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亜熱帯の空気が旅情を誘う!石垣島で野鳥・花・蝶などの自然探勝

2021.07.13

石垣島は自然の宝庫。街角、海岸、山、川、草原、田畑などどこでも、美しい花や珍しい野鳥・昆虫などが観察できます。また、そんな特徴的な自然や生物が一年中いつ旅行に行っても見られるのも嬉しい点。本土の生き物と雰囲気が違い亜熱帯の風土を感じさせるのが旅情を誘います。
多様な自然に触れることで、本土の大都市の喧騒に疲れた旅人も癒やされるはず。ぜひ石垣島で、八重山の自然を存分に満喫してください。

石垣島の名花たち

写真:菊池 模糊

八重山の花は、本土では植物園の温室でしか見られないものが、路地で、それも公園や人家の庭や道端などに自由に半野生で元気いっぱい咲いているところが特徴。さすが亜熱帯の島だなあと感心することも多いでしょう。以下、そんな南国の花たちを紹介します。
石垣島で、最も有名なのが写真のハイビスカス。普通に道路脇にも植えられ、冬でも花を咲かせます。アオイ科フヨウ属で和名ブッソウゲ、沖縄では通称アカバナといいます。

写真:菊池 模糊

続いてポピュラーなのがブーゲンビレア。花びらのように見えるのは苞(ほう)と呼ばれる葉の一種です。多くの昆虫も呼び寄せ、写真中央は日本最大の蝶オオゴマダラです。

写真:菊池 模糊

バナナの花もあちこちの民家や畑に咲いており、不思議な風情を醸し出しています。バナナの花の先の長いのが雄花で食用も可。その根元には雌花があり、いわゆるバナナの実がなります。おしべとめしべが離れているので、奇妙な感じがするかもしれません。なお、芭蕉布が織られるのは近縁のリュウキュウイトバショウです。

石垣島の珍しい花たち

写真:菊池 模糊

少し珍しい花も紹介します。写真はトックリキワタ(徳利木綿)の美しい花です。色合いは上品なピンク、木の下部がとっくりのように膨らむ独特の形状で、不思議な感じがする木です。街路樹として公共建物の前などにも植えられています。
このトックリキワタの実は綿状で防水効果があるので、ライフジャケットなど救命具の詰め物になるカポック綿の一種。トックリキワタが密に街路樹として植えられていると、晩春に実の中身の綿がはじけて、フワフワと雪のように舞い落ちます。

写真:菊池 模糊

石垣島の市街地で時々見られるのが写真のベンガルヤハズカズラ。年中咲くツル性花木でとても綺麗です。人家の大きな木に巻き付いており、まるで着生蘭のような雰囲気です。

写真:菊池 模糊

案外知られていないのがサトウキビの花。ススキより大型でしっかりしており、直立して咲きます。寒くなってくると茎に糖分を蓄えるという性質の非常に有用な植物。もちろん石垣島の基幹産業のひとつで沖縄黒糖の原料です。冬に開花するとサトウキビの糖度が増したという合図なので、いよいよ収穫がはじまるのです。冬に訪れたらぜひ観察してください。

石垣島の蝶たち

写真:菊池 模糊

リュウキュウヒメジャノメは、昔の図鑑ではヒメジャノメの亜種になっていますが、交雑できないことが判明し、独立した種となりました。蛇の目がくっきりと綺麗な蝶です。日本固有種ですが、奄美大島〜与那国島だけに分布。八重山では木陰などの暗い場所でよく見られます。写真は石垣島で普通に見られるリュウキュウヒメジャノメ(Mycalesis madjicosa)の八重山亜種(madjicosa Butler)です。

写真:菊池 模糊

石垣島で最近増えているのが写真のクロマダラソテツシジミ(低温期型)です。地球温暖化で南方より入って来た蝶で、ソテツの害虫。もともと日本にいなかったのが八重山から北へ分布を広げつつあり、本土でも観察報告があります。

