女性が心からキレイになるために、 私が伝えられること

佐伯チズ

――なぜ、DVDを作ろうと思ったのですか？
【佐伯】　　私は、いろいろな場で「自分の肌のことをよく知ってほしい」「皮膚を大事にしてほしい」と言い続けてきたのですが、本や雑誌などでは細かいところまで伝わり切れず、正しい方法がなかなか浸透しなかったんです。なので、それならば実際にやっていることを見ていただこう、と。

――いろいろ勉強になりました。
【佐伯】　私は、「キレイになりたかったら食べなさい」とお伝えしております。いくら表面を気にしてケアをしていたとしても、根本を解決しない限りトラブルが起こります。つまり、体の中からキレイにしなければ効果はないんですよ。また、化粧品は“肌の食事”なんです。食べ物を消化するためには、きちんと噛み砕く必要がありますよね。それと同じように、肌がきちんと栄養分を消化するためには、余分なものは全て落としてあげる必要があるんです。そうすることで、肌が元気を取り戻すんですよ。

――佐伯先生の場合、水を上手に使うんですね。
【佐伯】　そうです。私たちは、身体の70％が水分で構成されているほど、水と係わり合いのある生き物なんです。だからこそ、水の力を上手に使って、化粧水を効果的に使う方法を知っていただければと思っています。

――女性がキレイであるために、必要なものとは？
【佐伯】　“続けること”と“素直さ”ですね。女性は、常に忙しさに囲まれて生きております。ただ、私がお教えするローションパックは、たったの3分間で終わって、しかも、他の事をしながらでもOKというほど簡単だから、「忙しい」と言い訳をせずに毎日きちんとやっていけば、みなさんキレイになれるんですよ。

――佐伯先生は、美容の仕事が天職だと思ったのはいつ頃ですか？
【佐伯】　美容に目覚めたのが、オードリー・ヘプバーンに出会った13才の時で、本当に天職だと思ったのは、美容師になった24才の時でしょうか。他人（ヒト）をキレイにすることで（お客様に）喜んでいただけて、自分も嬉しい気持ちになれる。更に、自分が成長していけるので、これは、私に向いているのではないかと。たくさん仕事はありますが、お客様に涙を流して喜んでいただける仕事はそんなにないと思うんです。私は、そういう仕事にめぐり合えたことを本当に幸せに思います。

――“やりたいことが見つからない”という、いまどきの若者にメッセージをお願いします。
【佐伯】　何でもいいから、トライ＆エラーしてみなさい！と言いたいですね。トライする前に「自分には向いていないと思う」と結果を出しても得るものはないけど、トライしてみれば、何かしら向き、不向きのヒントは貰えると思うんです。そこで、「こういうところが向いてないかも」と思ったら、もう少し違うことにトライしてみればいいじゃないですか。そうやってチャレンジしてみて、「私、これだったらできるかも」って思うものを探していけば、やりたいことにめぐり合うはずですよ。

――これからの女性に必要なもの、求められていくものは何だと思いますか？
【佐伯】　自立すること、それと、自分に自信を持つことですね。どうしても、女性は自分に自信がないという不安な気持ちから、グループを作りたがる上に、他人と比較したがるんです。他人と比較していても、いいことはありませんよ。それよりも、自分のことを客観的に評価できるようになることが大切だと思います。また、女性は“仕事”と“作業”を間違えている人が多いようです。仕事は、周りの人から頼りにされる何かをすること。作業は、頼まれたことを言われたままに行動し終わらせること。お茶汲みも、コピー取りも、立派な仕事なんです。与えられた仕事を作業で終わらせるのではなく、自分なりの創意工夫を凝らして働くことが必要だと思います。何より、その創意工夫をすることが仕事をすることの醍醐味や楽しさだと思うんですよ。

佐伯チズDVD 美肌の作法〜身につけよう！一生モノの習慣〜 発売日：2009/04/24[DVD] ※初回限定　佐伯式コットン付き　価格：\1,500（税込） アミューズソフトエンタテインメント 品番：ASBY-4343 (C)2009アミューズソフトエンタテインメント

1943年生まれ。 外資系化粧品会社を定年退職後、『1人でも多くの女性を“キレイ”にしてさしあげたい」という想いから、エステティックサロン『サロン・ドール・マ・ボーテ』を開業。 その後、美容理念と佐伯式美容理論を提供する場、『佐伯式美肌術チャモロジースクール』を開校。 世の多くの女性に“キレイ”の魅力を伝道するために、執筆活動や雑誌のほか、講演やテレビ・ラジオ出演など、様々な場で活躍。 現在も、現役エステティシャンとして、女性の肌をお手入れしている。

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