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近畿の屋根・奈良県「大台ヶ原」で真夏の涼とスリルを満喫!

2021.06.12

奈良県と三重県の県境にある標高約1600mの「大台ヶ原」は、別名“近畿の屋根”とも言われる多雨地帯で1年間に大阪市や奈良市の約3倍、平均約4800mmの降水量があります。また大台ヶ原の夏は平地よりも約10度も気温が低く絶好の避暑地です。さらに大台ヶ原の一般登山者向けの「東大台」コースでは手軽にトレッキングが楽しめます。真夏の涼と絶景ポイント「大蛇ぐら」でスリルを満喫しに大台ヶ原を訪れてみませんか?

大台ヶ原「東大台ヶ原自然観察路」を歩こう

写真:モノホシ ダン

大台ヶ原へのアクセスは、国道169号線の新伯母峰トンネルの分岐点から大台ヶ原ドライブウェイを経由して約20kmの道程です。駐車場は乗用車約200台分の駐車スペースがあり、ビジターセンタや大台ヶ原物産店なども併設されています。物産店には食堂があり、売店で「熊よけの鈴」も売っています。不安な方はお守り代わりに購入しましょう。
なお、大台ヶ原は「東大台」と「西大台」に分けられますが、西大台は立入予約制のため、一般登山者は「東大台ヶ原自然観察路」を歩くことになります。
おすすめのルートは大台ヶ原駐車場から、シオカラ谷吊り橋→大蛇ぐら→牛石ヶ原→正木ヶ原→日出ケ岳→大台ヶ原駐車場と一周して約9km、徒歩約4時間の行程です。なおトイレは駐車場にしかないので必ず済ませておくようにしましょう。

写真:モノホシ ダン

駐車場からシオカラ谷吊り橋までは、急な下り坂を約40分の行程です。逆に吊り橋から「大蛇ぐら」(「ぐら」の漢字は正しくは山+口印三つ)の入り口までは、急な上り坂を約50分の行程です。この区間の観察路は、岩がゴロゴロ転がっていてかなり足場も悪く、東大台コースではいちばんハードな観察路です。
脚力に自身のない方は、大台ヶ原駐車場から「中道」を通って尾鷲辻→牛石ヶ原→大蛇ぐらのコースを歩くようにしましょう。シオカラ谷吊り橋経由のコースよりもはるかに平坦で歩き易く、所要時間も約20分ほど短いです。

写真:モノホシ ダン

シオカラ谷吊り橋付近の観察路を歩いていてまず驚かされるのは、樹木が根こそぎ倒れている光景が多いことです。9月の台風シーズンには1日で約1000mm(1m)の雨が降ったとの記録もあり、大台ヶ原の気象の厳しさを実感させる光景です。

「大蛇ぐら」でスリルと眺望を満喫

写真:モノホシ ダン

大台ヶ原を代表する景勝地が「大蛇ぐら」です。眼前には大峰山系が屏風のごとく屹立し、眼下は約1000mの断崖絶壁で、高いところが苦手な方は恐怖感に思わず足がすくんでしまうかも知れません。
なお大蛇ぐらの岩の上はとても滑りやすいので、安全のため軍手を着用し、腰を落として座りながら移動することをおすすめします。

写真:モノホシ ダン

大蛇ぐらでは、展望所の先端部分の安全柵のところまで行って見ましょう。冷や汗をかきながら言葉どおり大蛇の背に乗ったような感覚を味わうことができます。

写真:モノホシ ダン

大蛇ぐらから右手の崖には、落差約250mといわれる圧倒的なスケールの「中の滝」を望むことができ、爽快な気分を味わえます。

牛石と呼ばれる巨石が横たわる「牛石ケ原」の光景

写真:モノホシ ダン

大蛇ぐらをあとにしたら神武天皇像のある「牛石ヶ原」に行って見ましょう。このあたりは草原のように平坦で歩きやすいところです。
写真の牛が寝ているような形をした「牛石」は昔、高僧の法力によってたくさんの妖怪を封じ込めた石といわれています。この石は叩くと雨が降るという言い伝えがあります。

