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いま、異国を「見に行く」旅へ!長崎県対馬から韓国・釜山を望もう

2021.06.27

日本にいながら、異国の風景を見られる。そんな不思議な旅をできるのが、日本で最も韓国に近い島、長崎県の対馬です。
韓国・釜山まで最短距離で49.5kmの対馬。その最北端にある展望所からは、海の向こうに釜山の街並みを望みます。山々のシルエット、高層マンション、沖合に架かる吊り橋……、昼の風景はもちろん、光り輝く夜景も幻想的。いま異国が恋しいあなたへ、異国を「見に行く」対馬の旅をご紹介します。

異国の風景を見られる島・対馬へ

写真:手塚 大貴

九州と韓国の間の海に浮かぶ、長崎県の対馬。国の天然記念物のツシマヤマネコで知られる島ですが、この対馬の隠れた魅力が、「異国の風景を見られる」こと。
サハリンを望む宗谷岬、台湾を望む与那国島のように、日本にいながら異国を見られる場所はとても希少。そんな異国を望める場所のひとつこそ、「国境の島」と呼ばれるこの対馬。九州本土の博多港まで航路で132kmなのに対し、韓国の釜山までは直線距離でわずか49.5km!日本で最も韓国に近い対馬は、海の向こうに釜山の街並みを望む、「異国の風景を見られる」島なのです。

写真:手塚 大貴

地理的に近いだけでなく、歴史的にも深い関係にある対馬と韓国。古くから人と物の交流が行われ、朝鮮王朝から江戸幕府に派遣された朝鮮通信使は幾度も対馬を経て江戸へと向かいました。いまも対馬には、朝鮮通信使ゆかりのスポットが残り、韓国人によって伝えられたグルメも味わえます。
さっそく、韓国を身近に感じる町を巡りつつ、対馬最北端の韓国展望所を目指して、異国を「見に行く」旅へ出ましょう!

旅の始まりは城下町・厳原から

写真:手塚 大貴

江戸時代に城下町として栄えた、対馬の中心地・厳原。いまも旅の拠点となるのは、この厳原です。
まずは厳原で、当時の朝鮮王朝ゆかりのスポットを巡ってみましょう。朝鮮通信使の来日のために美しく整備された武家屋敷の石垣が残るほか、厳原郵便局前には朝鮮通信使幕府接遇の地を示す碑が立っています。

写真:手塚 大貴

厳原の町を南北に走る川端通りの欄干には、朝鮮通信使を描いた美しいガラス絵も。また、朝鮮国王から贈られた3つの仏具・三具足が公開されている対馬藩主宗家の菩提寺である万松院、朝鮮出兵のときに豊臣秀吉の命で築かれた清水山城跡といった見所もオススメです。

写真:(一社)長崎県観光連盟

ぜひ厳原で味わいたいのが、対馬のご当地グルメ・とんちゃん。戦後、韓国人から伝えられた焼肉料理を、日本人の口に合うように精肉店が工夫を重ねて地域に広めた料理。豚肉を醤油や味噌をベースにしたタレに漬け込んでいるのが特徴で、甘辛いタレと絡んだ豚肉がたまらない美味しさです。

対馬最北の漁師町・鰐浦を目指そう

写真:手塚 大貴

釜山を望む韓国展望所があるのは、対馬の最北端。まずは厳原を出発して、北部の町・比田勝へ向かいましょう。厳原から比田勝へは、国道382号線を車で北上し、約2時間の道のり。途中、リアス式海岸を一望する烏帽子岳展望台、海中に鳥居がそびえる和多都美神社などへ立ち寄るのもオススメです。
辿り着いた比田勝は、高速船で釜山と結ばれた町。ここから船に乗れば、約1時間10〜30分で釜山へ着きます。

写真:手塚 大貴

韓国からの旅行者が多く、免税店などが並ぶ比田勝。ハングル表記の看板もよく見かけ、韓国を身近に感じられる町です。

写真:手塚 大貴

そして目指すは、対馬最北に位置する町・鰐浦。車で比田勝から約15分、かつて朝鮮通信使の寄港地だった鰐浦は、のどかな入り江の漁師町です。
鰐浦を象徴する風景が、5月初旬に咲く3000本ものヒトツバタゴ。国の天然記念物に指定された国内最大の自生地で、真っ白に咲き誇る姿は、初夏に積もった雪のよう。ヒトツバタゴが海面を白く染めるこの鰐浦こそ、韓国・釜山の風景を望める町なのです。

釜山の街並みを望む「韓国展望所」へ

写真:手塚 大貴

対馬の最北端、鰐浦の丘の上に建つのが、釜山の街並みを望む「韓国展望所」。韓国を訪れたことがある人なら、その建物にどこか懐かしさを覚えるはず。この展望所、韓国の古代建築様式を取り入れて建てられ、ソウルのパゴダ公園にある多目的施設をモデルにした建物となっています。

写真:手塚 大貴

さっそく展望所へ上って、釜山がある北西の方を望んでみましょう。目の前に浮かぶ海栗島の向こう、青い海の彼方に、釜山の街並みが広がっています。
もちろん実際に見えるかは気象条件によりますが、空気が澄んだ秋から冬にかけてはとくによく見える季節。くっきりとした釜山の街並みを見たいなら、この季節に訪れるのがオススメです。

写真:(一社)長崎県観光連盟

もし釜山が見えたなら、備え付けの無料望遠鏡を覗いてみましょう。海岸線に沿って建つビル群、沖合に架かる吊り橋・広安大橋など、びっくりするくらいはっきりと釜山を一望。日本にいながら、異国の風景を手に取るように望むという、不思議な体験ができます。

夕暮れどき、釜山は光り輝き始める

写真:手塚 大貴

海の彼方を望んでも、釜山は見えなかった……という人も、夜まで待てば、もしかしたら釜山が見えるかも。街の光が遠くまで届く夜の方が、釜山は比較的見えやすいのです。
夕暮れどき、暗くなった海の向こうに、釜山の街並みが輝き始めます。なだらかな山々のシルエット、灯りの点いた高層マンション、ライトアップされた広安大橋……、海の向こうに浮かび上がる釜山の輝きは、幻想的な美しさです。

写真:手塚 大貴

きっとそれは、この地が日本の最果てで、海の向こうから世界が始まることを教えてくれる光景。対馬から望む釜山の夜景は、ここでしか出会えない感動で溢れています。
<韓国展望所の基本情報>
住所:長崎県対馬市上対馬町鰐浦
電話番号:0920-86-4838
アクセス:
対馬空港から車で1時間30分
厳原港から車で1時間50分
比田勝港から車で15分

対馬だからできる、異国を「見に行く」旅へ

ちょっと遠いイメージの対馬ですが、飛行機や船で気軽にアクセスできます。飛行機の場合、福岡空港または長崎空港から対馬空港まで約35分。船の場合、博多港から厳原港まで旅客フェリーで約4時間40分、高速船で約2時間15分(いずれも壱岐経由)です。
日本にいながら、異国の風景を見る。それは対馬だからできる、もうひとつの海外旅行なのかも。日本の果ての対馬へと、異国を「見に行く」旅へ出れば、海外旅行にも負けない感動がきっと待っているはずです。
2021年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
対馬観光物産協会(外部リンク)
https://www.tsushima-net.org/

【トラベルjp・ナビゲーター】
手塚 大貴

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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