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“胸”を残して痩せるダイエット法はある? 専門家に聞く真相と対処法、効果的な運動や食品を徹底解説

2024-02-14 eltha

 冬は外に出るのが寒くてついつい家の中にこもりがちとなり、運動不足に陥りやすい季節です。一方、ダイエットをすると、「胸が小さくなってしまう」としばしば耳にします。女性にとって永遠のテーマともいえるバストをサイズダウンしないで痩せることは可能なのか? その真相と維持する方法について、共立美容外科の新宿本院院長兼総括院長の浪川浩明さんに聞きました。

“部分痩せ”は難しい… バストキープに重要なのは「クーパー靭帯」と「乳腺」

 胸を落とさずに痩せたいと願う女性は多いと思いますが、食事制限や有酸素運動などでダイエットを行うと、全身の皮下脂肪が燃焼されます。女性の胸は、個人差はあるものの、約80〜90%が皮下脂肪で構成されています。そのため、有酸素運動などのトレーニングによって体全体の脂肪が燃焼されることで、胸の脂肪も一緒に減り、結果的に胸が小さくなってしまいます。

「結論から言うと、バストのボリュームを完全に残してダイエットを行うのは、難しいです」(浪川浩明さん)

 一般的に脂肪は、「手首・足首」「前腕・ふくらはぎ」「上腕・肩・太もも」「胸・背中」「お腹」「お尻」「顔」と、内臓や脳から遠い部位の順に落ちると言われています。ただし、皮下脂肪よりも内臓脂肪の方が落ちやすいため、お腹周りに内臓脂肪が付いている場合は、先にお腹が細くなる可能性もあります。

 バストには、正しい位置を維持するための働きを持つクーパー靭帯があります。運動すると胸が揺れることがありますが、これによりクーパー靭帯に負荷が掛かり、切れたり伸びたりします。バストが垂れてしまう要因であり、一度損傷を受けたクーパー靱帯は修復することはできません。バストが垂れてしまうことも、胸のサイズダウンの要因になります。

 また、ダイエットによる過度な食事制限は、栄養バランスだけでなく、ホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性が高まります。特に女性ホルモンが減少すると、母乳を作る「乳腺」が萎縮します。この「乳腺」は、胸を大きくする大切な要素の1つです。

 栄養不足は、肌のハリや弾力がなくなってしまう原因にもなり、弾力を失ったバストはボリュームが落ちて形も崩れてしまうため、ダイエット前よりも小さく見えてしまう可能性もあります。

バランスの良い食事と筋トレを中心に運動を 胸の維持に良い食品リストを紹介

 では、どのようにしたら、胸のボリュームを残してダイエットできるのでしょうか? ここでは、なるべく胸を落とさないポイントを紹介します。

 ダイエットを成功させるには、ある程度の食事制限が必要ですが、たんぱく質、脂質、糖質、ミネラル、ビタミンとバランスのとれた食事を心掛けることが重要です。極端な糖質制限ダイエットや、りんごやバナナのように特定のものだけを食べるダイエットは、リバウンドしやすく避けた方が良いでしょう。

 また、胸に良いとされる栄養素もあります。前述のクーパー靭帯を強化するには、ビタミンCが良いとされています。

(1)たんぱく質(鶏ささみ・鶏胸肉・赤身肉・ヒレ肉・ロース肉・アジ・イワシ・鮭・マグロ赤身など)
(2)大豆イソフラボン(大豆・納豆・豆腐・豆乳・油揚げ・きなこなど)
(3)ボロン(キャベツ・大豆・海藻類・りんご・ぶどう・ナッツ類など)
(4)ビタミンE(オリーブオイル・卵・アボカド・うなぎ・カボチャ・全粒粉穀物・大豆・ナッツ類)
(5)ビタミンC(パプリカ・キャベツ・ブロッコリー・ミニトマト・さつまいも・キウイフルーツ・いちご・アセロラ・レモン)

