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【Brilliant Woman】犬山紙子さんが語る恋愛、結婚、仕事のコト

2015-11-13 eltha

【Brilliant Woman】犬山紙子さんが語る恋愛、結婚、仕事のコト

「アドバイス」と「クソバイス」の見分け方


――新刊の『言ってはいけないクソバイス』、とてもおもしろかったです! クソみたいなアドバイス=クソバイスも、受けた時の返し方=クソバイス返しも、すべてが斬新でした。
【犬山】 ありがとうございます。もともと“クソバイス”という言葉は、3年前くらいに『週刊SPA!』(扶桑社)の「痛男(イタメン)」という連載で生まれたものなんです。私が当時ツイッター上で、求めてもいないアドバイスをされたことにモヤっとしていて。最初は「私はダメな奴なのか…」と思っていたんですけど、クソバイスとして考えたら腑に落ちたんです。いざ募集してみたら、400通くらいワンサカと似た事例が集まって、これはもう本にするしかない!と思いました。

――掲載されているクソバイスのなかで、犬山さんが一番驚いたクソバイスは?
【犬山】 衝撃的だったのは、若いお母さんが子どもを連れてバスに乗った時のエピソード。乗り合わせた年配の女性から、「若い人って虐待とかあるらしいから気をつけなさいよ〜」って言われたそうなんです。クソバイスどころか、もはや差別ですよね。それでも日本人の女性って、自分が悪いって思いがち。真面目な人ほど、クソバイスの被害を受けやすいんです。だからこそ、クソバイスがあることを広めていかなければならないと思いました。

――でも、アドバイスとクソバイスって、なかなか区別がつきにくいと思うんです。どうすれば見分けられますか?
【犬山】 クソバイスっていう言葉を知っていれば、受けた瞬間に分かります。相手が自分の事情を知ったうえで心配してくれていたり、あるいは自分が相手に相談した時に親身になってくれたり、それは自分に苦い言葉があったとしてもアドバイスだと思うんです。事情をよく知らない相手から言われるのがクソバイス。たとえば、プライベートのことを一切話したことがない上司から言われる「おまえ、そろそろ結婚した方がいいぞ」とか。これは、クソバイスの最たるものです。こういう時には、汎用性の高い“クソバイス返し”を持っておくといいですね。

――次に本を書くなら、どんなテーマを取り扱いたいですか?
【犬山】 クソバイスを書いている時に、私が書くものの芯にあるのは、人と人とのコミュニケーションだなと思いまして。だから、次もそういう本が書きたいですね。私も高3まではコミュニケーションが苦手なタイプでした。斜に構えてクラスで騒いでいる女の子たちをバカにするような、典型的なサブカル女子で。でも、明るくて優しい女友達ができてから徐々に心が解凍され、楽しそうなクラスメイトを見て「あっちの方が楽しいよな、何をバカにしていたんだ」って、自分の非を認め、余計なプライドを捨てる瞬間があったんです。それから、これまでできなかったコミュニケーションが少しずつできるようになりまして。愛をもって接すれば、相手も愛で返してくれるって知ったんです。女友だちには一生そばにいてほしい! 女友だちラブです!

(文:馬島利花)

【番外編】クリスマスに注意すべきクソバイスとは?

 これからの時期、クリスマスに向けてクソバイスする“クリスマスバイザー”って絶対いますよね。特にクリスマスイブ当日の社内に多そうです。もし会社の上司から、「クリスマスくらいデートしなよ」とか、「クリスマスまでに彼氏見つけろよ」とか言われたら、こう“クソバイス返し”するのはいかがでしょうか?

 クリスマスクソバイスとかする人に限って「女はイベントイベント言うよな〜」と小馬鹿にしてる人が多いと思うので、これを言われたら恥ずかしい!

Profile

犬山紙子 ― KAMIKO INUYAMA ―
1981年12月28日生まれ、大阪府出身。仙台のファッションカルチャー誌の編集者を経て、家庭の事情で退職。その後6年間ニート生活を送り、その間に出会った女友だちの様子を綴ったブログがツイッターで話題となり、初の著書『負け美女』(マガジンハウス)を出版。女性たちの共感を得て、その後『嫌われ女子50』(KKベストセラーズ)や『地雷手帖』(文春文庫)など多数書籍を出版。現在はテレビ、ラジオなどでも活動中。
『言ってはいけないクソバイス』
「早く結婚しないとね」「それ男ウケ悪いよ!」「ケチな男はモテないよ」…など、求めていないのに繰り出される“クソみたいなアドバイス=クソバイス”。あなたも言われてor言っていませんか? ユーザーから募集したクソバイスを紹介しながら、人間観察の名手・犬山紙子がおもしろおかしく解説する、スッキリ毒出しエッセイ。

(ポプラ社/発売中/税込1080円)

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