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長野県渋温泉「金具屋」の魅力は歴史・温泉・料理、そして猫

2021.05.13

長野県にある渋温泉は浴衣と下駄が似合う昭和レトロな温泉街。中でもひときわ目を引くのが「歴史の宿 金具屋」。ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくる湯屋のモデルともいわれています。
でも、金具屋の魅力は建物だけじゃないんです。宿泊しなければ体験できない温泉やお料理、体験ツアーなど、金具屋の楽しみ方を紹介します。

まるでジブリの世界のような「歴史の宿 金具屋」

写真:さとちん

長野県の北部にある湯田中渋温泉郷。奈良時代には温泉が湧いていましたが、山の中ということもあり、地元の人が利用するこじんまりとした湯治場でした。1927年(昭和2年)に長野電鉄が湯田中駅まで乗り入れたことで、観光客が多く訪れる温泉街へと発展。
令和の今、昭和レトロな街並みはどこもフォトジェニックで、若い人にも大人気です。
一番の撮影スポットとなっているのが、約260年の歴史を持つ金具屋。木造建築4階建ての斉月楼は夜間ライトアップされ、幻想的な美しさです。「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルと言われている建物の前で、多くの人が写真を撮っていきます。

写真:さとちん

でも、金具屋は建物の内部も美しいんです。日帰り温泉を受け付けていない金具屋では、宿泊客だけがこの美しさを目にすることができます。

写真:さとちん

建物に注目が集まってますが、実は温泉も素晴らしいんです。4つの自家源泉を持つ金具屋では、お風呂が源泉なのは勿論、蛇口から出るお湯も100%源泉、客室を温める暖房にも源泉が使用されています。
源泉の中には珍しい間欠泉も。2〜3分おきに噴き上げる源泉から湯量の豊富さが伝わってきますね。こちらの間欠泉は、後程紹介する源泉見学ツアーで見ることができます。

「歴史の宿 金具屋」は登録有形文化財の宿

写真:さとちん

金具屋は代々鍛冶職を営んでいましたが、1754年、敷地内に温泉が湧いたことで鍛冶屋から宿屋へと商売替えをしました。金具屋の名前は金具を扱っていたことから来ています。
長野電鉄が乗り入れた当時の金具屋当主(6代目)が、これからは観光旅館の時代になると、宮大工と共に日本全国の観光地を行脚。最高級の旅館を作ろうと建てたのが、現在の金具屋です。館内のいたるところに6代目と宮大工の遊び心が見うけられます。
金具屋にはそれぞれ建てた時代の違う5つの建物がありますが、木造建築4階建ての斉月楼と、斉月楼の後ろにある大広間が登録有形文化財に登録されています。

写真:さとちん

社寺仏閣にはない遊びに満ちた建物。大浴場へと続く1階の廊下は、まるで外の温泉街を歩いているかのよう。1軒の家のような造りになっている客室もあるんですよ。他にも130畳の大広間や古い水車を使った飾りなど、館内は見どころ満載です。

写真:さとちん

28室ある客室はすべて内装が違います。斉月楼の6つの客室は特に人気で、予約を取るのは大変ですが、他の建物も風情のある客室ばかりです。写真は「木曽路」。
温泉好きの方は、せっかくなら内風呂付の客室を選びましょう。源泉100%かけ流しの温泉を楽しむことができます。源泉は98度あるので、チェックインしたらすぐにお湯をため、自然に適温になるのを待つと、加水無し100%源泉に入ることができます。

「歴史の宿 金具屋」は4つの自家源泉で八湯めぐりが楽しめる

写真:さとちん

金具屋には2つの大浴場「鎌倉風呂」と「浪漫風呂」、露天風呂、5つの無料貸切風呂があり、館内で八湯めぐりが体験できます。
8湯のうち7湯は自家源泉ですが、写真の鎌倉風呂だけは、地獄谷荒井河原の湯と温泉寺の寺湯の混合温泉。温泉寺の寺湯は、武田信玄が川中島の戦いの後に疲れを癒した温泉です。武田信玄と同じお湯に入っているんだと思うと、歴史に興味がなくてもちょっと感動しますよね。

写真:歴史の宿 金具屋

写真の浪漫風呂は昭和25年に建てられたもの。戦後、洋式の装飾が流行りだした時代に作られた金具屋唯一の洋風風呂です。ステンドグラスも美しく建物自体も魅力的ですが、なんといってもお湯が違います。
浪漫風呂は、建物の下3メートルから自噴している源泉を使用しているんです。その日によって黄緑だったり、白く濁っていたり、透明だったりと、地球の息吹が感じられる温泉です。

写真:さとちん

金具屋の無料貸切風呂は、空いていたらいつでも入ることができます。源泉はすべて同じですが、浅間石の湯船、自然石に囲まれたお風呂、ヒバやヒノキのお風呂と、それぞれ趣の違うお風呂になっています。
貸切風呂のひとつ「斎月の湯」は、タイル絵と船の形をした木造の湯船で、まるで浮世絵の世界に入り込んだかのよう。こちらは撮影OKでSNSにアップすることもできます。

「歴史の宿 金具屋」の不老膳は長野の食材が満載!

