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江戸時代の上水道が今でも現役!熊本・宇土「轟泉水道」

2021.03.27

熊本県宇土市にある「轟泉水道(ごうせんすいどう)」。
現在日本で使われている中で最も古い上水道と言われており、完成したのは1663年。350年以上も大切に維持され、今なお一般家庭への引き込みがなされています。
美しい水源から始まり、藩士の家々まで飲料水を引いた水道管の総延長は約4.8キロ。江戸時代から続く轟泉水道をたどる旅をご紹介します。

始まりの地は「轟水源」

写真:羽田 さえ

初代宇土藩主の細川行孝が1663年に完成させたと言われる轟泉(ごうせん)水道。良質な飲料水を確保しようと、水源から藩士の屋敷まで続く全長4.8キロの上水道が整備されました。
その起点となるのが「轟水源(とどろきすいげん)」の美しい湧水。肥後三名泉のひとつと言われ、日本名水百選にも選ばれています。

写真:羽田 さえ

轟水源からの湧出量は1日約3,000トン。
古くから地域の人々に利用されてきた水で、今なお大きなボトルを持って水を汲みに来る人が絶えません。水源一体は轟泉自然公園として整備されており、市民の憩いの場にもなっています。
<轟水源の基本情報>
所在地:熊本県宇土市宮庄町
見学時間:見学自由
アクセス:九州自動車道松橋ICから車で約15分

路地に残された古井戸

写真:羽田 さえ

宇土市役所近くの路地に残る小さな東屋のようなもの。
これも轟泉水道の井戸です。近隣住民が共同で利用する井戸として、いくつかの辻に作られたものでした。

写真:羽田 さえ

頑丈な蓋がされているため共同井戸の中を確認することはできませんが、石造りは昔のまま。往時の雰囲気を残しています。

熊本県内最古の武家屋敷「旧高月邸」

写真:羽田 さえ

轟泉水道の水は、井戸として武家屋敷の中に引き込まれていました。
その様子を見学できるのが宇土市の指定重要文化財である「旧高月邸」(旧高月家住宅及び長屋門)です。

武家屋敷内で見学できる井戸

写真:羽田 さえ

旧高月邸は2016年の熊本地震で被災し大きく損傷しましたが、ようやく修復作業を終えました。
趣ある母屋なども見応えがありますが、轟泉水道にまつわる遺構がみられるのは長屋門内部の「釜屋」。馬門石で作られた井戸があります。

写真:羽田 さえ

のぞき込むと、透き通った水がなみなみとたたえられています。今なお轟泉水道から美しい水が絶えず流れ込んでいるのです。
<旧高月邸の基本情報>
所在地:熊本県宇土市門内町47番地
見学時間:午前10時から午後4時
見学可能日:日曜日のみ
アクセス:九州自動車道松橋ICから車で約15分

終点は、江戸の石橋

写真:羽田 さえ

轟泉水道の終点は江戸時代の石橋である「船場橋」。長さ13.7メートル、幅4.1メートルの単一アーチ橋です。2016年の熊本地震で大きく損傷しましたが、修復作業を経て美しく復旧しました。

写真:羽田 さえ

船場橋の傍らには、橋と同じ馬門石で作られた井戸があります。
ここが轟水源から始まる日本最古の上水道、轟泉水道の終点です。
対岸に見えているのは古い石垣。船場橋の周辺は、江戸時代には上納米などを積み込む船着場として栄えた地区でした。
川沿いにはエノキの巨木も立ち並んでおり、ちょっとした散策を楽しめます。
<船場橋の基本情報>
所在地:熊本県宇土市熊本県宇土市本町
見学時間:見学自由
アクセス:JR宇土駅より徒歩約13分

熊本の水遺産「轟泉水道」

熊本・宇土の轟泉水道は、自然の恵みである豊富な湧水を生かして整備された上水道。350年以上も大切に守られ、利用されてきました。
轟泉水道をたどれば、宇土という土地の歴史と風土が見えてきます。
水源から武家屋敷、石橋まで回る旅に出てみませんか?
2021年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
宇土市デジタルミュージアム「旧高月家住宅」(外部リンク)
https://www.city.uto.lg.jp/museum/pro/kinsei/kyuutakatukitei.html
宇土市デジタルミュージアム「轟水源」(外部リンク)
https://www.city.uto.lg.jp/museum/pro/jidaifusyo/todorokisuigen.html

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
羽田 さえ

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