大事なスキンケアの基本といえば洗顔ですが、実際にどんな洗顔方法をしているのかoriconMEが20〜40代の女性600人にアンケート調査を実施。「泡が多いほうが肌を傷つけないで洗顔できそう」(20代)、「泡がしっかりしていないと皮膚の汚れが落ちないと思う」(30代)など、洗顔をする時に“泡立て方”が大切だと思っている女性が約7割と多数。それにもかかわらず、「泡立てるのが面倒」などの理由で“泡洗顔”を怠っているという現代女性の洗顔実態が明らかになりました。
そもそも、泡立てるのに必要な【洗顔料を使って洗顔する】という女性が57.5%と、約半数しかいないという意外な結果も判明。メイクや身支度でバタバタする朝は「時間がないから」(40代)など、泡を使った洗顔の重要性をわかっていながらも、日常生活でなかなか実践できていない女性たちの姿が浮かび上がってきました。しかし、季節の変わり目のこの時期は、肌のトラブルがたくさん。特に、これから春にかけてはホコリや花粉、紫外線などの量がグングン上昇し肌に過酷な環境になるだけに、洗顔方法も気をつけたいところ。そこで、冬の乾燥にさらされてバリア機能が低下している肌をいたわる洗顔方法について、専門家に伺ってみました。
Rサイエンスクリニック広尾・院長(医学博士)
多くの女性が重要性を認識している“泡洗顔”ですが、実際は肌にとってどのようなメリットがあるのか、Rサイエンスクリニック広尾・院長で医学博士の日比野佐和子先生にうかがいました。
「寝ている間に皮脂が酸化する変性皮脂は、そのまま放置されると紫外線を浴びてシミの原因や肌の老化につながってしまいます。ですからきちんと洗顔料を使って洗うことが大切。肌バリア機能が低下している季節の変わり目は肌が弱っている状態なので、普段以上に刺激を感じやすくなっています。摩擦は一番肌によくないので、たっぷりの泡でこすらずに洗うことが重要です」。ごしごし洗いはもってのほか! 美肌への近道は“泡洗顔”にあるんです。
ただし、“泡洗顔”の重要性は知っていても、「泡立て方がわからない」「泡立て方に自信がない」という女性も多数存在。ちゃんと泡立てて洗いたくても、そもそもやり方がわかっていないということが発覚しました。アンケートをさらに深く分析してみると、「自分の肌を大事にしている人」や「肌の調子がよい」と感じている人ほど、正しい泡立て方を熟知しているという結果に!
美容コーディネーター
悩める女性たちを助けるべく、美肌づくりのために知っておきたい“正しい泡の作り方”を、美容コーディネーターの弓気田(ゆげた)みずほさんにうかがいました。
「洗顔料を泡立てる前に、まずしっかりと手を洗いましょう。そして手の中央に洗顔料を取り、少し手をすぼめた状態にします。もう片方の手で、抹茶をたてるようなイメージで洗顔料を泡立てます。このとき、何度かにわけて洗顔料に少しずつ水を足していくのがポイントです。理想的な仕上がりは、しっかりとしたマシュマロのような泡。うまく泡立てられない人は、ポンプ式の洗顔料を使うこともおすすめします」。
大切なのは弾力感。ただボリュームがあるだけでなく、マシュマロのようなキメの細かいる泡を目指しましょう。
では、弾力のある泡を作ったら、どのように洗うのがよいのでしょうか?
「泡のクッションを肌の上で転がすような感じで洗うと、こすらなくても汚れが浮き上がります。人肌のぬるま湯で洗えば必要な皮脂まで落としすぎる心配もありません。また、すすぎのときは泡を残さないように、特にフェイスラインや生え際をチェック。洗顔の時と同様肌をこすらずに、ぬるつきを感じなくなるまでぬるま湯を掛けるようにするのがポイントです」と弓気田さん。
肌トラブルが起きやすい春を目前に控えた今だからこそ、改めて“泡洗顔”の正しいやり方を身に着けてケアすることが大切。輝くような美肌の“すっぴん美人”を目指しましょう!