ホーム 子育て > もしおなかの子がダウン症だったら…診断を受けると決めた理由【体験談】

もしおなかの子がダウン症だったら…診断を受けると決めた理由【体験談】

2021.07.19

妊娠初期のママ

私は、現在0歳の娘を育児中の31歳のママです。今、受ける人が増えていると言われている出生前診断。命の選別とも言われていますが、私たち夫婦には受けておきたい理由がありました。どのような気持ち、どのような流れで受けたかなどの体験談をお話しします。

夫は無精子症!?

結婚して3年。なかなか子宝に恵まれなかった私たち夫婦。不妊クリニックで検査を受けても私に大きな原因はなく……まさかと思い、夫に検査を受けてもらったところ、無精子症が判明しました。睾丸に精子が本当にないか、手術も受けましたが、結果は生まれつき精子が作られない体であるとのこと。

そして、私たち夫婦は第3者の精子提供を受けて妊娠を試みる「AID(非配偶者間人工授精)」によって子どもを授かることにしました。

本当に育てられるだろうか…

夫婦で何度も何度も話し合った結果、私は精子提供を受け、そして妊娠しました。ただ、どんなに覚悟を決めたつもりでも、実際に生まれた子を私も夫もきちんと育てられるだろうか? 愛せるだろうか?という不安を拭いきることはできませんでした。

また、長い不妊治療で、精神的・経済的にも擦り減っていた私たち。この状況で、障害のある子がもし生まれたら、私たちは生まれた命に責任を持てるのだろうか?と不安もありました。このような理由から、私たち夫婦は出生前診断を受けることに決めたのです。

NIPTという検査

私が受けたのは「NIPT(新型出生前診断)」という検査で、採血をし、2週間ほどで染色体異常であるダウン症などのトリソミーを判別することができるというものです。私が検査を受けた時期は妊娠12週のときでした。

お医者様からは、「この検査で陽性だったとしても、確定ではないため、羊水検査をして再度本当にダウン症か、確かめる必要があります」という説明を受けました。同意書を書き、採血自体はあっという間に終わりました。とても簡単だった印象があります。

もし、陽性だったら…

私たち夫婦は、もし、おなかの子がダウン症だった場合、中絶しようと決めていました。なぜならこれまでおこなってきた不妊治療費もかさみ、さらに私が不妊治療のため会社も辞めてしまったことから経済的にも苦しく、ダウン症の子を産み、経済的に十分な環境で育ててあげられないと思ったからでした。

ですが当事者になって思うことは、本当はどのような子でも産みたい。でも、一時のこの気持ちで産んでしまって経済的・精神的に、本当にこの子の一生を幸せにできるだろうか?という感情のせめぎあいでした。担当医にも、ダウン症だった場合、中絶することを伝えましたが、結果が出るまでの2週間は本当に悩みました。そして、出た結果は陰性だったのです。

出生前診断を受けて感じたことは、産む・産まない、どちらの選択も間違いではない、ということでした。産むのも覚悟。そして中絶にも覚悟が必要でした。私たちは私たちなりに生まれてくる子どもを幸せにしたいと思い、診断を受けました。受けたことに後悔はなく、むしろ生まれてくる命について真剣に向き合えた期間だったと感じています。

※人工妊娠中絶は、母体保護法により定められた適応条件を満たしている場合に限り、施行されます。

※出生前診断は、すべての先天性疾患を調べられるわけではありません。NIPT(新型出生前診断)で調べることができるのは、赤ちゃんの先天性疾患の一部であるダウン症候群(21トリソミー)、エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトー症候群(13トリソミー) です。また、出生前診断の結果が陰性であっても、必ずしも赤ちゃんに病気や障害がないとは言い切れず、出生後に判明する病気も少なくありません。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/助産師REIKO

「共感した」「私の場合はこうだった」など、ぜひベビーカレンダーサイトのコメント欄にご感想をお寄せください。また、ベビーカレンダーでは皆さんから募集した体験談を記事でご紹介させていただくことも。ベビーカレンダーに会員登録すると届くメルマガから、皆さんのオリジナル体験談をご応募ください。

著者:四ノ宮りさ1児の母。夫の無精子症が判明し、第3者の精子提供を受けて妊娠を試みる「AID(非配偶者間人工授精)」によって子どもを授かる。自身の体験を元に、不妊・育児を中心に執筆中。

関連記事

提供元:ベビーカレンダー

シェア

あなたにおすすめの記事

P R

eltha(エルザ by オリコンニュース)

ページトップへ