写真:さとちん

長寿大国としても有名な長野県。食事は長野の食材と食文化を取り入れた健康志向のお料理が並びます。温泉と食事で体の内外から健康になって欲しいという思いが込められた「不老膳」です。
写真は一番スタンダードな「じぶ煮プラン」。信州松代産のあんずで作った杏露酒、菜の花しんじょうや鯉の甘露煮、山伏茸の土瓶蒸し、みすず豆腐の炊き合わせなど、長野の地場食材を味わえます。
さらに、きのこの揚げ出し椀、信州とろろそば、ご飯、お味噌汁、デザートにチーズケーキまで出てくるのですから、男性でも食べきれないボリュームです。

写真:さとちん

信州の地鶏にそば粉をまぶし、そばつゆ仕立てのお出汁でいただくじぶ煮は、金沢の郷土料理治部煮を金具屋でアレンジしたもの。そばのとろみに包まれた鶏肉は、旨味が中にぎゅっと濃縮されています。お出汁も最後の一滴まで飲んでしまう絶品鍋です。

写真:さとちん

朝食は金具屋で40年以上続く麦飯ととろろの健康食。とろろだけの麦飯を味わったあとは、卵黄を混ぜて味の変化を楽しみます。あまりのおいしさに麦飯のおかわりする人も多数。

「歴史の宿 金具屋」を楽しむための3つのアドバイス

写真:さとちん

見どころ満載の金具屋に宿泊するなら、3時チェックインを目指しましょう。そして、まずは無料で参加できる「文化財めぐり」と「源泉見学ツアー」の予約を!特に源泉ツアーは完全予約制なので忘れずに。
歩いているだけでも楽しい金具屋ですが、9代目西山和樹さんがガイドをする文化財めぐりに参加して、宮大工のこだわりを知ると、その後の館内散策が更に楽しくなります。
源泉見学ツアーは、自家源泉を持っている金具屋だから実現できるツアー。ガイドは当主(8代目)の西山平四郎さん。浪漫風呂に使用されている、岩盤からしみだす自噴泉を目の前で見ることができます。
金具屋第3ボーリングの源泉では、塩化物温泉独特の結晶を、その場で削って口にします。しょっぱさの後に残る渋み。これが渋温泉の名前の由来です。他にも源泉ごとに驚きの体験ができる貴重な機会ですので、ぜひ参加してくださいね。お土産に塩化物温泉の結晶もいただけますよ。

写真:さとちん

渋温泉には9つの外湯があり、渋温泉に宿泊した人は無料で外湯めぐりが楽しめます。すべての外湯に入ると願い事が叶うと言われ、350円の巡浴祈願手拭いにスタンプを押しながらまわるのは、スタンプラリーのような楽しさもあります。せっかく渋温泉に来たのなら、外湯めぐりも楽しみたいという人もいることでしょう。
その場合、6時から22時までと時間が決まっている外湯めぐりは、夕方頃に出かけるのがおすすめ。この時間は外湯めぐりの人も多く、お湯の温度も適温になっています。
金具屋のお風呂は24時間入浴できるので、ゆっくり満喫しましょう。ただし、鎌倉風呂と浪漫風呂は、0時で男女が入れかわります。両方入りたい人は要注意。

写真:さとちん

看板猫がいることでも有名な金具屋。テレビや雑誌でも何度か紹介されています。初代看板猫のにゃんたは、2021年3月に19歳の猫生を全うし、今は孫猫となる全身グレーのうみ、そして真っ黒なよるいちの2匹がいます。なかなか姿を見るのは難しいのですが、金具屋の猫は「幸運を呼ぶ猫」とも呼ばれていて、見かけると幸せになれるとか。
早朝など静かな時間帯が狙い目。お散歩中の猫ちゃんに会えるかも。

「歴史の宿 金具屋」は連泊したくなる宿

時代の違う5つの建物を見てまわるだけでも、かなりの時間を費やしますが、さらに8つの湯船、お風呂付の客室に宿泊したら9湯めぐりも体験できる金具屋。宿泊者限定の2つのツアーも、参加したら絶対満足できる充実した内容。 金具屋の魅力をすべて網羅するには、きっと1泊では足りないと感じてしまうことでしょう。可能なら連泊して、「歴史の宿 金具屋」と渋温泉をじっくり楽しんでください。
2021年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
歴史の宿 金具屋(外部リンク)
http://www.kanaguya.com/

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さとちん

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