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大阪一望の絶景!千早赤阪村の名城とまったりかわいい道の駅

2021-03-11

大阪府唯一の村・千早赤阪村は、南北朝時代に活躍した武将・楠木正成が誕生したと伝わる地です。鎌倉幕府滅亡の引き金となった伝説的な籠城戦が行われたこの地ですが、現在は「ちはや姫」と呼ばれる苺や、温州みかんが名物の、閑静で自然豊かな村です。今回は、日本100名城「千早城跡」、大阪を見晴らす絶景の「上赤坂城跡」、「日本一かわいい」を自称するほっこりな「道の駅ちはやあかさか」を紹介します。

楠木正成生誕の地・千早赤阪村を訪ねて

写真:浦賀 太一郎

楠木正成といえば、後醍醐天皇に従い、鎌倉幕府を相手に挙兵し、巧みなゲリラ戦法を用いて後に「千早城の戦い」と呼ばれる100日間の籠城戦を戦い抜き、幕府滅亡の立役者となった英雄です。千早赤阪村へ来たら、まず訪れたいのが、「楠公誕生地」。

写真:浦賀 太一郎

言わずもがな、楠木正成が生誕したと伝わる地で、かの天下人・豊臣秀吉がこの地に土壇を築くよう指示し、小さな社を祀ったと云われています。明治維新後には、大久保利通によって石碑が整備されました。後世の偉人たちもこの地を訪れ、顕彰しているのが感慨深いですね!

写真:浦賀 太一郎

実は楠木正成は、生い立ちや出自に、未だ謎の多い人物。ですが、誕生地の近くには産湯を使った井戸も伝えられており、生まれ育った地で幕府を相手に戦ったということは歴史的事実と考えられています。

伝説の100日籠城戦!千早城跡へ攻め入る

写真:浦賀 太一郎

千早赤阪村は、大阪府の東南端に位置し、いかにも大阪の隅っこ、といった趣があります。千早城跡は、金剛山腹にあり奈良との県境に近い立地。城跡入口(登山口)には、「黄門さま」で知られる水戸光圀の楠公賛文を引用した石碑など、様々な碑や説明板が置かれ、興味深いです。

写真:浦賀 太一郎

「おっとぉ!?」となるのは、緑生い茂る登山口をのぞいた瞬間。結構な角度で上がる不揃いな石段。そう。千早城は全国屈指の山城なんです。バスや車でかなりの所までは登れますが、残りの約700mは自力で登ることになります。さすが名城、これはキツい!

写真:浦賀 太一郎

登城道(千早神社参道)は金剛山の登山道にもなっているので、本格的な登山姿のお客さんも多いです。登山者から見たら千早城は序の口ですが、やはり山城は山城。歩きやすい服装や靴で訪れることをおすすめします。途中に見られる明治期に建立された石碑には、「楠公之功與此山倶高(楠木正成の功績とこの山は同じくらい高い)」とあります。

石段を上り詰め千早城本丸跡へ!

写真:浦賀 太一郎

石段を登り続けて15分〜20分で、四の丸にたどり着きます。城内でも広い曲輪で、この辺りで本丸までの道のりは約半分です。千早城は、鎌倉幕府100万に対し1000の軍勢で守り抜いたという伝説があることから、「絶対落ちない」城として、受験生や企業家にご利益があると言われています。

写真:浦賀 太一郎

四の丸から先は急な石段は減り、三の丸には昭和初期に建立された城阯碑があります。先ほどからさりげなくフレームインしている武者のような人形は、100日籠城戦の際に楠木正成が用いたという、囮として作られたわら人形兵士をモチーフにしています。

写真:浦賀 太一郎

二の丸に鎮座しているのは、千早神社です。元々は武家の守護神・八幡大菩薩を祀っていましたが、後に楠木正成らも合祀され、先述の通り、「絶対落ちない」ご利益があるとされています。ちなみに、当時の鎌倉幕府の実際の動員数は2万5千人くらいというのが、比較的妥当な説とも言われています。いずれにしても、寡兵で大軍、しかも幕府軍を破ったという功績に変わりはありませんよね!
<千早城跡の基本情報>
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村千早
電話番号:0721-72-0081(千早赤阪村 観光・産業振興課)
アクセス:近鉄富田林駅からバス金剛登山口下車、城跡まで徒歩約20分
見学時間:常時

