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イタリア半島の最南端「カラブリア州」海の絶景5選

2021-09-29

イタリアは、長靴のような形をした半島に多くの遺跡史跡がひしめく、世界有数の観光国です。そのイタリア半島の最南端に位置するカラブリア州は、長靴のつま先に当たる部分。まだ日本での知名度はあまり高くないかも知れませんが、豊かな自然と素朴な土地柄で、人気になりつつある地域でもあります。今回はそのカラブリア州において、海をメインにした素晴らしい絶景を見られるスポットを南北順にたっぷりご紹介します!

対岸のシチリア島が見える街シッラと「カステロ・ルッフォ」

写真:橘 凛

カラブリア州の州都であり、空の玄関口となるレッジョ・カラブリア(Reggio Calabria)から約20キロ北上したところにあるシッラ(Scilla)は、ビーチリゾートとしても人気のある美しい街です。ここからはメッシーナ海峡を挟んで、イタリア最大の島であるシチリア島が見晴らせるため、絶好のフォトスポットです。

写真:橘 凛

この場所を有名にしているのは、何といっても、2つのビーチを分けるようにしてシッレオ岬に建つ「カステロ・ルッフォ(Castello Ruffo:ルッフォ城)」と呼ばれる古代の要塞です。
その起源は紀元前5世紀にまで遡るといわれています。16世紀に貴族ルッフォ家が所有権を得たので、ルッフォ城と呼ばれています。城の中は内部見学ができます。また、城の奥には、メッシーナ海峡を見渡す重要拠点として、現在もイタリア海軍により運営されるシラー灯台があります。

写真:橘 凛

<カステロ・ルッフォ(Castello Ruffo)の基本情報>
住所:Piazza S. Rocco, 89058 Scilla RC
電話番号:+39-0965-704422
アクセス:レッジョ・カラブリア駅からRosrano行き各駅停車REGに乗車(約35分)、シッラ駅にて下車、シッラ駅から徒歩約10分
またはレッジョ・カラブリア市内から車で約25分

パノラマ背後に十字架が映える「レ・トレ・クローチ」

写真:橘 凛

車でないとなかなかアクセスが難しい場所ですが、絶景スポットとして外せないのが、「レ・トレ・クローチ(Le Tre Croci)」です。イタリア語で「3つの十字架」というその名の通り、メッシーナ海峡とエオリア諸島、ティレニア海をバックに、大きな白い十字架が3つ並んでいて、その美しい眺めを一目見たいと訪れる人が後を絶ちません。

写真:橘 凛

ここはモンテサンテリアと呼ばれる山で、この十字架のそばに聖人エリアを祀る聖エリア教会があります。聖人エリアは、ここで悪魔祓いをしたという伝説があり、現在も悪魔が残した指紋がついているという岩が近くに残されています。

写真:橘 凛

眼下に広がる集落は、パルミという街です。「ティレニア海に面したバルコニー」という愛称の通り、素晴らしい景観と神聖な雰囲気を感じられる名所です。
<レ・トレ・クローチ(Le Tre Croci)の基本情報>
所在地:Contrada Sant’Elia, 89015 Sant’Elia di Palmi RC
アクセス:レッジョ・カラブリア市内から車で約35分

「カポ・ヴァチカノ」のグロティチェレ・ビーチ

写真:橘 凛

カラブリア州のビーチはどこも負けず劣らず美しいですが、海の透明度で群を抜いているのは、「カポ・ヴァチカノ(Capo Vaticano)」と呼ばれる地域です。この地域一帯の地質は、特別な白灰色の花崗岩でできており、それゆえの海の美しさを堪能できます。この地質学的特徴については、世界中で研究されています。

写真:橘 凛

このグロティチェレ・ビーチ(Spiaggia di Grotticelle)は、ボートが浮いて見えるほどの透明度で、まるでぷるぷるの青いゼリーのよう!日没時の海の色の景色も有名です。このあたりは夏のバカンス地としてとても人気があり、たくさんのリゾートホテルがあります。こんな素敵なビーチでのんびり寛ぐバカンスも良いですね。

写真:橘 凛

<グロティチェレビーチ(Spiaggia di Grotticelle)の基本情報>
所在地:89866 Capo Vaticano, Province of Vibo Valentia
アクセス:レッジョ・カラブリア市内から車で約1時間半

“イタリアで最も美しい村”に選出された「トロペア」

写真:橘 凛

「トロペア(Tropea)」は、カラブリア州屈指の観光地です。2021年には「イタリアで最も美しい村」にも選ばれました。40mもの高さがある崖の上に建つ街で、砂浜に突き出た岩山の頂上に建つサンタ・マリア・デッリゾラ教会と周囲の美しい海岸線が絶景と名高いのです。教会へは階段を上って参拝できます。

写真:橘 凛

トロペアの起源は紀元前9世紀ごろに遡り、古代ローマ時代から繁栄してきました。中世時代は、フランスやスペインの支配下において発展しましたが、1783年に非常に強い地震があり、街はほぼ壊滅となったという記録が残されています。

写真:橘 凛

このあたりの海沿いの街では、比較的大きく、旧市街の街歩きも楽しいところです。特産品は赤玉ねぎで、とても美味しいので、ぜひご賞味ください。
<サンタ・マリア・デッリーゾラ聖堂(Santuario di Santa Maria dell’Isola di Tropea)の基本情報>
住所:Via Lungomare, 89861 Tropea VV
アクセス:レッジョ・カラブリア駅からRosarno行き各駅停車REG21942に乗車(約1時間6分)、ロサルノ(Rosarno)駅にて乗り換え、Lamezia Terme Centrale行きREG5488乗車(約36分)、トロペア駅で下車。トロペア駅から徒歩約15分
またはレッジョ・カラブリア市内から車で約1時間40分

青の洞窟も見られる!「アルコマーニョ・ビーチ」

写真:橘 凛

「アルコマーニョ・ビーチ(Spiaggia dell’Arcomagno)」は、イタリア語で「素晴らしいアーチ」という意味合いを持つ通り、天然の岩で形造られたアーチが見事なビーチです。アルコマーニョまでは、隣のパメラ・ビーチから岩場の階段を越えて行くか、海からボートに乗って入るかなどという方法を取らないといけないため、辿り着くまでが大変なのですが、この風景をカメラに収めたいとフォトグラファーにも人気というのも頷けます。

写真:橘 凛

また、世界的に有名なカプリ島のように、ここでも青い洞窟が見られると評判です。岩場で気候条件にもよるので、常に見られるわけではありませんが、神秘的な青い輝きが、知る人ぞ知る場所なのです。

写真:橘 凛

<アルコマーニョビーチ(Spiaggia dell’Arcomagno)の基本情報>
所在地:SP1, 87020 San Nicola Arcella CS
アクセス:レッジョ・カラブリア市内から車で約3時間15分

絶景のパノラマが続くカラブリア州に行ってみよう!

以上が、カラブリア州の絶景5選のご紹介です。
カラブリアはシチリアと並んで最も南にあるため、年間を通して温暖な気候で、真冬や荒天のとき以外は、どの季節に行ってもこのような素晴らしい絶景を眺めることが出来るでしょう。
南イタリアに行った際は、カラブリア州を訪れてみませんか?
2021年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
イタリア政府観光局公式サイト・カラブリア州(外部リンク)
https://visitaly.jp/region/calabria/

【トラベルjp・ナビゲーター】
橘 凛

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提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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