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如月音流(きさらぎねる)
キレイに共感!
BEAUTY spirt Interview
如月音流(きさらぎねる)
『girlswalker.com』副編集長/ニューゲージ代表取締役社長
 さまざまな分野で美しさを表現する女性たちを直撃。今回は、現在日本テレビ系『おネエ★MANS』でも大人気、ニューハーフのIT企業社長、如月音流さんにインタビュー。9月にはその半生を語りながら、“美しく生きる法則”をまとめた初の単行本も出版。その“等身大”の姿には、キレイのヒントがあふれていた――。
もしも、携帯電話がなかったら?今、ラーメン屋!?
如月音流(きさらぎねる)
「自分の好きなように、自分に正直に生きたい」絵文字などで稼いだ620万円で美容整形し、身も心も女性に
地元・北海道で全日空ホテル(当時)の料理人から実家のラーメン店の店長、そしてニューハーフだけの会社を立ち上げる――という華麗なる転身を遂げた如月音流さん。ネット界での奔放な活動や、テレビ出演で見せたその美貌で、いまや10代20代の女性から羨望と尊敬を集める、カリスマ・ニューハーフの代表格だ。

 「ターニングポイントはいろいろありますが、一番は携帯電話との出会いですね。もともと北海道の田舎で生まれ育ったし、どちらかといえば、携帯電話を持ったタイミングも比較的遅かったと思う。高校を卒業して、専門学校で調理師免許を取って、それから実家のラーメン店を手伝っていたから。携帯電話を持つ必要性もあまり感じなかったし。携帯電話を持つきっかけも、友達が携帯電話販売の仕事をしていた付き合いで買った、みたいな(笑)。ところが使い始めるとすごく便利。特にiモードを使っていて、携帯電話のメールで絵文字を作りだしたら、それが面白くて、ハマッてしまった」

――絵文字作家としてメルマガを発行、1ヶ月に600万円も稼いでいたって、ホントですか?

 「はい♥ラーメン店の売り上げよりも、絵文字の収入のほうが多くなってしまった。店が暇だったんで、絵文字を作る自由な時間もあったということもできますけど。タイミングがよかったんだと思います。インターネットの黎明期から急速に成長していく波に乗ることができました。

 私の絵文字を見て、『お前、面白いな、ちょっと遊びにこい』って声をかけてくれたのが、ケータイファッションサイト『girlswalker.com』を始めたゼイヴェルの社長、大浜史太郎さん。遊びにこいって、東京かよ〜。で、東京に出てきました」

――『girlswalker.com』も、いまや読者900万人以上といわれる日本最大級の携帯サイトですよね。その副編集長を務める傍ら、取締役全員ニューハーフの会社を設立。絵に描いたようなサクセスストーリーですね。

如月音流(きさらぎねる)
「働くところがないなら作ればいいし、社会が変わらないなら自分が変わればいい。で、会社を作ったんです。案外できちゃうもんですよ」
  「生まれつき運がいいんですよ。何やっても運がいい。神様に愛されているんだと思っているんですど(笑)。自分の力だけでなく、時代が後押ししてくれるような、そういう感じを受けています。壁にぶち当たっても、何とかなっちゃうんですよ、自然に」

――数年前のベストセラー本に『運のいい人、悪い人』(リチャード・ワイズマン博士著)というのがありましたが、運のいい人には理由があるって。

 「流れというか、『これ、今やるべきだね』とか、そういうのがわかるんですよ。ひらめくと言うより・・・、やっぱわかるって感じですね。それと、私の実体験でもあるんですけど、“コトバ”には魂というか、力があるんです。あ〜したい、こ〜したいと思ったら、どんどん口に出して言ったほうがいい。“コトバ”にしなければ、誰にも届きませんから。可能性すらなくなってしまう。でも、「○○がしたい」と言っていれば、どこかでそれを聞いて一緒にやってもいいかなぁと思ってくれる人が現われるかもしれない。何も言わずにいて、超能力者か何かに気付いてもらうより、“コトバ”にしたほうが実現する可能性はずっと高まると思いませんか?」
ジャズマンになる、確信があった
――そのポジティブシンキングは生まれつきですか?

 「子供のころはすごくネガティブで、暗い性格でした。小学校2年の頃まで、いじめられっ子だったですし。『気持ち悪い』とか言われて、背負い投げされたりして。何でそんな目に合うのか、意味がわからなかった」

――でも、乗り越えられたんですよね。

  「いじめられない子はどういう子なんだろうと思ってね、クラスの子たちを観察するようになりましたね。それで、学校でどう振舞えばいいのか、人気者になれるかがわかってきた。朝早くから学校に行ってサッカーするとか、給食のおかわりを何度もすればいいんだ・・・とか。3年生になる頃には、とりあえず学校でモテる男になろうと、割り切ることができたんですよね」

――物心ついた頃から、男の子として扱われることに違和感があったんでしょう?

