TOP Trend&Culture trend > Column > 和食とアンチエイジング〜前編・和食の食文化を見直そう〜

和食とアンチエイジング〜前編・和食の食文化を見直そう〜

2015/02/18

一汁三菜

ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」とは

2013年12月に、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことで、「和食」の食文化が見直されていますね。和食は自然を尊重した日本人の伝統的な食文化です。

ユネスコ無形文化遺産に登録申請した際に定めた和食の特徴は大きく4つあります。
(1)多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
(2)栄養バランスに優れた健康的な献立
(3)自然の美しさや季節の移ろいの表現
(4)正月などの年中行事との密接なかかわり

つまり、和食が無形文化遺産として選ばれた理由は、日本食の具体的な内容やメニューではなく、日本人の根底にある「自然の尊重」という精神にのっとった食に関する社会的慣習としています。(農林水産省ホームページより)

ご飯に味噌汁…一汁三菜という食事のスタイル

“和食”と聞いてイメージすることと言えば“ご飯と味噌汁”ではないでしょうか。「栄養バランスに優れた健康的な食生活」は、和食の特徴の一つに挙げられています。

ご飯に一汁(汁物)と、三菜(主菜・副菜・副々菜)。この「一汁三菜」という和食のスタイルは、多くの食品を摂ることができるため、栄養バランスがとりやすいと言われています。

しかし、今、国内では外食の増加や食の欧米化が進み、和食離れが進んでいるようです。

和食離れが進んでいる?!

和食離れが進んでいると言われる所以の一つは米の消費量が減り、その一方では、牛乳・乳製品や肉類の消費量が増加しているなど、食生活が大きく変化していることが挙げられます。

食の欧米化が進み、摂取エネルギーに対する脂質の割合が増加していることが、生活習慣病の増加の一因にもなっていると言われていますが、米は脂質を殆ど含んでおらず、また、高血圧の一因となるナトリウムも殆ど含まれません。また、米はどのようなおかずにも合わせやすいという優れた食材です。

また、だしの旨味をとり入れた調理法が発達している和食は、低カロリーな食事でもあり、生活習慣病の予防にも繋がります。アンチエイジングのためには生活習慣病にならないことも大切です。米やだしの他にも和食に多用される食材や調理法はアンチエイジングに欠くことのできないものも多く、和食のアンチエイジング効果が期待されています。次回のコラムでは、具体的な和食の食材とアンチエイジングについて触れていきたいと思います。

自然を尊重した「和食」という食文化

和食は自然を尊重し、四季を楽しむことも大きな特徴です。素材の味わいを最大限に活かす調理技術。自然の美しさや四季の移ろいは料理だけにとどまらず、器や食事の場のしつらいまで配慮されています。また、正月や田植え、収穫祭のような年中行事と密接に関係し、家族や地域の住人同士の絆を深めることにも繋がります。自然を尊重し、自然と調和した和食の食文化を大切にすることは、健康的で豊かな生活へと繋がり、心の豊かさ、心のアンチエイジングにも繋がりますね。

管理栄養士・日本抗加齢医学会認定指導士  篠原絵里佳

管理栄養士をはじめとして、日本抗加齢医学会認定指導士、ベジフルビューティーアドバイザー、野菜ソムリエ、睡眠改善インストラクターなど、「医×美×食」の分野で幅広く活躍。“体の中から健康に美しく”歳を重ねるための「食」を、様々な角度から発信することを得意とする。



シェア Google+

関連記事

P R
FOLLOW US eltha最新情報をチェック
  • facebook
  • twitter
  • Youtube