ジュリエット・ビノシュ、「人生はアクション」

フランスを代表する大女優ジュリエット・ビノシュ (C)ORICON DD inc. 

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フランスを代表する大女優ジュリエット・ビノシュ (C)ORICON DD inc. 
 フランス出身で、国際的に活躍する女優ジュリエット・ビノシュ。日本でも熱狂的なファンを獲得した映画『ポンヌフの恋人』(レオス・カラックス監督、1991年)や、ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)、アカデミー助演女優賞を受賞した『イングリッシュ・ペイシェント』(1996年)など、メジャー映画から作家性の強い作品まで、これまでの出演作は実に多彩だ。昨年は『トスカーナの贋作』(アッバス・キアロスタミ監督、19日公開)でカンヌ国際映画祭主演女優賞を初受賞し、大女優としての貫禄の演技をみせた。

 『トスカーナ〜』は、『友だちのうちはどこ?』『桜桃の味』などで知られるキアロスタミ監督が母国イランを離れて初めて撮った長編作品で、初のラブストーリー。イタリア・南トスカーナ地方の小さな街を舞台に、講演に訪れたイギリスの作家(ウィリアム・シメル)とギャラリーを経営しているフランス人女性(ビノシュ)が出会い、あたかも長年連れ添った夫婦であるように装いながら、美しい秋のトスカーナをめぐる。いったい彼らのどこまでが演技で、どこまでが本当の感情なのか…、虚実ないまぜの物語の中に、愛し合う男女の“真実”を映し出す。

 共演したシメルは、実はオペラ歌手で同作が映画初出演。ビノシュも40歳半ばになって、ダンスに初挑戦し、「いろんな世界に飛び込むのが好き。一度やったことを同じことを繰り返したくない」と未知の分野へチャレンジし続けてきた。それだけに、難しい役に挑み、演じきったシメルに共感。「撮影が始まったばかりの頃、シメルの表情には迷いがあった。自分がやるべきことは見えているが、どうやってそこへたどり着いたいいのかわからないといった感じ。それから間もなくして、彼の表情の中に、動揺しつつも一歩を踏み出す覚悟を見ることができたんです。すごく感動しました」と賞賛する。

 大女優としての確固たる地位を築きながらも、挑戦者のマインドを忘れないビノシュ。「新しいことに挑戦しようと思うのは、私自身を超えられると思うからです。私は自己満足したり、自己陶酔したりすることが耐えられない質なの。でも、役者はそういうものに陥りやすい人種であることもわかっているわ」

 映画や舞台の出演依頼は引きも切らず、これからもさまざまな作品で楽しませてくれることだろう。期待していますと伝えると、「それはわかりませんよ(笑)。執着はしたくないと思っているの。変化し続けるというのも難しいし。理想は演技をすることを辞めることだわ。私自身にとってはそれが勝利だと思う」。

 もちろん、その真意はけっしてネガティブなものでない。「演技をする時に、それを演技だと思わずにできたらいいなと思っているの。人生においても一切の演技をしないですんだらいいわね」。

 1月下旬に同作のプロモーションで来日したビノシュは、滞在中にJAPAN国際コンテンツフェスティバル2010(コ・フェスタ)のオリジナルイベント『劇的3時間SHOW 5人の国際映画監督が語る』にも出演。是枝裕和監督と3時間に及ぶトークショーを繰り広げた。ビノシュはカンヌ国際映画祭でも上映された是枝監督の『誰も知らない』に感銘を受け、「今の映画界では貴重な人間性をもっている」と惚れ込み、ことあるごとにラブコールを送ってきた。好意を持った人には積極的に愛情表現するのはフランス人だから? 「それはどうかしら? でも、人生はアクションよ。ぼやぼやしていたら終わってしまうわ」。

 次回の『劇的3時間SHOW 5人の国際映画監督が語る』には『悲情城市』『珈琲時光』のホウ・シャオシェン監督ほかスペシャルゲストが登場。開催は26日(土)、東京・青山のスパイラルホールにて。

【動画】ジュリエット・ビノシュの代表作『ポンヌフの恋人』がニュープリント版/HDリマスター版でリバイバル⇒


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