スニーカー、70年代風… ファッションリバイバルは90年代中盤に
2015-03-08 13:24 eltha
■90年代半ばにも流行した「デニム」「70年代」「スポーティー」
カーディガンの“プロデューサー巻き”や赤いルージュ、太眉、シアータイツと名を変えたストッキング、クラッチバッグと名を変えたセカンドバッグ…。近年の流行は1980年代後半から1990年代前半の再流行が中心だった。しかし、リバイバルは1990年代半ばへと歩みを進めている。
各ブランドのコレクションやファッション誌の特集、東京ランウェイや東京ガールズコレクションなどのファッションイベントから今年のトレンドを分析すると、「デニム」や「70年代」、「スポーティー」というキーワードが浮かび上がってくる。90年代半もヴィンテージデニムが人気となり、愛好家以外もこぞって古着のジーンズを買い求めた。『ナイキ エア マックス95』をはじめとした空前のスニーカーブームも、“エアマックス狩り”という社会問題まで巻き起こしている。
今もまたスニーカー人気が盛り上がっており、当時の復刻版も続々と登場。女性たちの間では“みもれ丈”と呼ばれるヒザ下丈のスカートにスニーカーを合わせるコーディネートも人気だ。70年代ファッションも96年に流行しており、当時は厚底靴とミニスカート、ヘソ出しトップスで人気を集めた。15年の70’sはフラワープリントをはじめとしたヒッピー文化のエッセンスがやや強く、20年前と比較するとガーリーな印象を与えるものが多い。
そのほか、レディースでは96年には新語・流行語大賞トップテンに入賞したルーズソックスにも熱い視線が注がれている。 チビTの流行と共に人気となったヘソ出しのトップスは、昨年夏にクロップドトップスという名に変わってリバイバル。15年春夏アイテムにも登場しており、今年はさらに取り入れる女性たちが増えそうだ。
■数年後には"アムラーファッション"再び?
90年代半ばのファッションで無視できないのは、厚底靴、茶髪、細眉、ヘソ出しの「アムラー」だ。歌手・安室奈美恵が立て続けにミリオンヒットを放ち、安室のファッションを真似た女子たちが溢れていた時代。そのトレンドはやがて「コギャル」へ。さらに、当時のコギャルファッションは独自の道を進み、現在のギャル系ファッションと昇華していった。
しかし近年、『egg』や『小悪魔ageha』などのギャル系ファッション誌は相次いで休刊しており、ギャル系文化は衰退の危機があると言われている。しかし、20年周期のリバイバルが順調ならば、再び細眉&茶髪のトレンドが訪れるのかもしれない!?