 有酸素運動は脂肪の燃焼に効果的な運動ですが、バストを維持する上では、筋トレを中心に運動を行いましょう。例えば、「ベンチプレス」は胸の土台となっている大胸筋を鍛えられる、バストが正しい位置に維持しやすくなります。また、「ヒップウォーク」は、上半身と下半身をつないでいる腸腰筋を鍛えられ、きれいなくびれを作れるので、バストのボリュームが強調しやすくなります。

 さらに、マッサージでバスト周りの血行やリンパの流れを改善すると、必要な栄養やホルモンが行き渡りやすくなります。脇や背中に流れた脂肪をバストに戻すためにも効果的です。日ごろから姿勢を意識することも、バストサイズの維持につながります。そのほか、質の良い睡眠を取ることも大切です。

体型や目的に合ったブラジャー着用も重要 最新医療では自身の脂肪を注入する豊胸術も

 それから、体型や目的に合ったブラジャーでしっかりと胸を支えることも重要です。体型に合ったブラジャーを付けないと、クーパー靭帯を損傷するだけでなく、胸の脂肪が脇や背中に流れてしまいます。スポーツブラもそうですが、就寝時のブラジャー着用に抵抗があっても、胸の大きさを維持するためにはナイトブラは欠かせません。

 ある程度は胸のサイズを維持したまま、理想の体型を目指せる可能性はあります。ただし前述した通り、ダイエットをすると全身の脂肪が落ちるため、ボリュームを完全に保ちながら痩せるのは難しいです。サイズを変えずに理想の体型を目指したいなら、美容クリニックの痩身術を受けるのも1つの方法です。

「共立美容外科は、脂肪吸引を1989年の開院以来、30年以上行っています。脂肪吸引とは、カニューレと呼ばれる医療用の吸引管で皮下脂肪を取り除く手術です。ダイエットをしていても、太もも、二の腕、下腹部、腰などがどうしても脂肪が落ちないという方や、全体的には太っていないけれど、部分的に脂肪がつきやすい・落ちにくいという方は脂肪吸引が適しています」

 近年は、手術をしない方法もあるようです。

「1980年代当時は、手術で入院することが当たり前でしたが、カニューレに改良を加え、麻酔も工夫することで、共立美容外科が日本で初めて(当院調べ)入院なしで日帰りで受けられるようになりました。現在も1つひとつの手術を安全に配慮して行っています。手術は怖いという方には、BNLS(脂肪溶解注射)がおすすめです。 植物由来の成分を気になる部分へ直接注入し、脂肪の溶解を促す治療です。メスを入れずに気になる箇所の脂肪を減らすことができます。特に顔周りの脂肪が気になる方に小顔注射として人気です」(浪川浩明さん)

 また、豊胸術でバストアップする方法もあります。

「共立美容外科で人気なのが、バッグ式豊胸術です。バッグ式豊胸施術とは、シリコンバッグを胸に入れることで、半永久的な効果が期待できる豊胸術です。 確実に2サイズ以上大きくしたい方などに最適な治療です。他にもメスを使わずに短時間でできるヒアルロン酸注入豊胸術や、ご自身の脂肪をお腹や太ももなどから採取し、その脂肪を胸に注入することで部分的な痩身とバストアップが同時に叶う脂肪注入豊胸術も共立美容外科では行っています。いずれもご希望や体型によってメリットやデメリットがあるので、気になる方は専門医に確認しましょう」(浪川浩明さん)
共立美容外科 新宿本院院長兼総括院長 浪川浩明さん

監修者 共立美容外科 新宿本院院長兼総括院長 浪川浩明さん

1991年、帝京大学医学部医学科を卒業。
同年、東京厚生年金病院の形成外科に入局。
2006年、共立美容外科・歯科に入局。
2009年、共立美容外科・歯科 新宿本院の院長に就任。
2009年、共立美容グループの副院長に就任。
2020年、共立美容グループの総括院長に就任。

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