2021-03-16
なぜか突然、当時1歳になったばかりの次女が偏食になりました。栄養面が心配だったので、食事を工夫するもうまくいかず、やがてそれが強いストレスになっていきました。偏食の娘との食事の時間をいかに楽しくラクにするか? それは考え方ひとつだった! と気づくことができたときのエピソードをお伝えします。
あれは忘れもしない次女が1歳の誕生日を迎えた翌日のことです。突然、次女が白米しか食べなくなったのです。それまでは、生後6カ月から離乳食を始め、野菜、肉、魚、フルーツを食べて順調だったのに……。
長女も少し偏食になった時期もありましたが、白米のみになったことはありません。それまでもりもり食べていたのに白米以外一切食べなくなり、「なんで急に食べなくなったの? もしかして何かの病気!?」と、不安と焦りの気持ちでいっぱいでした。
なんとか白米以外のものを食べてもらうため、野菜を細かく刻んで白米に混ぜたり、かわいい盛り付けをしたり、環境を変えてピクニックへ行って外で食べるなどの工夫をしましたが、結果は惨敗! 次女は断固として白米しか食べてくれませんでした。
食事のメニューに悩み、せっかく時間をかけて作ったごはんを食べてくれないことが1日3回。次女の栄養面も心配でしたし、これがいつまで続くのかと不安といらだちで食事の時間がストレスフルでした。
ある日スーパーのレジでお会計をしているとき、50代前後の女性に「夕飯は何を作るの?」と笑顔で声をかけられました。私は食事に関してとても悩んでいたので、つい「子どもが白米しか食べなくて夕飯に何を作るか悩んでいるの」と少し愚痴をこぼしました。
すると女性は「白米だけでいいなんてすごくラクじゃない! あなたラッキーね」と返答! 私は次女の偏食がラッキーだなんて思ったことがないので、驚きました。この言葉がきっかけで、とても心がラクになりました。
この日から白米だけでいいなんてラッキーだと思うことにしました。次女以外の家族の食事は作り、次女には白米だけで、もし他のごはんを欲しがったらそのときに与えよう! そう決めてからは食事の時間が恐怖ではなくなりました。
イライラしながら与えていた食事の時間も穏やかになり、楽しく食事ができるようになったのでよかったです。そんな日々が2カ月ほど経ったころ、次女が徐々に以前のような食事ができるように!
イライラした雰囲気のなかでの食事は、楽しいものではありませんでした。無理に食べさせることをやめると心に余裕ができ、食事の時間がとてもラクになりました。食事は楽しむもの、食べないときは何をしても食べない! と腹をくくり、一旦見守ることの大切さに気付けてよかったです。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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監修/助産師REIKO
著者:藤原 にじ二児の姉妹の母。兵庫県出身、オーストラリア在住。自身の経験と感性をもとに執筆活動中。趣味はイラスト、漫画を描くこと。旅行も大好き!妄想の中でも旅行に行く。
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