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林真理子
special Interview
不況だからこそ、女を磨け!これからの時代に求められる“女性の品格”とは


 20代での鮮烈なデビュー以来、『anego』『不機嫌な果実』など常にその時代の新しい女性像をいち早く描き、世の中に影響を与え続けてきた人気作家・林真理子。そんな彼女に“お仕事”“ブログ”“女性の生きかた”の3つの視点で話を聞いた。

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仕事は、年令や立場にとらわれず自由にやる!

――新聞、雑誌での連載に加え、新作の執筆や料理のレシピ本の発表など、たくさんの作品を手掛けていますが、作品のアイディアはどのようなところから生まれてくるのですか?
【林】 
いろいろな人と会って刺激を受けることですね。そこで感じたヒントやひらめきの素みたいなものを膨らましながら小説を書いています。書くときに心がけているのは、“年齢や立場にとらわれず、自由にやる”こと。自分が変化していかなれば読者からも飽きられてしまいますからね。

――最近は、若者の活字離れが取りざたされていますが、林さんはどのように感じていますか?
【林】 
本当に本を読む人が減ってきていますね。いい作品がたくさんあっても、それに気付いてもらえない(読んでもらえない)のは非常に悲しいことだと思います。先日も、ファンのかたから「林さんの新刊が出たことに気付きませんでした」と言われて驚いたんです。新作が出れば必ず新聞に広告を載せているのに何でだろう?と思っていたら、そのかたは新聞を取っていなかったんですね。私は、どの家庭も新聞を取るのが当たり前だと思っていたので、少しショックでした。

――そんな若者たちに伝えたいメッセージは?
【林】 
私が作品の中で書いている女心や“恋愛・結婚”というテーマは、女性であれば誰もが共感できる内容だと思っています。だからこそ、今の若い人たちにも読んでもらいたいと思いますし、若い人たちに届けられるようになりたいですね。

ブログは、携帯メールからサクサク更新

――最近、ブログを始められたそうですね。
【林】 
そうなんです。私は、パソコンが苦手なのでずっと敬遠していたんですけど、対談でお会いした勝間和代さんに勧められたこともあり、今年の2月16日にこわごわデビューしてみました(笑)。

――実際にスタートしてみてどうですか?
【林】 
反応がすごくあって嬉しいです。『マリコのあれもこれも日記』というタイトルでやっているのですが、オシャレやダイエットやグルメなどの最新情報を書いています。ブログのページから著作一覧が見られるからなのか、新刊の『マリコレシピ』も売れているみたいです。

――どのようにブログを活用されているのですか?
【林】 
その日に作った料理とか、友達と行った美味しいお店などを写メで撮って更新しています。

――携帯メールをよく使うんですか?
【林】 
使いますね。顔文字や絵文字もバシバシ使うしデコメールも送ります。

――さすが、お若いですね。
【林】 
作家という職業柄、若い人たちがどんなものに興味を持っているのかは、いつも気にしています。だから、なるべくテレビや雑誌から情報収集するようにしています。なので、EXILEが14人になったことも、もちろん知っていますよ(笑)。

女性の品格は“相手を思いやる気持ち”に表れる

――林さんの若い頃と、今の女性たちの違いは?
【林】 
私の若い頃は、女性は結婚をして子供を産み育てることが“幸せ”とされる時代でした。こう見えても私は古風で臆病な人間なので、みんなと違うことがすごく怖いんです。だから、私がもし独身だったとしても、いまの若い人たちのように結婚をしないで何人もの男の人とつきあったり、海外に行って自由奔放に暮らすことはできないでしょうね。今は、働く女性に理解のある男性も増えてきたので、そういう意味では、女性が自由にいろいろなことができる環境にあるのではないでしょうか。でも、自由には責任が伴うもの。問題が起きても他人のせいにすることなく、自分で責任を取る覚悟が必要だと思います。

――ちなみに林さんが思う“女性の品格”とは?
【林】 
私は“他人(ヒト)をどれだけ思いやれるか”で、その人の品格がわかると思います。地位や年齢に関係なく、どの人も大切にできているか。他人にたかることなく生きているか。そういうことを自問自答しながら、他人にお金と気を遣えるのが大人の女性だと思います。

――最後に、イイ女になるためには、どのようなことが必要ですか?
【林】 
外見の美しさを磨くことですね。いくら性格が良くても、自分に興味を持ってもらえなければ性格の美しさなんて伝わらないでしょ。外見の印象なんて、服やメイクでいくらでも変えられるんだから、女性なら常に美しくあるために努力するべきだと思います。

(文:内山磨魅)

林真理子さん最新作

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発売日:2009/03/10
発売元:文藝春秋
価格:500円(税込)
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PROFILE

1954年4月1日生まれ、山梨県出身。
コピーライターを経て、1982年、エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』を出版。
1984年、『星影のステラ』が直木賞候補に選出されたことを機に、執筆業に専念。
1986年、『最終便に間に合えば』『京都まで』により第94回直木賞を受賞。
1995年、『白蓮れんれん』により第8回柴田錬三郎賞を受賞。
1998年、『みんなの秘密』により第32回吉川英治文学賞を受賞。
2000年、直木賞選考委員に就任。
2005年、吉川英治文学賞選考委員に就任。


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