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ハンガリーを代表するパプリカと刺繍の里「カロチャ」を訪ねて

2020.12.25

ハンガリー政府は「これぞハンガリー!」といったコト・モノ・場所に、「フンガリクム(Hungarikum)」という称号を与えています。このフンガリクムに認定されているカロチャ産パプリカとカロチャ刺繡は、観光客にも人気のアイテム。現地に行けばこれらがあふれているのでしょうか?実はカロチャ、知名度の割に個人観光客には攻略しにくい町で、目的を定めて訪れることがポイント。観光のコツも含めご紹介しましょう。

カロチャの歴史と今

写真:小谷 雅緒

カロチャ(Kalocsa)は首都ブダペストから南へ約120Km、ハンガリー大平原エリアにあります。人口は17000人ほど、パプリカと刺繍で名高い町ですが、その知名度に反して目抜き通りですら静かです。
カロチャとカロチャ周辺は、決して観光資源が少ないわけではありません。観光シーズンにはドナウクルーズの団体が途切れなく訪れ、専用バスで市内や周辺を訪れて落とす外貨は貴重な収入です。
しかし、個人が観光を楽しんだり体験するには難しいといえます。多くの施設が団体予約のみ受け付けているからです。団体ならばカロチャ観光が含まれているパッケージツアーに、個人ならブダペストからの日帰りツアーに参加することが、最も簡単にカロチャを満喫できる方法です。

写真:小谷 雅緒

カロチャはハンガリー王国建国当初より司教座が置かれ、すぐに大司教座に格上げされました。現在も大司教座の地位はそのままで、小さな町に似つかわしくない立派な大聖堂があります。
※2020年12月現在、大聖堂は工事中で、礼拝時間以外入場不可。

写真:小谷 雅緒

カロチャは度重なる戦争や災害で、大聖堂も古い町並みもオリジナルは残っていません。カロチャとカロチャ大司教座の輝かしい歴史は、大聖堂横の司教館(写真)の図書館から察することができます。膨大な貴重な図書は、当時の大司教の力の表れです。
<カロチャ大聖堂と司教館の基本情報>
住所:Kalocsa, Szentharomsag ter
2020年12月現在、司教館は一般には閉館中。

カロチャといえばパプリカ

写真:小谷 雅緒

カロチャ周辺はハンガリー料理に欠かせないパプリカの大産地です。ここでいうパプリカとは香辛料のスパイスパプリカのこと。日本で流通している肉厚のカラーピーマンとは異なる品種です。
カロチャ市内にはパプリカメーカーの工場もありますが、見学やショップなどのビジター向けのサービスはありません。せっかくカロチャに来たのでパプリカをもっと知りたい方は、大聖堂前にパプリカ博物館があります。
写真はスーパーの棚に並ぶパプリカパウダー。

写真:Korona Tours

7〜8月にカロチャを訪れるなら、道中、畑に赤いパプリカが実っている様子を見ることができるでしょう。9月には軒先にパプリカが干してある光景がお約束。
写真は古民家(後述)でのパプリカを干す作業の実演。

カロチャを堪能するならば

写真:小谷 雅緒

ツアーで行くカロチャ観光で代表的な訪問場所は古民家(Tajhaz)です。200年以上前に建てられた農家を、昔の暮らしぶりを再現する博物館にしています。外国人には不思議なつくりや装飾でいっぱいですが、ツアーならガイドが説明も聞けて、ハンガリーの農家の暮らしが理解できます。

写真:小谷 雅緒

写真は「清潔の間」と呼ばれる居間兼寝室。壁にはカロチャ独自のペイントが見られます。

写真:小谷 雅緒

家は横に細長いつくりで、中心に台所があります。台所のかまどの火が、隣の「清潔の間」を暖める役割も果たします。
古民家では様々なプログラムを提供しており、参加するツアーによっては、カロチャ刺繍の実演と販売、民俗舞踊や食事などがあることも。
<古民家(Tajhaz)の基本情報>
住所:Kalocsa, Tompa Mihaly u. 5-7
連絡先:Korona Tours
電話番号:+36-78-461819

カロチャといえば刺繍

写真:小谷 雅緒

カロチャ刺繍はブダペストの観光客向け土産物店でもおなじみの、ハンガリーを代表する民芸品です。本来は自身を飾る服や小物に刺繍を刺していましたが、土産品となるとドイリーをはじめとした雑貨の方が買いやすいです。
カロチャ刺繍には通常の布に刺す刺繍と、写真のようなカットワークレースを加えた「リシェリュー」があります。

写真:小谷 雅緒

軒先で刺繍を刺す女性がいたのは昔のこと。実演を見たいならば、ツアーに参加することがベストです。単に買うだけならブダペストで十分に探せます。やはり、ここは具体的な目的をもってカロチャを訪問しましょう。
写真はカロチャ唯一の男性カロチャ刺繍職人にして刺繍卸のフェルディナンドさん。

美しい駅舎も必見

写真:小谷 雅緒

町外れにあるカロチャ駅は、博物館のような存在です。実はカロチャの旅客鉄道はすでに廃線となっています。
駅は見学自由。外から回ってホームをうろついていると、常駐の管理人さんが現れ、駅舎の中に入れてくれます。説明書きも何もなく、ただ保存しているだけのカロチャ駅舎。滅多に訪れることのない見学者のために、隅々まで掃除が行き届いており、管理人さんのまじめな仕事ぶりが伝わってきます。

写真:小谷 雅緒

カロチャ独自の壁のペイントは、カロチャ刺繍と同じ、カロチャのモチーフです。昔の家具や道具もそのままになっています。利用者のいない、しんと静まり返った駅舎は、まるで映画のセットのよう。

写真:小谷 雅緒

<カロチャ駅の基本情報>
住所:Kalocsa, Kossuth Lajos u. 64
営業時間:ホームは入場自由。駅舎の中に入りたい場合は日中のみ。
アクセス:市街地よりバスがあるが、便は極めて少ない。

ツアーで行くか個人で行くか

より多くの体験をしたいならば、ツアーに参加しましょう。お金を払う価値ある内容盛りだくさんのはず。
ブダペストから個人で行く場合は、長距離バスターミナルNepligetより2時間15分。道中の大半で一般道を走るため、大平原地方の素朴な町々の様子もわかり、ローカル気分満載です。
2020年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
カロチャ大聖堂と司教館(外部リンク)
http://www.astriceum.hu/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
小谷 雅緒

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