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「先生は、覚えていますか? 私にかけた呪いの言葉…」カラコン依存女性がとらわれた美の価値観

2023-03-08 eltha

小学生時代、目が合った先生の一言が今でもトラウマになっている

小学生時代、目が合った先生の一言が今でもトラウマになっている

 小学校で面白く、生徒からも人気のあった先生。その話に素直に耳を傾けていると、目が合った先生からは「あはは! ○○さんに睨まれちゃったよ」と一言。恥ずかしいような、悲しいような、先生の意図は分からないが25歳の今でもトラウマのように当時を思い出す。その実体験を漫画に綴っているハクボタンさん(@hakubotantan)は、その呪いの言葉がきっかけとなり、カラーコンタクトを手放せない状況に陥ったという。

カラコンに救いを求めるも「コンプレックスが確定された瞬間だった」

 先生はもう覚えてもいないかもしれない。しかし、言われた側はその言葉がずっと心に刺さっている。以降ハクボタンさんは「もっと目が大きくて可愛かったら、あんなこと言われずに済んだのに…」「もっと眉毛も整っていれば…」と、どんどん見た目に関するコンプレックスが大きくなった。中学生となっておしゃれ好きの同級生と仲良くなり、その友人がある日嬉しそうに見せてくれたのが”カラーコンタクト”だった。「まさに、この目になりたかったんだと。私にとっては救世主でした」と当時を振り返る。

ーー「ハクボタンさんに睨まれちゃったよ」という先生からの言葉をうけて、ハクボタンさんはどのような気持ちになったのでしょうか?

「言われた瞬間心臓がキュッとなり、『え?楽しそうだなと見ていただけなのに』と驚きやら悲しいやら、なぜそんなことを言われたのか混乱して言葉が出ませんでした。クラスの皆が聞いているところで、皆に向けて言われたので、『うるさくしていたから先生を睨んだ目つき悪いやつ』と認識されてしまったと思い、恥ずかしく、とても悲しかったです」

ーーその後容姿に関するコンプレックスがどんどん増えていったとのことですが、どのようなコンプレックスがありましたか?

「それまで全く気にしたことはなかったのに、『睨んだ』と言われてから過剰に気にしてしまい、確かにクラスの可愛い子は目が大きくて子犬みたいなクリクリの目で、それに比べたら私は黒目が小さくて、しっかり目を開けていないと目つき悪いかも…と思うようになりました」

ーー中学生で初めてカラコンをつけた時、気持ちはどのようなものでしたか?

「つけた瞬間全然印象が変わり『コレコレ!!これになりたかったんだ!』と歓喜しました! 逆に印象が変わったことで『ああ、やっぱり私は目つきが悪くて、ブスだったんだな』とコンプレックスが確定される瞬間でもありました」

ーーカラコンはどのような部分でハクボタンさんの助けになりましたか?

「今みたいに三白眼やナチュラル志向が評価されておらず、『黒目が大きいほど正義!』みたいな時代でしたので、それになれてずっと悩んでいた目つきが悪いと思っていたことが解決された正に救世主でした」

圧倒的な『個』があった大学、「自分のしっくりくる居場所を見つけられた」

容姿に関して気になるところがどんどん出てくるように

容姿に関して気になるところがどんどん出てくるように

ーー先生にかけられた言葉から始まった「呪い」が解かれるきっかけは?

「きっかけは大学生活でした。実家から離れて一人暮らしを始め、高校までとは全く異なった環境になったことが大きかったです。高校までは、少人数で固定されたメンバーと同じ服、同じ生活。周りが自分のことを知っていてどう評価されているかで決まる、いわゆる”スクールカースト”など『他人の目』に縛られ続けていた生活が一転したんです」

ーー大学はどのような場所でしたか?

「大学は本当に自由で、『個』でした。人数が膨大で、自分で決める講義、自分だけの生活リズム、好きな服、メイク…芸術大学だったので個性的な人が沢山いて、自分のしっくりくる居場所を見つけて初めて『なんだ、カラコンなんて付けても付けていなくていいんじゃん。』と思えました。

 そこから大学の活動や深夜のバイトに没頭するようになり、カラコン特有の目の乾き、痛み、重みに集中する時間や楽しむ時間を邪魔されたくないと思い始めて、いつの間にかカラコンを手放せるようになりました」

ーー周りを気にしてしまうことは、よくあることかと思います。とらわれすぎないようにするために大切なのは、どのような考え方だと思いますか?

「私もまだ呪いが完全に解けている訳ではなく、今でもふと周りの目を気にしてしまいます。気にしない思っていても絶対気にしない様になるのはかなり難しいことだと思います。なので、その気持ちに対する切り替えを決めておくことを大事にしています。『周りは思っているほど自分のことなんて気にしていないし、1時間後には忘れられているから大丈夫!』と言い聞かせています。

 何かに囚われてしまっている時は思考や視界が狭まっているので、一旦現状から離れて自分の半径1mではなく宇宙で物事を考えてみたり、数年じゃなくて何十年で考えたり、好きなことだけをする時間を作ってみたり、周りが自分のことを知らない環境に行ってみたり…正解なんてないから大丈夫!居場所は絶対にある!と思うことが大切なことだと思います」

ーー今後、エッセイ漫画を通してどのようなことを発信していきたいですか?

「私はすごく心配性で、初めてのことは徹底して調べたり、普段の生活や小さな経験も、より多くのことを考えて生きてきました。他人軸で生きてしまう生きづらさや自分が繊細に感じ取ったこと、自分がしてよかったと思った事など経験したことを発信してちょっとでも同じような壁に突き当たった人の手助けになったり、見ていて楽しい存在になれたらなと思っています」

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ハクボタン

PROFILE ハクボタン

都会から1000キロ離れた土地に嫁いだ25歳女
猫と暮らすことが夢
Instagramブログで人生記録漫画を更新中!

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