写真:菊池 模糊

石垣島では、前述のブーゲンビレアの花で吸蜜していたオオゴマダラをはじめ、マダラチョウの仲間が非常に多く、一年中見られます。なかでも綺麗なのが写真のスジグロカバマダラ。毒のある蝶で天敵の鳥類が食べないので、ゆるやかに飛翔し人を怖がりません。日本では宮古島以南の八重山に分布し、迷蝶として本土でも記録があります。

石垣島の野鳥たち

写真:菊池 模糊

石垣島はサンゴ礁のラグーンに囲まれているので浅瀬の海が多く、野鳥ではサギ類がたくさん見られます。中でも八重山らしいのが写真のクロサギ。本州では数少ない黒いサギで、岩礁や砂浜が混じる場所の波打ち際で観察できます。

写真:菊池 模糊

石垣島で最も多い野鳥はイソヒヨドリです。市街地、民家、崖地、岩場、海辺など、開けた場所ならどこでも見られます。雄は背中は青色、腹部は茶色でとても綺麗。繁殖期は高い場所に止まって美しい声で鳴きます。

写真:菊池 模糊

石垣島を代表する猛禽類はカンムリワシです。カンムリワシは、東南アジアの限られた地にいる猛禽で、日本では 石垣島、西表島、与那国島だけに見られます。八重山では生態系の頂点に君臨し蛇類を食べますので、島の人々に大切にされています。ただ、生息数は減少しており絶滅危惧種となっている特別天然記念物です。
カンムリワシは、石垣島では吉兆の象徴。縁起が良く、今風に言えばラッキーアイテム。八重山民謡の代表歌「鷲ぬ鳥節 (ばすぃぬとぅるぃぶし)」はカンムリワシを歌ったもので、祝歌として正月やめでたい席での座開きとして披露されます。
飛翔姿を撮るのは難しいですが、たまに電信柱に止まっていることもあるので、ぜひ撮影にチャレンジしてみてください。

その他の生き物たち

写真:菊池 模糊

甲虫類も豊富で、特に有名なのが写真のナナホシキンカメムシ。カメムシの仲間では最も綺麗な種類で、緑色の金属光沢でピカピカに輝いています。この輝く緑色は、野鳥カワセミなどと同じく構造色で、メタリックな輝きを放ちます。沖縄以南〜東南アジアに分布し、夏には群生する害虫とはいえ、その美しさは秀逸です。

写真:菊池 模糊

野生の生き物だけでなく人にかかわる猫なども多いです。本土の猫よりのんびりした感じで悠々と暮らしています。石垣島猫歩きも楽しんでください。

写真:菊池 模糊

畑地などでは山羊(ヤギ)も結構見られます。沖縄では昔からヤギ料理が親しまれており、めでたい席や滋養強壮・体調回復のための特別な日に食されてきました。独特の臭いがありますが、食べ慣れるとクセになります。こうしたヤギ文化の継承や新たなヤギ肉ブランドの確立に向けて「石垣島山羊まつり」というイベントが開かれたことがあります。

亜熱帯の気候風土!まさに楽園の石垣島

石垣島へは東京・愛知・大阪・福岡から飛行機の直行便があり、その他の都市からは那覇経由になります。那覇〜石垣の所要時間は約55分。空港から市内中心部へは路線バスがあり所要時間は約45分、タクシーなら約30分。
石垣島はサンゴ礁に囲まれ亜熱帯の気候風土の中にあり、まさに楽園です。ゆっくりとした時の流れに身を浸し、美しい花々を眺め、舞う蝶や野鳥に親しみながら散策すれば、本当にリフレッシュできます。
現在は全国各地から石垣島空港ヘの飛行機直行便も増えさらに便利になりつつあります。ぜひ石垣島に長期滞在し、大自然に親しんでください。
2021年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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石垣島でマングローブカヌー体験を満喫!ジャングルを探勝しよう
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【トラベルjp・ナビゲーター】
菊池 模糊

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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