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新潟「糸魚川」はヒスイと古代のロマンを溢れる大地の公園

2021.08.26

貴重な自然遺産に親しめるとして認定された世界ジオパークのある新潟県糸魚川は、市全体が大地の公園です。日本列島がアジア大陸から離れるときにできた巨大な裂け目、フォッサマグナが姫川に沿って走ります。更にアジア大陸の地下深く生まれたヒスイは、日本列島誕生という激動にもまれながら地表に姿を現し、古代人に愛されました。そんなヒスイと古代のロマン溢れる奇跡の場所、糸魚川へ大地の物語を楽しむ旅に出かけませんか。

ヒスイと古代ロマンの奴奈川姫の国・糸魚川

写真:和山 光一

糸魚川は縄文時代の遺跡からヒスイの玉やそれを作る道具などが数多く発掘され、ヒスイ文化発祥の地とされています。現在、日本の全国各地の遺跡から見つかるヒスイは、糸魚川のヒスイ峡から産出されたものと考えられています。
ヒスイは古代より強力な護符や魔除けとして広く使われてきました。古代糸魚川は、「高志(こし・越)」の国と呼ばれ、この国の“奴奈川姫”が、ヒスイを使って国を統治していたと伝えられています。賢く美しいと評判の姫と出雲の国の大国主命とのラブロマンスが古事記にも登場していますよ。
駅前にある「奴奈川姫像」では、左手に宝珠を持つ奴奈川姫と握手をすれば願いが叶うと言われています。

写真:和山 光一

糸魚川駅から400m、徒歩約5分の駅前海望公園には奴奈川姫とその御子・建御名方命(長野県諏訪大社の祭神)の像が設置されています。この像も左手にヒスイの宝珠をもっています。

3億年前のサンゴ礁と清流彩るヒスイのふるさと「小滝川ヒスイ峡ジオサイト」

写真:和山 光一

眼下の小滝川の清流と圧倒的な迫力をもってそびえる明星山の大岩壁が織りなす「小滝川ヒスイ峡」では、幻想的な景色に出会えます。
ヒスイ峡学習護岸には、ゴツゴツとした自然のままのヒスイの岩塊が点在し、間近に見ることができます。上方は黒ずんでいるものの、水が流れる部分は白っぽくなっています。ヒスイは緑色のイメージがありますが本当の色は白なのです。木々や清流と組み合わされた風景は渓谷としても美しい場所です。

写真:和山 光一

「明星山」は、標高1188m、石灰岩の巨大な絶壁を持つ山です。もともと3億年前に熱帯の海底に積もったサンゴ礁が数千万年以上の長い年月をかけて移動してきました。その大絶壁が落ち込んだ姫川の支流が小滝川ヒスイ峡と呼ばれ、「小滝川硬玉産地」として天然記念物に指定されています。
ヒスイ峡展望台から見上げる高さ440mのゴツゴツとした明星山の岩肌は、空に向かって真っすぐ聳え立ち、大迫力の姿はまさに圧巻です。

写真:和山 光一

国道148号から小滝川ヒスイ峡に向かう県道483号の小高い峠にある展望台からは、大迫力の明星山と静寂に包まれる高浪の池とのコトラストがまるで絵画のような美しさです。糸魚川に来てこの絶景を見なければ損しますよ。
<小滝川ヒスイ峡ジオサイトの基本情報>
住所:新潟県糸魚川市小滝
アクセス:糸魚川ICから姫川沿いに国道148号南へ、林道入山線で35分

糸魚川で宝石が見つかるかも!海岸でのヒスイ探し

写真:和山 光一

国の天然記念物に指定されてからは、小滝川ヒスイ峡でのヒスイ採掘は禁止されて
います。ヒスイを見つけたいなら海岸へ。糸魚川付近の海岸は、ヒスイと出会えるスポットとして有名で「ヒスイ海岸」とも呼ばれています。
写真は、国道8号線沿い、糸魚川駅から商店街を通り抜け、徒歩20分程の場所にある駅から一番近い海岸「糸魚川海岸ジオサイト」です。別名ヒスイ海岸として有名で、散歩がてらヒスイを探している地元の人に出会えますよ。
<糸魚川海岸ジオサイトの基本情報>
住所:新潟県糸魚川市押上2-4
アクセス:糸魚川ICから国道8号を東へ10分

