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40代で突然、生理痛が復活。子宮内膜症の症状が悪化した?【体験談】

2020-12-24

20代後半のころ、生理痛がひどくて鎮痛剤も効かず、痛みが増すいっぽうだったため、婦人科を受診しました。診断結果は「子宮内膜症とチョコレート嚢胞(のうほう)」。ホルモン療法もおこないましたが、最終的には開腹手術をして、チョコレート嚢胞を摘出。おかげで30代は特別ひどい生理痛もなく、2人の子どもに恵まれ、落ち着いて過ごすことができました。ところが40代に突入したころから生理前後の頭痛が気になるように。そして、突然生理痛が復活。「落ち着いていた子宮内膜症の症状が悪化したのかも」と気持ちが沈みました。

体調を記録しておくと診察がスムーズ

生理痛が復活してから、しばらくは生理が来るたびに鎮痛剤で対処していました。しかし、3〜4カ月おきに鎮痛薬も効かないくらいひどい痛みに襲われたり、出血が10日以上続いたり、生理が終わっても腹痛が治らなかったりと、明らかに生理前後の体調が異常でした。そして、「子宮内膜症の症状が悪化した?」と不安な気持ちで婦人科へ行きました。

婦人科を受診する際、以前通院していた医師からもらった「毎朝の検温と体調を記録しておくと良いよ」というアドバイスを思い出し、手帳に生理の周期や痛みがひどかった日などをメモしてから行きました。そのかいあって自分の体の状況をしっかり伝えることができ、診察はスムーズに進みました。

内診の結果は「子宮腺筋症、骨盤子宮内膜症」。私は子宮内膜症の症状が悪化した事実にショックを受けました。また、初めて耳にする子宮腺筋症という名前にも戸惑いを覚えました。子宮腺筋症とはどんな病気なのかを医師に聞いてみると、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉内に生じ、子宮内膜症と同じような症状が出る病気とのことで、経血量が増え、生理痛がひどくなるということでした。

低用量ピル「ヤーズ」の作用と副作用

受診した当時、私は間もなく40代後半。近々更年期を迎えるかもしれないということが頭をかすめ、そんな私に合った治療方法があるのか内心不安でした。

医師からすすめられたのは、低用量のピル「ヤーズ」の服用。それまで、ピルは若い人に処方される薬だと思っていた私は、ピルと言われて最初は戸惑いましたが、ピルを服用することで排卵を抑えるため、月経量が減少し生理痛も軽くなるのだと聞き、納得しました。

また、ホルモンのバランスを一定にするので、生理前のイライラなどの不調を改善することも期待できるそうです。副作用としては、吐き気、めまい、頭痛、不正出血などがあり、特に最初の3カ月間に血栓症を発症する危険があるので注意が必要とのこと。喫煙歴や今までかかったことのある病気によってはピルの服用ができない人もいるそうです。私の場合、喫煙者ではないこと、適度な運動をしていることを考慮してくださって、服用OKとなりました。

服用開始から3カ月ぐらいで体調に変化が

病院を受診した次の生理の初日から、ピルの服用をスタートしました。28日間で1シートになっており、毎日同じ時間に服用します。副作用の1つに嘔き気があるということでしたが、服用初回の夕食後にやはり気持ち悪くなりました。副作用の症状や程度は人それぞれかと思いますが、私は我慢できるレベルでしたので気持ち悪いながらも家事をこなすことができました。そして「ヤーズ」を服用し始めて約1〜2カ月間は、気持ち悪さは続きましたが、「ヤーズ」が3シート目になったころから服用後の気持ち悪さは徐々に薄らいできました。私の場合、吐き気のほか、生理期間が終わったあとに少量の性器出血が10日間くらい続きました。これもピルを服用した場合に性器出血することもあると医師から聞いていたとおりでした。血栓が疑われるような足の痛みや腫れ、息切れなどの症状はありませんでした。

生理痛はピルを服用し始めたからといってすぐになくなるわけではありませんでした。そのため医師に確認の上、市販の鎮痛剤を服用していました。しかし、吐き気同様「ヤーズ」が3シート目になったころから経血量が減少し、生理痛もかなり緩和され、鎮痛剤を服用しないで過ごせるようになってきました。本当にうれしい変化でした。

まとめ

現在「ヤーズ」は5シート目になり、体調は安定しています。妊娠・出産以外で婦人科を受診するのはなんとなくおっくうだなと思っていましたが、毎月続くひどい生理痛が緩和され、薬のおかげか生理前後の頭痛の回数も減り、うれしい変化が多く、受診して本当によかったと思います。ホルモンのバランスが一定になったことで、精神的に落ち着いていることも日々実感しています。「ヤーズ」を服用しながら閉経まで過ごしていく予定です。体と心がラクになったことにあぐらをかくことなく、日々健康に留意しながら穏やかに過ごしていきたいと思います。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

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提供元:ウーマンカレンダー

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