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意外と知らない、経産婦の特徴や気を付けたいことを助産師が解説します!

2021-01-10

経産婦さんと子供

こんにちは! 助産師のREIKOです。前回、初産婦さんと経産婦さんの違いについてお話しさせていただきました。今回はもう少し、経産婦さんについてお話ししたいと思います。

経産婦とは?

経産婦とは、“妊娠22週以降の分娩経験をもつ女性”を指します。お産の方法は関係ありません。赤ちゃんがママの産道を通って生まれてくる経腟分娩でも帝王切開でも、お産を経験したことのある方は経産婦さんです。

高齢妊娠に関しては、日本産婦人科学会で「35歳以上の初産婦」を「高“年”妊婦」と定義づけています。高齢妊婦には経産婦さんは含まれていないんですよ。ですが、やはり年齢ともに合併症のリスクは上がってくるので、注意は必要です。

経産婦さんのお産の経過

個人差はあれど、初産婦さんに比べて経産婦さんのお産の経過は早い方が多いです。全体的な経過が早い方もいらっしゃいますし、一気に進む方もいらっしゃいます。ですので、すぐお産になっても大丈夫なように、常に準備万端にしてお産の経過をみています。

私が病院で働いていたころも、子宮口がまだ3cm開大で経過を見ていた方が破水した途端に子宮口が8cmとなってお産になったり、ちょっとおなかが張るけれど、ごはんは食べられそうということで、お食事を召し上がっている途中、急におなかの張りが強くなって、一気に子宮口が開き、お産になった……など一気にお産が進んだケースに立ち会ったことが多々あります。

経産婦さんは早め早めの対応で

経産婦さんは初産婦さんに比べてお産の経過が早いので、陣痛が来たときの入院のタイミングも初産婦さんより早めです。初産婦さんの場合は、陣痛の間隔が10分おきになったら、経産婦さんの場合は、おなかの張りが15分おきになったら産院に連絡を……と指導されることが多いと思います。

入院のタイミングと同じように、分娩室に移動するタイミングも早めです。お産の経過にもよりますが、初産婦さんは子宮口が全開大したら、経産婦さんの場合は7〜8cm開大が分娩室に移動する目安です。

経験者だからこそ…

経産婦さんは、過去にお産を経験しているので、不安が少ないと言われることがあります。たしかに上のお子さんのときの経験が、今回の妊娠に生かせることもあると思います。ですが、その反面、前回の経験がマイナスに働いてしまうこともあります。

経験者だから大丈夫と思われてしまうこともあると思います。経産婦さんの沐浴指導がない産院って多くありませんか? これもその1つと言えるでしょう。逆に、経験者だから大丈夫と自分で思ってしまうケースも。

一度も妊婦健診を受けていない経産婦さんが、いきなり来院してお産になったケースも多々あります。そのようなとき、皆同じように「今まで問題なかったから、今回も大丈夫だと思っていた」と話されます。

やはりサポート体制が重要

初産婦さんと経産婦さんとの大きな違いは、やはり上のお子さんがいるということ。つわりがつらくても上のお子さんのお世話をしなくてはいけないという状況もありますよね。妊娠中は、上のお子さんのお世話で無理をしがち。お子さんを抱っこするときなどには、なるべく負担のかからないようにできるといいですね。

産後も生まれたばかりの赤ちゃんのお世話が加わり、時には上のお子さんのイヤイヤ期や赤ちゃん返りが加わり……。ママひとりではどうにもならない状況もあり得ます。ご主人を始め、おうちの方のサポートだけでなく、活用できる社会資源を最大限活用できるように、妊娠中から情報収集しておくと安心です。

妊娠・出産の経験がある経産婦さん。経験があるがゆえのメリット・デメリットがあると思います。これまでの妊娠・出産と違うことも経験するかもしれません。同じママでも、お産は十人十色。あのときはこうだったなーって思い出してみたり、今回はここが違うなって思ってみたりするものよいですね。

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提供元:ベビーカレンダー

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