先日、俳優の今井雅之さんが大腸がんで、漫才師の今いくよさんが胃がんで亡くなりました。がんは日本人の2人に1人がかかると言われる病気。
40歳を過ぎたら
がんにかかる
リスクが高くなる…とよく耳にしますが、健康な人のがん検診率は20%足らずとか。
まだ大丈夫だから、と検診しないでいて、いざ見つかったら大騒ぎ…とならないよう、
アラフォー女子が今、本当にやっておくべき「がん検診」についてまとめてみました。お話を聞いたのは、ピンクリボンブレストケアクリニック表参道の島田菜穂子先生です。
島田菜穂子先生ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 院長。2000年、乳がん啓発団体・乳房健康研究会を発足させ、乳がん啓発団体として日本初のNPO法人認証を受ける。同副理事長。乳がん認定医、放射線科専門医、認定産業医、日本体育協会認定スポーツドクターなどの認定医資格も持つ。乳がん関連の著書、監修が多数。最近の監修は「乳がんから自分をまもるために、知っておきたいこと。」(日本医療企画)。
ピンクリボンブレストケアクリニック表参道 http://www.pinkribbon-breastcare.com
「乳がん」のリスクが高い人は、20代からでも検診を!「アラフォー女性が忘れてはならないのが、第一に乳がん。女性が一番かかりやすいがんで、年間に
約9万人弱の女性が新たに
乳がんになっています。他のがんに比べて、
30代や
40代といった若い年代からかかる方が多い多いのも特徴で、絶対に検診を早くから
習慣として受けてほしいのです。乳がんほど、早期に見つけて治るがんはないのですから」と島田先生。
自治体が行う乳がん検診のガイドラインでは、「乳がん検診の対象者は40歳以上の女性、頻度は2年に1度、医師による問診と視触診+マンモグラフィ」となっていますが、早期発見を目的とすれば、40歳未満でも受けるべきだと先生は言います。
島田先生が提案する「乳がん検診」のガイドラインは…
▼20代でも検診を受けてほしい人
・家族、兄弟姉妹、伯父叔母、いとこなど2名以上が特に閉経前に乳がんや卵巣がんにかかったことがある人
・家族歴はなくてもピルを長期間使用したことがある人
・家族歴はなくても長期にわたって不妊治療をした人
▼30代半ばになったら検診を受けてほしい人
・女性全員
「子宮頸がん」「子宮体がん」もしっかり検診をそして20代から気をつけなければならない
子宮がん。子宮がんには、主に
「頚がん」と
「体がん」の2種類があり、若くてもリスクが高いのは
子宮頸がんのほう。感染によって発病するため、男性経験がある人なら年齢にかかわらず、必ず検診を受けておきましょう。子宮体がんのほうは、主に
閉経後に増えてくる病気です。
【子宮頸がん・子宮体がん】「子宮がん検診は、20代以降の女性に2年に1回、自治体でも受診券を配布している検診で、
問診・内診・細胞診がセットになっています。柔らかいヘラまたはブラシのような器具を腟内に挿入して、 子宮頸部の表面を軽くなでるようにしながら細胞を採り、検査に回します。
ほんの少し出血することはあっても、痛みを感じることはほとんどないので、婦人科に慣れていない人も怖がらずに受けましょう」(島田先生)