写真:和山 光一

砂浜ではなく砂利浜が広がる海岸には、さまざまな石に混じってヒスイを見つけることができます。これは姫川の上流にある小滝川ヒスイ峡や青海川の上流にある橋立ヒスイ峡などのヒスイ産地から長い年月をかけて川を下り、海岸に打ち上げられているためです。
写真は青海川橋立ヒスイ峡の河口にある「青海海岸ジオサイト」、ラベンダービーチです。淡紫色のヒスイが拾えることからこの名がつきました。ヒスイ広場や歴史のなどなどがある整備された美しい海岸です。この奴奈川姫像もヒスイの装飾をしています。
<青海海岸ジオサイトの基本情報>
住所:新潟県糸魚川市上刈6丁目
アクセス:糸魚川ICから日本海沿いに国道8号を西へ15分

写真:和山 光一

「親不知海岸」は、道の駅・親不知ピアパークに隣接している親不知ジオサイトです。青海観光案内所(親不知ピアパーク内)ではヒスイ探索キット「ひろっこ」がありおすすめです。
川の流れや波で自然に磨かれた小さくても美しいヒスイを見つけることができますよ。海岸で見つかるヒスイの特徴は、白く角ばっている、重い、そして滑らかで表面がキラキラと輝いているなどです。発見は至難の技ですがチャレンジしてみてください。
<親不知ジオサイトの基本情報>
住所:新潟県糸魚川市外波903-1
アクセス:糸魚川ICから日本海沿いに国道8号を西へ10分

1億年前の岩が露出する天下の険「親不知ジオサイト」

写真:和山 光一

断崖が連なる「親不知」はかつて北陸道最大の交通の難所として知られていました。上杉謙信や松尾芭蕉などが通った「天下の険」です。日本海の荒波に洗われた断崖絶壁直下のわずかに現れる波打ち際の道しかなく、大波が来ると岩壁の窪みや大懐と呼ばれた割れ目に避難しました。平清盛の弟、頼盛の妻が落人となった頼盛を追って行く途中、子供が波にのまれてしまった際に詠んだ悲しみの歌が地名の由来と言われています。
「親不知コミュニティロード」の展望台から現在の親不知海岸の様子が一望できます。波打ち際を通る古代の道、コミュニティロードとなった1883年(明治16)開通の道路、そして国道8号、北陸自動車道と4世代の道路を見渡せ、昔の人の苦労が偲ばれます。

写真:和山 光一

「親不知コミュニティロード」と「親不知レンガトンネル」の二つを歩くとぐるっと周遊ができます。周遊は約2km、所要時間は60〜90分です。歩き始まてすぐにある東屋のある展望台には、親不知に寄り、白馬岳登山を行った日本における近代登山の父、イギリス人宣教師W・ウェストン像があります。
展望広場のある西坑口から旧北陸本線の「親不知レンガトンネル」に入ります。当時のレンガ作りに驚きながら約670mにわたるトンネル内を歩きます。中はひんやりしていますが真っ暗ですので坑口のプラスティック箱にある懐中電灯を使いましょう。

写真:和山 光一

東坑口を出てすぐに海岸まで下りる階段があります。波打ち際はコミュニティロードから眺める日本海とは違い、荒々しい波が海岸に打ち寄せ違った迫力があります。
ウェストンが親不知が日本アルプスの起点と語ったとおり、鹿島槍ヶ岳、白馬岳といった3000m級の北アルプスの山々がここで日本海に落ち込み、日本海の最深部3000mへと一気に下っていきます。山と海合わせて6000mの境界、海抜0m地点のここ親不知は、一億年前の岩が露出するアジア大陸分断の地です。
<親不知ジオサイトの基本情報>
住所:新潟県糸魚川市市振
アクセス:親不知ICから日本海沿いに国道8号を西へ5分

糸魚川ユネスコ世界ジオパークの基本情報

住所:新潟県糸魚川市(能生地区〜市振地区)
電話番号:025-555-7344(糸魚川市観光協会)
アクセス:
(車)上信越自動車道〜北陸自動車道糸魚川IC下車および親不知IC下車
(電車)北陸新幹線糸魚川駅下車およびえちごトキめき鉄道青海駅、親不知駅下車

2021年8月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
旅する糸魚川(外部リンク)
https://itoigawa-taiken.net/
糸魚川観光ガイド(外部リンク)
https://www.itoigawa-kanko.net/

【トラベルjp・ナビゲーター】
和山 光一

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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