伝統野菜だけじゃない? 「ご当地野菜」の解釈に変化

ご当地野菜の定義についてはさまざま 近年は地産地消の意識もあり解釈にも変化が (C)oricon ME inc.

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ご当地野菜の定義についてはさまざま 近年は地産地消の意識もあり解釈にも変化が (C)oricon ME inc.
 京都の加茂なすや京ぜり、石川の加賀れんこん、東京の千住ねぎ…。近年では“ご当地野菜”が人気で、専門に取り扱う販売業者やレストランも増えている。ご当地野菜という言葉が出てきた当初は各地域に古くから伝わる伝統野菜と同義語だったが、近年では地産地消の意識もあり、解釈に変化が生まれているという。

 ご当地野菜の定義についてはさまざまあるが、「京野菜や江戸野菜などのブランド野菜や伝統野菜と言われる種類のものはもちろん、自分の生まれ育った過程で食べているもの、例えば近くの農家からいつももらって食べていた野菜も自分にとってのご当地野菜になると思うので、人によってご当地野菜というくくりは変わってくると思います」と、学術博士(食物学)の佐藤秀美先生は語る。

 伝統野菜は2000年代後半から注目されるようになり、2011年にはJA東京中央会が、東京近辺で大正期以前に作られていた野菜を「江戸東京野菜」として商標登録するなど、全国的にブランド化が進んでいる。2008年1月より伝統野菜を「リバベジ(リバイバルさせたい野菜)」として販売する食材宅配サービスブランド・Oisixは、近年の人気について「いつもの料理にちょっと入っただけで食卓に変化を生まれると30〜40代主婦層に人気です。実店舗では懐かしいと年配の方にも好評」だという。

 その一方、佐藤先生が話すように、“地元の名産野菜”という解釈も広がりつつある。こちらはB-1グランプリにも通じる、地元愛やソウルフードといったローカルの魅力を手軽に発信できる点が特長だ。小麦を使った市販生地のブランド「デルソーレ」を展開しているジェーシー・コムサ社はご当地食材を使ったピザのコンテスト『第1回ご当地ピザ選手権』を開催しているが、「グローバル化が進みつつある時代ですが、あえてローカル性の魅力を発信していくきっかけになれば」と企画の意図を説明。「ピザ生地はどんな組み合わせでも相性が良いので、地場の食材や製法で作った加工品などを自慢してもらえれば」とアピールする。

 佐賀大学やJAさがはアイスプラントの生産に力を入れて“佐賀県の名物野菜”に育て上げ、鎌倉の農家が栽培している珍しい西洋野菜は、「鎌倉野菜」の名で広く知られるなど、伝統野菜とは異なる地元の名物野菜も続々と誕生している昨今。今後ますます増えていくであろうこれらご当地野菜もまた、地元住民たちに愛され、育てられ、全国区へと成長していくだろう。


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