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赤ちゃんが起きる、何を言ってるか分からない…”選挙カー”の苦い思い出「無理矢理だと余計に嫌がられる」

2023-04-18 eltha

選挙カーの人になんとなく手を振り返した息子さん

選挙カーの人になんとなく手を振り返した息子さん

 選挙時にやってくる”選挙カー”には、皆さまざまな思い出が残っている。住宅街を通った結果、眠っている赤ちゃんを起こしてしまったり、一瞬だけ通るので結局何を言っているのか分からなかったり…。漫画やイラストを発信している多摩手はこさん(@tamatama_sapporo)は、息子さんが1歳の時の思い出が強烈に残っているという。

どんな反応にも応答? 選挙カーの苦い思い出

 16年ほど前、息子さんと外に出かけていた多摩手はこさん。選挙カーが通り、乗っている人が満面の笑みで手を振ってきたので、息子さんが反射的に手を振り返し、多摩手はこさんも手を振り、通り過ぎるのを見守ろうとした。

 すると選挙カーからは「小さな声援ありがとうございます! 小さいお子さんも応援してくれています!!」と響き渡る声で返答があった。周囲からはクスクス…と笑い声が聞こえ、なんとも恥ずかしく戸惑った経験があるという。
 SNSでは、「毎度子どもが起きないかヒヤヒヤする」「一瞬で通りすぎるから、何を言っているのか分からないことのほうが多い」「でも選挙カーが来ないと、選挙期間だと気づかない人もいそうなのが残念」などとモヤモヤを抱いている人の声も見られた。

「多く人が選挙カーにはネガティブな感情をもっていることもわかりました。知人のエピソードですが、おバカな知り合いが選挙カーに向かって中指を立てた人がいたそうで、その時も『中指を立てての応援ありがとうございます!』と返されたとか、選挙カーに犬が吠えて『ワンちゃんも応援してくれています、ありがとうございます!』という冗談のような光景も見たそうです。みんな選挙カーには何かしら思ってるんだなぁと思いました」

「無理に声を聞かせるやり方は余計に嫌がれる」時代に合わない手法

 「いまはSNSを無料で使える時代。そこをもっと活用して知名度を上げればいいのになって思います」と多摩手はこさん。「北風と太陽じゃないですけど、『無理にでも聞かせる』ようなやり方だと、余計に嫌がられるのではないかと感じますね」。

 一瞬の出来事だからか、候補者から掛けられた言葉は何気に覚えているもの。多摩手はこさんは、美容室でカットしてもらっていた最中に候補者が訪問してきて「店主さん、忙しいなかすみません。パンフレットを置かせてもらってもいいですか?」「店主さん、お仕事中に本当にすみませんでした」と声を発し、嵐のように去っていったことも。その人の店なので店主に向けて話をするのは当然だが「客にも一言あったらきっと、その人に好感持てたと思う」と振り返る。

「昔同じマンションに住んでいた奥さんが政治に熱い人で、突然家に候補者を連れて挨拶に来たこともありました。”子育て世代を応援する政治を”と言っていたのですが、短い言葉でメリットだけ伝えたかったのか『教育費、安くしておきますよ!』という一言にびっくりしたのを覚えています。主婦だからって安いものばっかり求めてるわけじゃなし、子育て支援を安売りしないで〜(泣)と思いました」

 多摩手はこさんは、「今日あったことを聞いてほしい!」というテンションで日常をエッセイ漫画として投稿している。

「無口な息子はもう高校3年生ということもあり、シングルマザーなので、家のなかで日常的な会話がなくなりつつあるんですよね。なので、エッセイ漫画は『今日あったこと聞いて聞いて!』みたいなテンションで投稿しています。これからも日常で起こった出来事・感じた出来事を発信していきたいですね」
Instagram:tamatama_sapporo
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