写真:モノホシ ダン

牛石ヶ原にある「神武天皇の銅像」は、大台ヶ原を開山した岐阜県出身の「古川嵩(ふるかわかさむ)」氏が、神武天皇東征の故事に倣って1928年(昭和3年)に建てたものです。高さ約2m、銅像の本体の重量は約4.5tもあります。
大阪の工場で作られた銅像は、6個に分割されて船で尾鷲港に陸揚げされました。問題はここからで、陸路を人力で木馬を使ったり、天秤棒で担いだりしてようやく運び込み溶接されました。その苦労は、一冊の本が書けるほど大変なものだったといわれています。

写真:モノホシ ダン

ところで観察路を歩いていると、野生のシカ(ニホンジカ)をよく見かけます。さすがに野生だけあって、奈良公園にいるシカとは精悍さが違います。
鹿の行動では、こちらを黙って見ているときは安全確認のためで、下を向いて草を食べているときは安心している時です。

大台ヶ原の最高峰「日出ヶ岳」からの絶景

写真:モノホシ ダン

大台ヶ原の最高点は、標高1695mの「日出ヶ岳(ひでがだけ)」で、写真のような展望台が建っています。展望台にはベンチがあるので景色を見ながらゆっくりと休憩するのもいいでしょう。

写真:モノホシ ダン

展望台付近からは、天候に恵まれれば海を見ることができます。大台ヶ原は、意外なことに熊野灘から直線距離でわずか約15kmしか離れていません。しかし海から湿った空気が流れてきて霧が発生しやすく海が見えないこともしばしばです。

写真:モノホシ ダン

360度の眺望を誇る「日出ヶ岳山頂」からは山々が幾重にも折り重なった光景が楽しめます。さらに晴れて視界のいい時には遠く富士山も望むこともできます。
展望台からの絶景を満喫したら駐車場に向かいましょう。ここから大台ヶ原駐車場までは約40分の道程です。駐車場までは下り坂が続くので比較的楽に下山することができます。

大台ヶ原は「天の川撮影スポット」としても人気

写真:モノホシ ダン

また大台ヶ原は近年では、「天の川撮影スポット」としても人気があります。新月の夜には、多くの写真愛好家が星景撮影に訪れます。

写真:モノホシ ダン

星景撮影では、長時間露光で星の軌跡を撮影するのもおすすめです。星景撮影の一番の人気スポットは、日出ヶ岳展望台付近ですが、クマなどの野生生物との遭遇のリスクを避けたいという方は駐車場がベストです。
ただし夜間でもわりと車の出入りがあるので、車のヘッドライトに影響されないように注意しましょう。

写真:モノホシ ダン

いかがでしたか。大台ヶ原の観光シーズンはドライブウェイの冬季閉鎖があるため毎年4月下旬から11月下旬までとなっています。とくにおすすめの時期は夏と秋です。夏は地上よりもはるかに涼しく、秋は紅葉が見事です。
しかし秋の週末は、駐車場に車が入りきれないほどに混雑します。また秋の混雑時にはいちばんのビュースポット「大蛇ぐら」も観光客で長い列ができて大混雑します。秋に訪れるならばなるべく週末は避けましょう。それに比べると夏は涼しく観光客も少ないのでゆっくりと景色を楽しむことができます。
ただ夏は天候が急変しやすいので訪れる前に必ず気象状況をチェックし、雨具(カッパがおすすめ)を必ず持参しましょう。また山中は自動販売機もないためにスポーツドリンクも必需品です。大台ヶ原「東大台コース」で楽しい夏のトレッキングに出かけてみてはいかがでしょうか。

大台ヶ原の基本情報

住所:奈良県吉野郡上北山村大台ヶ原山
電話番号:07468-3-0312(大台ヶ原ビジターセンター)
アクセス:近鉄大和上市駅からバスで111分(近鉄大和上市駅/大台ヶ原行終点下車)
車利用の場合は、橿原・高取方面から「国道169号線」を南へ、新伯母峰トンネルの手前から大台ヶ原ドライブウェイに入り、大台ヶ原駐車場利用
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
上北山村観光情報(外部リンク)
http://vill.kamikitayama.nara.jp/kanko/tanoshimu/odaigahara/
東大台ウォーキングマップ(外部リンク)
https://www.cocoro-toujikan.com/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%97/%E6%9D%B1%E5%A4%A7%E5%8F%B0/
奈良交通臨時バス(外部リンク)
https://www.narakotsu.co.jp/rosen/rinji/2021spring_oodaigahara.html

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モノホシ ダン

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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