2020-12-30
息子は生後すぐに肛門の周りが赤く腫れ上がり、おしりを切開することになりました。原因は「肛門周囲膿瘍」という病気でした。
はじめにおかしいと思ったのは、生後20日も経たないころのこと。おしりを拭いているときに、肛門のすぐ近くに小さなおできのようなものがあるのに気が付きました。「おむつかぶれかな?」と思い、出産した病院でもらっていた亜鉛華軟膏を塗って様子を見ていましたが、あっという間に大きく赤く腫れ上がりました。
1カ月健診もまだだったのであまり外出はしたくなかったのですが、ただごとじゃないと思い、近所の小児科へ。すると、診察した内科医は表情を曇らせて、「外科の処置が必要かもしれない」と大学病院を紹介されました。
その足ですぐに大学病院へ行って診察してもらうと、「肛門周囲膿瘍」だと診断されました。医師によると、なんらかの細菌感染で肛門の周囲に膿が溜まって腫れ上がってしまう病気だそう。決して深刻な病気ではないのですが、腫れている部分を切開して膿を出さなければいけないと言われました。
このとき、息子は生後20日ほど。こんなに小さな体で麻酔もなしに切開なんて……と、とても胸が痛かったです。
切開の手術自体はほんの数分で終わりました。メスのようなもので溜まっていた膿を出し、切開した部分にガーゼを詰めて、この日は帰宅しました。
だけど、この病気は膿を出したら終わりではありません。肛門周囲膿瘍は一度かかると何度も繰り返してしまうため、自宅でも膿が溜まったらしぼり出すこと、うんちのあとは消毒・洗浄をして、おしりを清潔に保つようにと指導されました。
自宅でのケアは思った以上に大変でした。息子はかなりの軟便で回数も多かったので、毎日10回以上は洗浄と消毒をしなければいけないのです。
まだ生後間もない首のすわらない赤ちゃん。毎回、お風呂場に連れていってシャワーをするのもひと苦労です。そこで私は「あったかいdeシュ」という霧吹きのような温水おしり洗浄器を使いました。まず排泄物を洗い流してからガーゼでやさしく拭いて、最後に病院でもらった消毒液をかけるようにしました。
それからも膿が溜まっては出すを繰り返し、病院にも毎週のように通い、それでも再び悪化して1カ月後にもう一度切開。ようやく症状が消えたのは生後3カ月後半になってからで、幸いそれ以降は再発することはありませんでした。
肛門周囲膿瘍は、1歳くらいまでの赤ちゃんには決してめずらしくない病気で、原因はわかりませんが男の子に多いのだそう。早めの処置が大事なので、肛門の近くにおできのようなものができていたら注意してみてあげたいですね。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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イラスト/マメ美
監修/助産師REIKO
著者:高橋じゅんこ一児の男の子を育てるワーキングマザー。病気ネタやママ友ネタなど、ペンネームでリアルな体験談を執筆中。
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