大阪平野を一望!上赤坂城の絶景

写真:浦賀 太一郎

上赤坂城は、別名を楠木本城ともいい、楠木正成の本城だったと考えられている山城です。千早城は、この上赤坂城の詰めの城だったとされており、前衛の下赤坂城などと共に、壮大な山城の一つなのです。

写真:浦賀 太一郎

訪れてみると実感できると思いますが、大阪市街地からもそこまで遠くない千早赤阪村は、大部分を山林が占めており、その山々を城砦化して成り立っています。盆地、もしくは平野部である大阪府の大部分は、この村から、ほとんど一望のもとに眺め渡すことができるのです。

写真:浦賀 太一郎

上赤坂城の入口である一の木戸から山坂を登ること約20分。「大楠公」と呼ばれた不世出の名手が、なぜこの地を選んだか、という疑問が氷解するような絶景が目の前に現れます。六甲山を背景に、大阪湾を望み、広々と横たわる大阪平野。都市部のビル群にひときわ高く屹立するは、日本一の超高層ビル・あべのハルカス。まさに、天下の眺望と言って過言ではないでしょう。
<上赤坂城跡の基本情報>
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村桐山
電話番号:0721-72-0081(千早赤阪村 観光・産業振興課)
アクセス:近鉄富田林駅からバス楠公誕生地下車徒歩約15分で城跡入口、城址碑まで入口から約20分
見学時間:常時

日本一かわいい「道の駅ちはやあかさか」でのんびり

写真:浦賀 太一郎

千早城、上赤坂城と巡れば、足腰は大いに疲労困憊になっているはず。冒頭で紹介した楠公誕生地には、全国でも屈指の小規模を誇る(かつて日本一小さい道の駅と称していました)、「道の駅ちはやあかさか」が隣接しています。

写真:浦賀 太一郎

「日本一かわいい」、「けっこうすごせる」など、可愛らしい手作り感を醸し出すプレートがそこここに置かれ、外観も内装もまったりした雰囲気です。地元で採れるこだわりの新鮮野菜が並び、金剛山の水で育ったお米や果物も、お手頃価格でとっても美味しいですよ!

写真:浦賀 太一郎

店内の村カフェでは、大和葛城山や金剛山、田園風景を眺めながら、ランチやスイーツを楽しめます。美しい下赤阪の棚田をモチーフにした「村まるごと!!棚田カレー」や、特産の果物を使った季節限定のパフェが絶品。写真はチーズケーキと、しそジュース。足腰の疲労感がすーっと軽やかになり、まったりほっこりすっきりできますよ!
<道の駅ちはやあかさかの基本情報>
住所:大阪府南河内郡千早赤阪村二河原邊7
電話番号:0721-21-7557
アクセス:近鉄富田林駅からバス楠公誕生地下車すぐ
営業時間:9:00〜17:00(火曜定休)・隣接の楠公誕生地は常時見学可。

ガッツリまったりほっこりな千早赤阪村へ!

駐車場はそれぞれありますので、アクセスは基本的に車がおすすめです。今回は紹介しきれませんでしたが、楠木氏の氏神である、建水分神社や、原風景が広がる下赤阪の棚田など、まだまだ見どころはたくさんありますよ!
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
千早赤阪村 観光案内(外部リンク)
http://www.chihayaakasaka.org/
千早赤阪村コンシェルジュ(外部リンク)
https://chihaya-class.com/
道の駅ちはやあかさか公式ホームページ(外部リンク)
https://chihaya-class.com/michinoeki-chihayaakasaka
千早赤阪村観光ナビ(外部リンク)
http://www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp/kanko/index.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
浦賀 太一郎

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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