ホーム 旅行&おでかけ > 今や希少な客車列車の旅。魅力あふれる大井川鐵道道井川線へ

今や希少な客車列車の旅。魅力あふれる大井川鐵道道井川線へ

2021.01.05

大井川鐵道井川線は、かつて奥大井のダム建設を目的に開業した、静岡県大井川上流域を走る山岳鉄道。現在では、沿線の自然豊かな車窓が全国に知られ、観光鉄道として人気を集めています。
その井川線は、日本唯一のアプト式鉄道として有名ですが、今や全国的に希少となった定期客車列車の旅を堪能できる路線でもあります。
他にも秘境駅や高さ日本一の橋梁等、鉄道ファン目線にて、魅力あふれる大井川鐵道井川線をご紹介します。

今や全国唯一。通年定期運行の客車列車

写真:高橋 しゅう

大井川鐵道井川線(愛称:南アルプスあぷとライン)は、ダム建設資材運搬を目的として開業した路線で、急峻なカーブ、狭いトンネルが連続する為、小さな車両で運行しています。
その井川線は今や全国唯一、定期の客車列車を通年運行している希少な路線でもあります。
機関車が、客車を牽引する客車列車は、かつて全国各地で運行されていました。しかしながら現在、臨時や一部観光列車を除き、いつでも客車列車に乗車できるのは、ここ井川線だけとなりました。

写真:高橋 しゅう

井川線では、珍しい推進運転を行っています。通常、機関車が客車を牽引しての運転となりますが、ここでは最後尾の機関車が客車を押して進む、推進運転方式により(下り井川方面行の場合)先頭側の客車に運転室があります。
営業線での推進運転は、井川線と京都の嵯峨野観光鉄道のみです。なお上り千頭行は、機関車が先頭で運転しています。

写真:高橋 しゅう

井川線の客車は、低いホームから乗降するスタイル。大陸の鉄道等で多く採用されている方式で、外国の鉄道を連想させる風景も、魅力です。

鉄道ファン目線でみる井川線乗車ポイント

写真:高橋 しゅう

まずは、井川線の旅にお勧めの切符をご紹介。
写真の井川寸又峡周遊きっぷは、井川線全線や一部路線バスが2日間乗り降り自由のお得なきっぷ。国鉄周遊券を連想するデザインが懐かしく感じます。他にも、井川線を含む大井川鐵道全線乗り放題の、大井川周遊きっぷもあります。詳細は大井川鐵道のホームページよりご確認ください。
なお、写真は千頭駅ホームで撮影。幕が回転するレトロな行先表示も鉄道ファン心をくすぐる鉄道風景です。

写真:高橋 しゅう

写真は、井川線の先頭客車(井川寄り)の車内。運転室のある客車内からは、前方の車窓を楽しむこともできます。

写真:高橋 しゅう

井川線の多くは平成生まれの車両ですが、編成の中に昭和生まれの車両が組み込まれていることもあります。
往復の乗り鉄旅では、気分を変えて往路と違う車両の乗車もお勧め。昭和の車両から眺める、木造駅舎や農村風景が、郷愁を誘います。

井川線のハイライト、日本一の急勾配と全国唯一のアプト式鉄道

写真:高橋 しゅう

井川線乗車のハイライトが、日本唯一のアプト式鉄道とアプト式機関車。途中駅のアプトいちしろ駅〜長島ダム駅間は、急勾配の為、線路の間に凸凹レールが敷かれ、それに歯車をかませて進むアプト式鉄道が採用されています。
なお、アプトいちしろ駅で行われる、アプト式機関車の連結風景は、誰もが見逃せない、乗車時の必見ポイントです。

写真:高橋 しゅう

写真は、アプトいちしろ〜長島ダム間の、急勾配を行く車窓。この区間の勾配は、ケーブルカーを除く鉄道では日本一。アプト式線路と、90‰の勾配標は、鉄道ファンには見逃せない車窓ポイントです。

写真:高橋 しゅう

こちらは急勾配の上に位置する長島ダム駅。井川方面の列車はここでアプト式機関車の切り離しを行います。
なお、上り千頭行では、アプト式機関車連結の停車時間があり、再び連結風景の見学も可能です。

高さ日本一の橋梁や秘境駅。飽きることのない井川線の車窓

写真:高橋 しゅう

井川線の旅は、大井川の上流部の美しい風景が魅力。更に乗務員の方による沿線観光の車内放送も、旅の楽しみです。
写真は奥大井湖上駅付近で撮影した、接岨(せっそ)湖の車窓。沿線には、目を惹く風景が次から次へと車窓に広がります。

写真:高橋 しゅう

井川線の魅力の一つが秘境駅。写真は秘境駅で知られる尾盛駅です。駅へのアクセス路も周囲に民家も無い、井川線でのみ、訪れることができる陸の孤島。旅程に余裕があれば、このような秘境駅探訪も楽しいことと思います。

写真:高橋 しゅう

こちらは尾盛駅〜閑蔵駅間の関の沢橋梁。現役鉄道橋では日本一の高さ70.8mを誇ります。橋梁上では時間により、減速走行や一時停車のサービスもあります。

すぐの折返し乗車ではもったいない。井川駅では観光時間確保を

写真:高橋 しゅう

写真は旅の終着点井川駅。木造駅舎が絵になります。
井川線乗り鉄旅では、井川駅より乗ってきた同じ列車で、折り返して千頭方面に戻る方法もありますが、行程に余裕をもって、井川駅周辺の観光もお勧めです。

写真:高橋 しゅう

井川観光の一押しは井川湖渡船の乗船。井川湖には珍しい湖の渡船が運航され、観光客も利用可能です。春から初冬にかけて定期便として、井川ダムと井川本村間(片道15分)及び井川湖周遊コースを運航しています。
エメラルドグリーンの湖上を行く船旅は、景色も良くお勧め。井川ダム乗船口は井川駅より徒歩10分程度です。なお、運航期間は4月1日より12月22日(12月は土日のみ)、2020年12月現在、運航が変則的です。詳細は、井川湖渡船にお問い合わせください。

写真:高橋 しゅう

こちらは井川湖畔遊歩道の一部となっている廃線小路。もとは井川ダム建設の為の鉄道跡で、ルートに沿って残されたレール上やトンネルを歩くことができ、鉄道ファンにも必見の井川観光スポットです。また遊歩道に沿って井川本村までハイキングも可能です。
ここまで大井川鐵道井川線の魅力を、鉄道ファン目線を交えて紹介致しました。希少な客車列車に乗って、美しい車窓と全国トップクラスの魅力を誇る鉄道、大井川鐵道井川線の旅へ出掛けてみませんか。

大井川鐡道井川線の基本情報

路線区間:千頭駅(静岡県川根本町)〜井川駅(静岡県静岡市)
路線距離:25.5km
乗車時間:約1時間50分
電話番号:0547-45-4112(大鉄営業部 9:00〜17:00)
アクセス:JR東海道本線金谷駅下車、大井川鐡道本線乗換にて終着千頭駅下車
2021年1月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
大井川鐡道井川線
http://oigawa-railway.co.jp/abt
井川湖畔遊歩道 廃線小路(静岡市)
https://www.city.shizuoka.lg.jp/000_002239.html
井川湖渡船(静岡市)
https://www.city.shizuoka.lg.jp/032_000005.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
高橋 しゅう

関連記事

提供元:LINEトラベルjp 旅行ガイド

シェア
P R

eltha(エルザ by オリコンニュース)