 「だから、逆に客観的に自分をプロデュースできたんだと思います。自分は男として生まれてしまったけど、生まれ変わったら次は絶対、女に生まれようって思ったくらいで、どうにもならないと思っていたし、男としてカッコ良く生きようと思っていた。そうしないと、この世を生き抜けないと思っていましたね」

――どうにもならないと思っていたのが一転、“いいオンナ”を目指すことになった。

『おネエ★MANS』の仲間たち
『おネエ★MANS』の仲間たち(写真は、10月26日、華道家・假屋崎省吾氏の個展オープニングパーティーにて)
「やっぱり運がいいんですよ。美容整形するお金を稼ぐことができたし、何より社会が追いついてきた?偏見はまだありますけど、みんな慣れてきたというか、身近になってきましたよね、ニューハーフが(笑)。インターネットの普及も追い風になって、いろいろな情報が手に入るようになったし、自己表現ができるようになった。私たちは、“ニューハーフ2.0”と言っているんですけど(笑)。“1.0”の時代は、ゲイやニューハーフといったマイノリティは、変態扱いが普通で。新宿2丁目で働くか、ひた隠しにするかだった。

 “2.0”の今は、ブランド価値がついた状態。『おネエ★MANS』がまさにそれだと思うのね。情報感度が高いとか、センスがいいとか、学歴が高いとか、ある種のマーケットとして捉えられるようになった。先人たちの一人一人の努力がブランド化して、今、この時代にやっと花を咲かせている。でも、まだ特別視されていることには変わりなくて、マスコミが取り上げて、世間を納得させられるような実績がある人、力を持っている人じゃないとダメなところがある。

  もうひと段階先に進んだ“3.0”になれば、 “おネエ”だから面白いってこともなくなるんじゃないかな」

――『おネエ★MANS』を見ていると、みなさんタレント性がありますよね。

  「それにはちゃんと理由があって、マイノリティと言われる人たちは、“普通”じゃないことを自覚しているし、マイノリティであるが為に普通の事を客観視する事が出来るはずなんです。普通の人以上に、よく見られたいと思っている。だからセンスだって磨かれる。生まれ持った才能ではなくて、マイノリティという状況でたくましく生き抜くために身についた能力なんです」
次の狙いは、『紅白』出場。もちろん赤組で
如月音流(きさらぎねる)
如月音流(きさらぎ・ねる)
株式会社ニューゲージ代表取締役社長。読者900万人を抱えるケータイサイト『girlswalker.com』の開発をはじめ、美容、ファッションなどさまざまなコンテンツビジネスを展開。
起業わずかにして、売り上げ1億円をたたき出し、その敏腕ぶりが注目される。IT業界のカリスマ・ニューハーフとして、日本テレビ系『おネエ★MANS』にレギュラー出演中。
趣味がこうじたビジュアル系バンドも本格始動予定。

ブログ『神様に愛される100の方法』はこちら>>
会社を始めてから書き出したブログがきっかけで、2006年6月から日本テレビ系『おネエ★MANS』にレギュラー出演。同番組は今年10月よりゴールデンタイム進出を果たした。また、ブログの記事を元に、初の単行本『美人力。 キレイに生きる69の法則』も出版。

――今年、大ブレークするのもわかっていた?

 「そうですねぇ、今年は『これくらいの時期に大ブレイクしそう』と思ったので、確認のために占い師にみてもらいました(笑)」

――これからの展開は?

 「次はバンドですね。ビジュアル系バンドを結成することが、昔からの夢でした。来年は、『Lily C[lie]me(リリークライム)』のボーカルとして、CDデビュー予定です」

――バンド名の由来は?

 「【Lily】はユリで、クライムは犯罪の意の【crime】と嘘の【lie】を掛け合わせたもの。“オンナの罪や嘘”っていう意味です。ビジュアル系バンドの名前にはサ行(S)とラ行(L/R)が多いんですよ。知っていました?音の響きが、キレイ、ファッショナブル、カッコイイというイメージを呼び起こすんですって。

 そういう、マーケティングが大事なんですよ。どういう楽曲で、どうやって売り出すか、策を練っているところです」

――では、今、もっとも実現させたい願いごとを“コトバ”にするなら?

 「メジャーデビューしたら、『NHK紅白歌合戦』に出場したい。もちろん赤組で(笑)」
美人力。 キレイに生きる69の法則 『美人力。 キレイに生きる69の法則』
如月音流

2007/09/27[BOOK]
¥1,260(税込)
CD購入(Amazon)扶桑社
ブログに綴ってきた、自分自身が幸せに生きるために心がけてきたこと、実践してきたことを集約した初の単行本。男として生きたけ経験があるからこそわかる『レンアイ』の法則、内面も外見も両方キレイになるための『セルフイメージアップ』の法則などを指南する。実体験のエピソードを散りばめた説得力のある言葉の数々が心に刺さる。



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