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つわりがつらい… 訴えることさえ封じられてしまったひと言【体験談】

2021-02-15

つらいつわりを訴える妊婦さん

妊娠して、早い段階でつわりの症状が現れました。特に吐き気がひどく、だんだんと仕事に行けなくなり、最終的には寝たきりに。つわりがひどい場合は点滴をしてもらえると職場の人に聞き、私はワラにもすがる思いで産婦人科に行ったのですが……。先生に言われたひと言が忘れられず、悲しい思いをした体験談です。

想像以上につらかったつわり

妊娠が判明したのは、妊娠4週目のとき。早期妊娠検査薬を使用し、おなかに赤ちゃんがいることを知りました。そのころから気持ち悪さに襲われ、朝起きて吐いて、ごはんを食べてまた吐いて……とトイレに駆け込む毎日。仕事も休みがちになっていました。心配してくれた職場の方に、点滴をしたら少しはラクになるから、と受診をすすめられました。

病院にも事前に連絡を入れ、事情を説明したうえで受診。妊娠15週を過ぎたころでした。診察室でつわりがつらく、飲み物も飲んだそばから吐いてしまうことを伝えると、尿検査を受けるよう言われました。

検査結果がすべてなの?

尿検査の結果は、異常なし。体重も減ってはいるものの、問題ない程度。それらの検査結果を見た先生は、「点滴するほどひどくはない」と言いました。検査結果で異常がないであろうことは、私も予測がついていました。

水分は経口補水液で補いました。一度にたくさん飲むのではなく、ペットボトルキャップ一杯程度の量を、頻回に。食事は栄養補助食品でなんとか補っていたので、点滴が必要なほど危機的な状況ではなかったのでしょう。治療対象ではないから、点滴が受けられないのは納得できました。しかし、先生は私の母子健康手帳を見て、私が初めての妊娠だと知ると「初めてじゃそんなものか。仕方ないな」と言ったのです。

ただひたすら、つわりが落ち着くのを待つ日々

確かに初めての妊娠で、不安でいっぱいでした。3カ月近く吐き続けたのも、生まれて初めてです。それを大げさだと先生に言われたように感じ、私は何も言えず診察室をあとにしました。

点滴が受けられなかったことよりも、先生に軽くあしらわれてしまったことが悲しくてたまりませんでした。先生のひと言で、つらいと訴えることさえ封じられてしまったように感じたのです。

先生との相性は大事

通っていた産婦人科は分娩を扱っておらず、転院する必要がありました。当初は妊娠25週ごろまでに転院しようと考えていましたが、先生の言葉が忘れられず、予定を早めて妊娠16週で転院することに。

転院先で健診時に体調はどうかと尋ねられ、私は返答に迷いました。また軽くあしらわれてしまったらどうしよう? でも、もう一度だけ言ってみようか。そして転院先の先生も、私が大げさだと言うのなら、自分の弱さを受け入れよう。そう思って、つわりがつらいことを伝えました。すると先生は「薬を飲んでみる?」と言ってくれたのです。時期的なものもあるかもしれませんが、処方された吐き気止めや胃薬、ビタミン剤を飲むと、友人と外でランチを楽しめるまで劇的に良くなりました。

妊娠中でも問題のない薬のようですが、やはり気が引けたのでむやみに飲まないようにしていました。それでも薬があるから、もしものときも大丈夫だという安心感があり、外出も楽しめるようになったのです。薬1つで生活が変わるほど体調も気持ちもラクになるのなら、早くに転院すればよかったと今でも後悔しています。病院を選ぶ際には、先生との相性も大切なポイントだと感じた出来事でした。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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イラスト/sawawa

監修/助産師REIKO

著者:結城あかね1歳男児の母。登録販売者としてドラッグストアに勤務。現在は育休中。これまでの経験をもとに、子育て・恋愛・ライフスタイルに関する記事を執筆している。

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提供元:ベビーカレンダー

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