OLさんいらっしゃい。大丸東京店、移転オープン
2007-11-06 14:00 eltha
東京駅に直結した立地で、弁当などの食料品に強かった同店。その強みを生かして、飲食を充実させた。
まず、1階を菓子売り場にした。百貨店では珍しい試み。日本初上陸のフランスの老舗ショコラトリー「ボワシエ」や新ショップ「レ・ミニャルディーズ」、フードマイスター・森幸四郎氏が手がける“どら焼き”の専門店などを含む、国内外の51ブランドが並ぶ。
地下1階は、おなじみの惣菜、弁当、生鮮食品などの売り場だが、旧店よりもレイアウトをすっきりさせ、通路幅を広くした。
3階から8階の各階と10階には、最も見晴らしの良い東南の角の同じ場所に、喫茶スペースを設けた。「くつろいで長い時間滞在できる店づくりで、客単価のアップにつなげたい」と東京店新店準備室部長の岡泰志さんは話す。
12階と13階のレストランはそれぞれ、23時、24時まで営業時間を延長。12階にはフランス料理の『ブラッスリー ポール・ボキューズ』が、13階にはイタリアンと鉄板焼きとカフェ&バーを融合したサルヴァトーレ・クオモ氏プロデュースの『XEX TOKYO』が、百貨店初進出。
そして、もう一つの狙いが働く女性客の誘致。八重洲、丸の内、大手町、日本橋と、相次ぐ再開発で周辺地域の就業人口が激増。旧店で弱かった20代〜30代の働く女性の利用を促すため、化粧品や婦人服、雑貨の販売にも力を注ぐ。
2階は都内最大規模の化粧品売り場(詳細はこちら)。
3階には靴やハンドバッグ、アクセサリー類が大集合。4階〜6階の婦人服は、旧来の“ヤング”や“キャリア”、“ミセス”といったライフステージではなく、ファッションテイストで選べる売り場構成にした。4階はエレガンススタイル、5階はキャリアワードローブ向きのニューベイシックスタイル、5階には、クリエイティブでモードな海外ブランドが揃うミックススタイル、といった具合。
新しいストアイメージは「TOKYOの大人の粋」。関西出身で、名古屋発の松坂屋と“結婚”したJ・フロントリテイリングの大丸が、東京の百貨店激戦区で存在感を示すことができるか。働く女性たちの反応が楽しみだ。