり、お好み焼き・焼きそば・ラーメンといったような日本食をよく作ったりします。朝から和食はこの日が初めてでしたが、その後毎週末、和食風の朝ご飯を作るようにしています。

スイスの教育環境上、専業主婦に「YouTubeが社会と繋がれる場になっている」

――YouTubeを始めたきっかけを教えてください。

子ども達が産まれる前は私も仕事をしていたのですが、スイスの学校制度上、子ども達はお昼ご飯に一旦家に帰って来ます。息子が1歳の頃に再就職し、まだ幼い子ども達を有料の保育所に預ける事になりました。家事・育児の事を考えると60%勤務が限界でしたが、そんな私の給料がほとんど保育園代に消えるくらい高額な上に、慣れるまで時間がかかり、泣いて嫌がる幼い息子を見て、私が仕事に出る意味を見失い、専業主婦になる事を決めました。

そんな中、YouTubeは子ども達を寝かしつけた後の楽しみに見ていたのですが、もしかしたら自分もこの場所なら大学時代の専攻(言論・放送・映像学)で学んだ事を活かせるのではと思いつつも、何を配信すれば良いのか悩んでいたところ、コロナ禍になり、日本の家族に会えない日々が続きました。日本の家族とはテレビ電話などで連絡をとっていますが、せっかくなら日本にいる家族にスイスで元気に過ごしている姿を届けると同時に、海外生活で同じ思いをしている方への応援と、私達国際家族のライフスタイルを通して海外生活の情報やスイスの風景・文化などをシェアできればと思い始めました。
――動画配信を始めて気づいたことや生活の変化はありましたか。

正直、子ども達が幼い事もあり、日中はほとんど家事育児に追われているので、編集は子ども達が寝た後、夜中までやっています。撮影や編集はとても大変ではありますが、家事や子ども達との時間を確保しながら社会と繋がれる場でもあり、配信する中で親としての気持ちに共感してくださったり、私達家族のことを優しい目で見守って、応援してくださったりする温かい方々とも繋がれて、人の心の温もりを改めて感じました。

――教育や育児において、スイスと日本の違い、それぞれの良さや難しさは感じますか。

沢山あり過ぎて何を話そうか迷いますが(笑)、スイスの義務教育は4才の幼稚園からですが、その前に預かってもらえる有料保育園が高すぎるところと、基本的に給食制度がなく、子ども達がお昼ご飯に一度家に帰ってくるので、それに見合った職場を見つけるのが難しいです。

また、学校でクラス分けがない事には驚きを隠せませんでした。実はスイス人はシャイで奥手な方が多く、「どうやったらスイス人と友達になれるか?」と言うのは、多くのスイス在住外国人がぶつかる壁だと言われています。私はこのクラス替えのない学校システムも関係あるのではないかと個人的に思っています(笑)。
――お子さん達との印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

子育ては思っているより大変で、今まであった自分の時間、趣味や好きなものまで犠牲になり、家族の身の回りの事や家事をこなす当たり前の毎日を繰り返し、特別何かしたわけでもないのに、あっという間に日々が過ぎ去っていきます。自分の優先順位はいつも最後で、こんな事で良いのかななんて、やるせなくなる時もあれば、疲れ果てて涙が出る時もあります。

そんな最中でも子ども達は見境なく「ママ抱っこして、大好きして」と両手を広げてかけ寄って来ます。ある時ふと思いました。“ママが抱きしめてあげているのではなく、子ども達が私を抱きしめてくれているのかもしれない”と。そうして子ども達がいる温かさと、何の変哲もない、ありきたりな毎日がどれほど大切なものなのか気付かされます。そういう日々の些細な瞬間や言葉が私にとっての支えとなり、特別なものとして残っていっています。

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